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22日目:フジロックを配信で視聴しての感想など

8月20日(金)から22日(日)の3日間は、日本でも最大級の音楽イベントである『FUJI ROCK FESTIVAL'21』YouTube配信にて堪能しました。

純粋な感想から、フェス開催前後の様子を見ていて感じたこと・考えたことなどを、素人なりに書いてみたいと思います。

初めてのフジロック

私は以前の投稿でも、音楽が大好きだという内容の日記を書いたのだけど(↓こちらです)

実はこれまで、いわゆるフェスというものに参加した経験が、数えるほどしかない私。コンサートやライブも、ここ数年でようやく行くようになったという感じ。

生まれも育ちも北海道(の中でも田舎!)で、音楽イベント自体に馴染みがなかったというのもあるし、家族ができてからも、夫がキャンプ嫌いなため誘いにくかったり、夫に子どもを任せてまで一人で行くかというと、そこまででもなかったり、というところが理由かな?

ちなみに、北海道で開催している有名な音楽フェスというと、石狩湾新港で行う『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2021 in EZO』(1999年〜)と、『SAPPORO CITY JAZZ』(2007年〜)、岩見沢の『JOIN ALIVE 2021』(2010年〜)くらいだろうか。
マイナーなところだと、芸術の森の『OTO TO TABI』(2011年〜)、新得町の『GANKE FES』(2013年〜)というのもある。

なので、ドラマや映画に出てくるフェスに憧れを持っていたし、毎年行っている友人を見て羨ましく思ったりしていた。

ところが!

今年のフジロックはYouTubeで三日間も無料配信されるというではないか!!(しかもその日の配信後に再配信まであるという親切ぶり)

「え、マジ⁈」「ていうかお金払わなくていいの??」と思いながら、これは見るしかないでしょ!ってことで、早速タイムテーブルや出演者をチェックしスケジュールを立てた。

↓私が見ることができたのは、こちらの方々♡

【1日目】OKAMOTO'S、ドレスコーズ(少し)、H ZETTRIO、くるり、Yogee New Wave(少し)、KID FRESINO、META FIVE、Tempalay(少し)、RADWIMPS、Kan Sano(少し)、Vaundy

【2日目】SIRUP、サンボマスター、サニーデイ・サービス、Ken Yokoyama、NUMBER GIRL、King Gnu(少し)

【3日目】GLIM SPANKY(少し)、STUTS(少し)、cero(少し)、秦基博(少し)、MISIATHE BLUE HERB(少し)、忌野清志郎 Rock 'n' Roll FOREVER、上原ひろみ ザ・ピアノ・クインテッド(少し)、電気グルーヴ

(少し)と書いたチラリ見の方も多いけど、とにかく3日間、テレビ(Fire TV Stick)やスマホ(2台)を駆使して、たくさんの演奏を楽しんだ。

配信ならではの楽しみ方

ここで特筆すべきなのは、やはりこれが、配信だったからできた視聴方法だということ。

私の場合は、見たいアーティストが重なっていたときには、スマホ2台で別々のチャンネルの演奏を流し、気になる方を視聴するスタイル。

また、これは1日目の夜にだけ行ったのだが、同時に地上波のテレビもつけておき、『ミュージックステーション』から『フジロック』のステージを生中継する場面を、それぞれの映像で楽しむという荒技までできてしまうのである。(RADWIMPS菅田将暉の曲ですよ♪)

それから、私は今回使わなかったのだが、パソコンで視聴していた場合だと、画面を複数表示しておき、自分の都合で切り替えて見ることもできる。

なかなか贅沢なことだよね、あちこち浮気してライブを視聴するなんて。。

現地に赴いて参加していたならば、ステージとステージの距離があるだろうし、瞬時にもう一つのステージの演奏を聴きに行くなどいうことは絶対にできないわけで。

しかし配信だと、それがいつでも自由に簡単にできてしまう。

いろいろなアーティストの演奏に触れるという音楽体験が、こんなにも気軽にできるなんて☆

配信万歳!フジロック最高!!

