見出し画像

英語論文への苦手意識がなくなった驚くべき方法

必要に迫られて英語で書かれた論文を読みはするものの「どうも苦手だなぁ」「時間がかかってしまう」と思っている人は多いと思います。私もその一人だったわけですが。最近「えー、こんなことで!?」と思うような方法で、英語論文に対する苦手意識がなくなりました。

これまでの英語論文への向き合い方

これまでは仕方なく英語論文にあたっていました。基本的には翻訳ソフトに頼りっぱなしだったので、適切に訳せていないところに苛立ったり、意味がよくわからないところにモヤモヤしたり、なんだか気持ち悪いまま読み終えてしまっていました。正直、アブストでさえ、よくわからないままにしてしまっていた論文もあります。
大学院で輪読の機会などもいただいていたのに、本当にダメダメだったなと思います。本当にごめんなさい。

必要に迫られ「目が慣れた」ことから変化が

某研究所にお世話になってから、英語論文の対訳表を作る機会が増えました。論文の内容を表にするときも英語を読みます。
最初は時間がかかるわ、集中力は途切れるわで、どうなるかと変な汗をかき、絶望しましたが。
人間ってすごいですね。
私にとってはかなり早いスピードを求められる環境で、延々と英語を見ているうちに、目が慣れました。
あるとき、作業が恐ろしく楽になっていることに気づいたのです。

ちなみに私の英語レベルはギリギリ大学院に合格できるくらい、留学経験あり、でも今は錆びついている、英語で論文を読んでいると途中で集中力が途切れてしまう、といった感じでした。

論文特有の言い回しが目に飛び込んでくる

(そのときの私にとっては)恐ろしいほどの量の英語を読み続けた結果、目が慣れ、論文特有の言い回しが目に飛び込んでくるようになりました。

This study と飛び込んできたら「研究の目的や結果かな」と心の準備ができますし、「The results のところは結果だよね」と思うとアウトラインが掴めますし。そんなごくごくちょっとした変化なのですが。
そもそも論文の構造は決まっているので、急に内容がとれるようになってしまったのです。

よく考えてみたら、そもそも論文を読むのは自分が興味を持っている分野なので、専門用語はわかります。しかも、その分野の研究は一応目を通したものも多いわけですから、なんとなく馴染みがあります。

英語だからといって、そんなに難しいわけではないんですよね。それがなぜか「英語」「論文」というキーワードで苦手意識を持ってしまっていました。ところがキーワードが目に飛び込んでくるようになるとですね。論文には独特な構造パターンがあるので本より簡単に読めるのです。図表やグラフも飛び込んでくるようになると、よりわかりやすくなってしまいます。

翻訳ソフトの便利な使い方を知ると更に楽に!

英語の論文を読むとき、私はDeepLを使うことが多いのですが。便利な使い方を知りませんでした。
お仕事をする中で、ちょっとした小技を教えていただき、一気に英語論文に対する苦手意識がなくなりました。こういった技も後押ししてくれて論文を読むのが早くなったのだと思います。

ちょっとした小技の具体的なご紹介はこちらの記事

英語論文とのつきあいは「量から質へ」転化する

ホントにつまらない結論でガッカリさせてしまうかも知れないのですが。沢山読み続けると、目が慣れます。具体的には、論文独特のキーワードが目に飛び込んできて読みやすくなります。
「それだけ?」と思うかもしれませんが、嬉しいお知らせもあります。英語が得意でない私も「楽になった!」と思う感覚は、たった2~3日でやってきました。

たぶん普通の院生の皆さんなら、1日くらいでいけるんじゃないでしょうか。たった1日だけ、自分にとって恐ろしいくらいのスピードでがっつりやってみる。それで変わる可能性があるのなら、安い投資だと思いませんか?

つい家でダラダラしてしまう、友達と遊んでしまうといった時間はあるわけですから、「量から質へ」のチャレンジ、やってみると面白いと思います!

英語論文が楽になると、その後、いろいろなことが楽になります。時間も生まれます。ヒントも増えます。もう一度、書いておきます。あまりにも普通な方法で驚いたと思いますが、騙されたと思って、ぜひやってみてください。

研究は本来楽しいものである

本当は研究って楽しいものだと思うんです。でも「英語が苦手」とか「時間がかかる」とか「期限が迫ってくる」などなど、いろんな要素があって、研究が辛いと感じている人が多いように見えます。

でも障害になることって、ある程度ハックできるような気がするんですよね。私はいまだポンコツで、日々つまづいてばかりですが。せっかくなら、どう克服したか記録にして、後から来る人の役に立てたらなと思いました。

先人のヒントって、本当に大事。
これは研究する人なら身に染みていることですよね。釈迦に説法でした。

皆さんの研究生活が少しでも楽しいものになりますように。


ワインとコーヒーを燃料にして生きています。「一杯ご馳走してあげてもいいかな」と思ってくれたら嬉しい。大好きなコーヒー豆もしくはワインを購入する費用に充てて、また元気に執筆します♡