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出直し金読本

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「はじめての金読本」のコンテンツを見直し、金(ゴールド)の基本や付き合い方をおさらいします。専門的な用語は使いません。マーケットの動きについても必要な場合を除いて触れません。そも…
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2018年5月の記事一覧

出直し金読本006 金に利息はつかない

出直し金読本006 金に利息はつかない

 世の中には利子とか利息と呼ばれるものがあります。利子あるいは利息は、元金が産み出す子供のようなもので、こういうものが存在しているということは、「未来は現在よりも価値がある」あるいは「未来は現在よりも進化あるいは発展している」と、人類が考えてきた証しと云っても良さそうです。 云い方を変えます。「時には富をもたらすチカラがある」という信仰があるからこそ、利子や利息が生まれたはずです。もしも「時には富

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出直し金読本005 価値の源泉は希少性

出直し金読本005 価値の源泉は希少性

 人類がゴールド(金)と出会い、そこにまず太陽の輝きを見出し、あるいは魔除けのようなものとして、あるいは身を美しく飾り立てる装飾品として利用するようになって、すでに7000年以上の時が流れています。シルバー(銀)も同様で、両者とも、まずは身につけるものとして価値を見出され、やがて通貨としての価値が認められ、長く用いられて来ました。 これほど長く人類に愛されてきた貴金属ですから、これまでに採掘されて

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出直し金読本004 国籍をもたない通貨

出直し金読本004 国籍をもたない通貨

 日本に住む私たちが普段使っているお金は、云うまでもなく日本円です。ここがアメリカなら米ドル、ユーロ圏ならユーロ、ロシアならルーブル、中国なら人民元が日常的に使われています。その歴史はまだ浅いとはいうものの、それぞれ中央銀行なるものが介在し、国あるいは地域という枠内で統一通貨が発行され、市民がそれを受け入れることで市中流通しているわけです。 では、私たちが普段使っている言葉はどうかと云えば。お金の

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