「闇祓」辻村深月

「闇祓」辻村深月

　ヤミーハラ【闇祓】闇ハラスメントの略。
精神•心が闇の状態にあることから生ずる、自分の事情や思いなどを一方的に相手に押しつけ、不快にさせる言動•行為。

＊＊＊＊＊「本文より引用」＊＊＊＊＊

　あらすじ

　第一章

　澪の通っている高校に不思議な高校生、白石要が「転校」してくる。奇妙なことに要は澪に異常に接近してくる。不気味に思った澪はクラブの先輩で憧れの神原に相談するが、結局澪は白石要に神原から助けられることになる。澪と要は一緒に神原と消えた同級生を追う。

　第二章

　ある団地に家族と住んでいる、フリーアナウンサーの梨津が、団地をリノベーションした若手デザイナーの博美と付き合う内に事件に巻き込まれてしまう。

　第三章

　第三章では食品会社で「ジンさん」と呼ばれている中年サラリーマンを中心に話が進んでいく。ここでジンさんを「白石先生ではないですか？」と尋ねる人物が現れる。

　🌟「白石先生では？」と言われたジンさんと白石要の関係は？

　第四章

　その子がきてから、それは始まった。またもや小学校の「転校生」が起こす事件とは？

　最終章に続く。

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　私の第一の感想は、とにかく面白かったです。

　第一章〜第四章までのストーリーの謎が、最終章で解き明かされます。

　白石要他のキャラクターが良く表現されており、それぞれに独特の個性があります。

　澪や助かった人たちは、「竹」に守られているのですが、なぜ「竹」なのか？は本文では明かされていません。ある意味、未処理になります。真相が知りたいところです。

　また、白石要のキャラクターが、かなり際立っているので、もう少し要が活躍するシーンが欲しいです。私は物足りない感じがしました。

　また、建物が爆破するシーンは良く描かれているのですが、個人的には大仰のように思います。

　疾走感があり、一気に読めるところが魅力的な一冊です。

　みなさんも、どうぞ読んでみてください。

#本 #小説