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オランダ移住を決めてから移住するまでのスピード感

現在、オランダへの教育移住のサポートも行っているのですが、嬉しいことに多くのお客様からお問い合わせをいただいています。

特に新型コロナウイルスの影響で日本の学校が休校措置に入ったことがきっかけとなり、
「海外の教育にも興味を持った」
とおっしゃる方々が増えました。

noteとは別のブログサイトで、

オンライン学習になっても焦らないオランダの学校教育
https://bit.ly/2OXf1ml

という記事を書きましたが、ここオランダでは、休校措置後のオンライン教育への対応はとても早かったと思います。

さて、話は変わって、これからオランダへの移住を検討されているお客様に聞かれる質問の中に、

「移住を決めて、実際に渡蘭するまでどれくらいの期間がありましたか?」

というものがあります。

今回はその内容について書きたいと思います。


海外移住を検討したきっかけは

私たち夫婦が海外移住を視野に入れたのは、2018年6月のことでした。
当時、私たちの娘(3歳)はインターナショナルの保育園に通っていました。
そして、3歳で保育園クラスの最終学年ということで、
「来年度(2019年度)から幼稚園クラスに進級されますか?」
という案内をもらってきたのがきっかけです。

幼稚園クラスと言ってもこども園のように、保育園として預けるのですが、幼稚園クラスに進級することで、園内の習い事の選択などがあるため、今一度保育園の教育方針を理解するため、説明会への参加が必須となっていました。

保育園から幼稚園クラスに進級するということで変わることは;

・保育時間はそのままに、夕方から選択制の習い事が始まる
・保育料が上がる(習い事に応じて)
・幼稚園に進級するということは、その後の進路も視野に入れることになる

ということでした。

1番大きかったのは、
「幼稚園に進級したあとの進路はどうするのか?」
という問いだったと思います。

「小学校受験するのか?」
「公立小学校へ通う?」
「身についた英語力はどこでどうやって維持する?」
「卒園した後、どんな学校があるのかを考えて幼稚園進級をしなければ」

また、学費を見た時に、

「何故、日本は教育にお金を積まなければいけないのだろうか」

と思ったというのがありました。

そういったことを考えても考えても、
私たちの中に明確な答えは表れなかったのでした。

しかしその時点で、来年度の進級の申し込み締め切りまで1ヶ月をきっていました。
よって「進級するか否か」の回答は急がなければいけなかったのです。

"海外を視野にいれてみよう"というアイデア

そんな時、ふと頭の中に
「海外の学校に通わせるのはどうだろう?」
というアイデアが浮かびました。

しかし、当時の私の中に浮かんだのは、saeko。笑
息子をイギリスのボーディングスクール(全寮制の学校)に入れて、彼女自身は自分のキャリアを維持する。というものでした。

もちろん家族3人で海外に住むとなれば、仕事も辞めなければいけないし、
だからと言って4歳になるであろう娘を全寮制の学校に入れるなんて、まずあり得ない...

そんなことを考えながら色々調べていると、
「オランダ移住」
という記事たちに行き着いたのでした。

それまでに、オーストラリアやシンガポールなどにも一通り目を通したのですが、何となくピンとくる国がなかったのです。

そんな中で見つけた、

「2013年 世界一子どもが幸せな国1位のオランダ」

という文字に、教育者としてのアンテナが反応しました。
そして、そこから情報を集め続ける日々が続いたのです。

情報収集から数日で彼に相談した

それから怒涛の情報収集が始まりました。
行き帰りの電車や、帰宅してからもずっとオランダ移住の可能性について調べ続けていました。

そして、ある程度のところまできた時、
「オランダに移住しない?」
と、彼に問いかけてみたのでした。

それまでに娘の幼稚園進級についてたくさん話し合ってきていた私たち。
彼の反応は意外にも、
「オランダ?オランダか〜。いいんじゃない?」
でした。笑

きっとこの段階で、私たちは日本での可能性に限界を感じていたのかもしれません。
そこから彼にオランダ移住の可能性について説明し、
「それもアリだね」
という結論に至ったのでした。

それから、オランダへの移住業をされている方にお会いするアポを取り、
日本での個別相談会に参加。

オランダへの移住はより色濃いものへと変化していきました。

移住を視野に入れてから1ヶ月後、私はオランダにいた

2018年6月に来年度の幼稚園進級についての案内をもらってから、1ヶ月後。
私は単身、オランダにいました。

様々な可能性を調べ尽くし、移住業の方と話をした結果わからなかったのは、
「オランダとはどんな国なのか」
ということでした。

「実際に現地へ行き、その空気感を味わいたい」
そう思った私は、夫と話合い、移住を視野に入れてから数週間で夏休みの航空券を予約していました。

ただ、その年の夏休みには生徒とオーストラリア研修(2週間)への引率があり、夏休みの出足からオーストラリアに行っていました。

そして、オーストラリアから帰国して1週間弱で、今度は1週間オランダへ。

娘は彼に預けっぱなしになってしまった2018年の夏休みでしたが、この時間がオランダ移住を決定づける夏になったことは確かです。

移住へ向けて本格的に準備がスタート

夏も終わり、また学校勤務が始まりました。

とりあえず、期限が迫っていた幼稚園への進級は夏が終わる前に「辞退」という形で提出し、親への説明、校長への説明などを始めていました。

移住が色濃くなってからというもの、"私"はオランダに関する本を読み漁りました。というのも、この時点では「彼は1年日本に残る」というのが有力だったからです。

彼自身「この先あと1年は公教育で自分が理想とする授業実践を試し"日本の学校教育"をしっかり見つめ直したい」

と言っていました。

よって、私たちの計画は、

私が娘と母子移住

1年後に彼がオランダに合流

ということで固まりつつありました。

オランダに関する本や、オランダの教育に関する本を読む中で、だんだん自分自身がオランダでしたいことや、ビジネス化していきたいことが見えてきたのでした。

京都にある新築一戸建て3年目の家をどうするのか

私たちはこの時点で「新築一軒家を建てて3年目」でした。

よって、「家をどうするのか」ということがまず浮かびました。
注文住宅で建てた家でしたが、家のことを考えれば考えるほど、それは悩みに近くなり、最終的には、

「家のことでこんなに人生縛られるんだな。笑」

という「マイホームって怖っ!」というアンサーに行き着きました。笑

「経済の歯車とはこういうことか、じゃあそこから抜け出そう」

と、自分たちの中で附に落ちてからは、物事は淡々と進み、
無事、自分たちの希望する価格で家を売却することが出来たのでした。

紆余曲折ありながらも2019年5月にはオランダへ

そして、2019年5月。
私と娘、そして母子移住を心配した私の両親が付き添ってくれて、
私たちは無事オランダへ移住することができました。

もう一度振り返ってみると、

2018年6月初旬  幼稚園への進級に関するお知らせをもらう
2018年6月中旬  オランダ移住の可能性を必死に探る
2018年7月中旬  オランダへ下見
2019年3月下旬  退職
2019年5月初旬  オランダへ移住
2020年3月初旬  彼がオランダに合流

となり、思い立ってから1年もしないうちに私たちはオランダへ移住していたことになります。

これは異常なスピードに思えるかもしれませんが、
私たちの人生にとってはある意味"普通"だったように思います。

人生、動き出す時は一気に動き出す。

これが私がオランダ移住を通して感じたことです。

この記事がこれから海外移住をお考えの読者の方々にとって参考になるかどうかはわかりませんが、
「1年で移住した人がいるんだなぁ」
くらいで読んでいただけたら、と思います。


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