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節約を始めるなら「スタートする時期」を選ぶのがお勧め!

ご縁があり、先週からvoicyという音声プラットフォームで発信を始めました。
そちらのお題で「よい節約、悪い節約」というのがありまして。
まっさきに思い浮かんだ心理学の研究をベースに、私の考える「よい節約」「続けられる節約」について紹介します。


人は一日に何度も我慢する

「買いたいけれど我慢しよう」とか「会社に行きたくないけど、休めないよな」といった小さな我慢は、誰もが経験したことがあると思います。

この2つの例のように、環境や目的に合わせて自分の行動を調整することを心理学では「自己制御」といいます。

筋肉を動かすときにエネルギーが必要なように自己制御にもエネルギーが必要とされています。
このエネルギーのことを、わかりやすく「我慢エネルギー」と呼びますね。

我慢エネルギーは一日の中で、ちょこちょこ消費されます。
例えば「寒いから布団から出たくないな」とか「雨だけど会社に行かなくちゃ」といった小さな我慢をするたびに、少しずつ減るのをイメージするとわかりやすいでしょうか。

エネルギーの一時的な在庫切れがおきると?

忙しいときや、なにか目標に向かって努力しているときなど、我慢エネルギーをたくさん使ってしまうことがあります。
そんなとき、一時的に我慢エネルギーが枯渇してしまうことがあります。

そうするとダイエット中なのにドカ食いをしてしまったり、節約していたのに散財してしまうといったことが起きやすくなります。

みなさん、そんなとき「私は意思が弱い人間なんだ」と自分を責めていませんか。あるときに急に我慢ができなくなってしまうのは、あなたの意思が弱いのではなく、我慢エネルギーが一時的に枯渇したせいかも知れません。

心理学の研究で3時間以上何も食べていない人たちを集めてチョコチップクッキーを食べるのを我慢してもらうという実験があります。

クッキーを我慢したグループと、我慢しないで食べたグループに単語を並べ替えるといった単純作業をしてもらったところ、我慢をしなかったグループに比べて、我慢したグループでは単純作業ができた時間が短くなっていました。
我慢エネルギーを使ってしまうと、その後の行動に影響が出ることが示唆されていますね。

クッキーを我慢するという些細な行動でも影響が出るのですから、なにかを我慢するというのは、なかなかエネルギーを消耗しそうです。

というわけで、私は我慢エネルギーをちょくちょく使う必要がある時期、
つまり、大事な目標がある時期に始める節約をお勧めしません。

習慣化するまでの時期が一番エネルギーを使う

節約もそうなのですが、なにかを始めるにはエネルギーがいります。
でも習慣にしてしまえば、我慢は少なくて済むようになります。
我慢エネルギーが多く必要なのは習慣化になるまでの期間。
節約はスケジュールに余裕がある時期に始めてはいかがでしょうか。

具体的には、お仕事が比較的落ち着いている時期とか、お子さんがいる人であれば、ワンオペではなく誰か手伝ってくれる人がいる時期とか。
少なくとも子供のイベントなどで忙しい時期はさけるといった工夫をしてみるとよさそうです。

大事な目標がある場合には節約をお休みするのも継続のコツ

逆に、会社で大事なプロジェクトを任されたとか、子供の受験など、目標のために我慢エネルギーを大量に使いそうな時期には、節約は少しお休みする作戦もいいと思います。

節約には興味がなかった筆者も、新NISAが始まったことで生活の見直しをしたいという気持ちになっています。
賃金が上がらないのに、物価は上がるという状況ですから、今すぐにでも節約を始めたい!と思う方もいるかと思いますが。

タイミングの悪いときに小さな買い物を我慢して、一時的に我慢エネルギーが枯渇したときに衝動買いをしてしまっては残念です。
タイミングに気をつけて、無理のない節約ライフを送っていただければ幸いです。

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それでは、またお会いできるのを楽しみに。

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