生の音楽体験の素晴らしさ

とはいえやはり音楽ライブというのは、アーティストの出す音を目や耳だけでなく体全体で感じるというところに面白さがあるとも思っている。

7月に参戦したペトロールズのライブでも感じたのだが、生のライブだと全身で音圧を感じることができるし、何より目の前に本物のアーティストがいるという感動がある。

コロナ禍で感染対策をしっかり行う中、演奏中に一緒に歌うこともコールアンドレスポンスもできず、拍手や頷くくらいしか意思表示の手段がないとはいえ、直接アーティストに会い、音を感じ、体を動かす時間は、やはりとても貴重で有意義な経験であると感じた。

フェスなどはまさに、その場にいることそのものが素晴らしい音楽体験であり、どんどん目の前で流れてくる音楽やアーティストに出会うことで、自分の視野が広がったりもするわけで。

新型コロナウィルスの感染拡大により、昨年に続き、今年もたくさんの音楽イベントが延期や中止になっている。

このフジロックも、開催にあたっては、いろいろな立場の人の様々な意見があり、分断が起こるなど本当に大変な状況の中での開催だったと思う。

同様に、出演したアーティストもしなかったアーティストも、悩みに悩んだ末の決断を下したわけで。

ただ純粋に音楽をみんなで楽しみたいだけなのに、こんなに苦しい思いをするのかと、きっと誰もが思っていたことだろう。

何が良かったのか悪かったのかは、はっきりいうと私には全然わからないけれど、「今できることをできる形でやるしかない」というのが、フェスに限らず今の時代を生きる私たちに共通しているんじゃないのかな、とは思う。

全員の思いを見事に表現した、サンボマスター

このような難しい状況の中で実施された『FUJI ROCK FESTIVAL'21』

たくさんのアーティストがそれぞれの思いを言葉にしたり演奏にしたりしていたなとしみじみ。

そんな中群を抜いて、開催関係者、出演者、参加者、視聴者の思いを見事に表現していたのがサンボマスターだ。

開催できなかったイベント会場と中継を繋いだ(風の映像を流した)り、イベントのロゴを画面に映し出したり、グッズを掲げたりといったライブ演出は本当に素晴らしかったし、ボーカルの山口隆氏による言葉や歌が、胸に刺さり、心に沁み、涙があふれて仕方がなかった。

東日本大震災から10年。「本当はいろんなとこ廻りたかったんですよ。コロナの馬鹿野郎のせいでできなかった。」「居なくなってしまった魂も、同じ時代を生きてくれてありがとうと、言って廻りたかったんですよ。」「だからここで、ありがとうと。もう1つあるんです。生きていてくれて、ありがとう」と山田氏。

夜中にスマホ観ながら(私は再配信でじっくり見たので)、一人大号泣😭

「全員優勝」って言ってるけど、サンボマスター、あなたたちが一番優勝だよ!!!本当にありがとう!!!!!

どうなる?これからの音楽ライブ

さて、ではこの先は?これからはどうなっていくの??

という疑問が、自然と湧いてくるよね。

9月4日(土)、私の大好きな藤井風は、日産スタジアムで有観客&YouTube生配信の無料ライブを予定していたが、先日無観客で実施する旨の発表があった。

また、同じく私の大好きな星野源も、偶然同じ日に(時間帯は重なっていない)、配信によるオールナイトニッポンのイベントを実施予定だ。

今の状況を考えると、まだしばらく(年単位)はライブを配信する方向で音楽業界も動いていくと考えられるが、どんどん苦しい立場に追いやられている音楽業界(芸能関係全てでもあるが)にとってもちゃんと利益が出て、アーティストも充実した気持ちを味わえて、ファンも楽しめるという方法や仕組みを、これからみんなで考えていがなければならないと思う。(誰が?お前がか⁈って感じだけどww)

最近よく言われる、新しいフェーズってやつですかね。

SIRUPもMCで言っていたが、こちらもアップデートしていくしかないんだよね。

できないことへの不平不満をただ口にするのではなく、できることに目を向け、どうすればできるかを前向きに、建設的に考えていく方が、よっぽど健全で楽しいよね。

長い自粛生活でうんざりしつつも、新しい未来に向かってなんとかやっていこう!生きていこう!と思わされた、今回のフジロックでした☆

*やっと締め(しかも強引に)あぁ長かった…。ダラダラした文章(いつもだけど)を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!

*文中のアーティストの敬称は省略させていただきました