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ポジティブ思考のメリットとデメリット

世の中では「ポジティブ思考=素晴らしいこと」「ネガティブ思考=改善すべきこと」みたいな風潮がありますが。過度なポジティブシンキングは「ポジティブイリュージョン」と呼ばれ、さまざまな弊害があることも報告されています。
進化心理学を学んでいる息子いわく「ネガティブなのは人間の生き残り戦略の一つ」「なんならデフォルトなので、ネガティブに考えてしまうのも当然」だそうな。
普段からポジティブに考えるようにしているという人でも、
なぜポジティブに考えた方がいいのか、どんなメリットがあるのかについてまでは知らない人も多いのでは?
今日は、ポジティブシンキングのメリットとデメリット、そしてポジティブに考えたい人のためのヒントをご紹介します。


ポジティブシンキングの代表的なメリット3つ

ポジティブシンキングの1つめのメリットは「幸福を感じやすくなる」です。
同じような境遇でも、自分を幸福だと感じる人もいれば、不幸だと感じる人もいます。自己、環境、未来に対してポジティブ認知をする人は、
そうでない人よりも「幸福だと報告する傾向がある」という先行研究があります。
私もそうなのですが、幸福だと思う状況を手に入れても、さらに幸福な状況と比べてしまうことってありますよね。
そんな時は「幸福になる努力」を「幸福を感じやすくなる努力」に変えてみるのが良さそうです。

2つめのメリットは「行動の選択肢が増える」です。
ポジティブな感情を思い出すようにすると、そうでないときに比べて「どのような行動をするか」といった行動のレパートリーが浮かびやすくなります。
問題解決の選択肢をより多く見つけられるというのは、仕事をする上でもプライベートでも大きなメリットです。
同じような失敗が多い人は、もしかすると行動のレパートリーが少ないのかも知れません。改善のきっかけとして試してみるとよいでしょう。

3つめのメリットは「気分の切り替えに役立つ」です。
起きてしまった不快な出来事をなかったことにはできません。
しかし、「あのミスのおかげで〇〇が学べた」「あのとき失敗したから〇〇さんに出会えた」など、たとえネガティブな出来事でもポジティブに捉え直すことはできます。
辛い出来事が起きてしまっときには、「自分の中の意味付けを変えることで、不快感情を緩和できること」を思い出してみましょう。


ポジティブシンキングのデメリット


いいことばかりのように見えるポジティブシンキングですが、もちろんデメリットもあります。
特に過度なポジティブシンキングは「ポジティブイリュージョン」と呼ばれ、さまざまな弊害があることも報告されています。
具体的にどんなデメリットがあるのか、確認しておきましょう。

1つめのデメリットは「楽観的になり過ぎる」です。
「きっと大丈夫」「うまくいくに違いない」などポジティブなことばかり考えるようになると、円滑に進めるための準備を怠ってしまったり、想定できたはずの失敗を回避できなかったりといったことも起きやすくなります。
「こんな問題が起こるかも……」と想定して、準備をしておくことは、物事を円滑に進める上でとても重要です。
ポジティブ思考の人は、過度な楽観視をしていないか、ときどき確認してみるといいかも知れません。

2つめのデメリットは「自分を過大評価しやすくなる」です。
ポジティブ思考で自分に自信を持つのは良いことですが、いつの間にか自分を過大評価してしまうこともあります。
「自分はもっと評価されるべきだ」「他の人はミスするかもしれないけれど、自分は大丈夫」
このような認知のゆがみは、仕事のミスにつながるだけでなく、人間関係に悪影響を及ぼすこともあります。

ポジティブになれないのは、人間の生き残り戦略?

「夜は動物から襲われるのではないか」という不安や「備蓄しないと飢えてしまうかも知れない」という恐れなどがあったからこそ、私たち人間は長きに渡り生き残ってくることができました。

もし「自分はポジティブに考えることができない」と悩んでいる人がいるとしたら、どうか今日から悩むのはやめてください。
ネガティブに考えるのは、人間の進化における「脳のデフォルト設定」。つい悪い未来を想像してしまうのは、むしろ動物として生き残るために優れたプログラミングとも言えます。
ネガティブ思考も役に立つ場面があることを意識して、慎重な自分を褒めてあげましょう。その上でポジティブ思考をしたい場合には、以下の方法を試してみてはいかがでしょうか。

ポジティブ思考に変える!3つのTIPS

TIPS1 口癖を変える
「でも」「どうせ」「だって」など「D言葉」と呼ばれる言い回しを多く使っていませんか。こういった言葉を使うと、発言内容が後ろ向きになります。無意識に使っている人は、言葉の使い方を意識することからスタートしてみては?
「でも」「どうせ」「だって」を、「たぶん」「きっと」「できれば」などに置き換える練習をしましょう。後に続くフレーズがポジティブになる効果が期待できます。

TIPS2 出来事の背景を考えてみる
上司にキツく注意されたとき、ネガティブに考える人は「自分ばかり強く当たられている」などと考えてしまうかもしれません。
そんなときには「もしかすると、多忙すぎて余裕がないのかもしれない」
「もしかすると言い方がキツいだけで悪気はないのかもしれない」といったように相手の状況に想像を膨らませてみましょう。
「なんで私ばかり」「私の能力が低いからだ」など、不快な感情を深めてしまうのを止めやすくなります。

TIPS3 物事の良い側面を探す
「塞翁が馬」や「禍い転じて福となす」という言葉があるように、一見ネガティブに見える出来事が、後によい結果だと思えることもあれば、教訓を生かして次に成功するということもあります。
すでに起きてしまったことは変えられませんが、トレーニングをすれば捉え方を変えることはできます。良い側面を探すことを習慣にしていきましょう。

急にポジティブに切り替えるのは難しい場合もありますので、まずはニュートラルに捉えることから始めて、少しずつ意識を変えていくのもお勧めです。自分の気分だけでなく、周りからの評価や人間関係も変わっていくのが感じられるはずです。

ちなみに私も、どちらかというとネガティブに考えてしまうタイプです。
くよくよしてしまうのは仕方がないので、ある程度までネガティブに考えた時点で、「もしなんでも上手くいくとしたら、どんな努力をするか」を考えるようにしています。

あくまで一時的な対処に過ぎない考え方ですが、落ち込むのをストップする効果はあるなと感じています私のようについついクヨクヨしてしまう人の参考になれば幸いです。

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