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道を歩けば「誕生日おめでとう!」と言われる社会で

こんにちは!

先日、娘が6歳の誕生日を迎えました。
オランダで迎える誕生日はこれが3回目ですが、学校で祝ってもらうのはこれが2回目。しかも、前回はコロナ禍真っ只中でした。今回の誕生日もまだ「コロナルール」の中の誕生日ではありましたが、去年に比べると「オランダらしい」誕生日を迎えることができるようになったと思います。

日本とはちょっと?いやだいぶ違うオランダの誕生日について少しご紹介したいと思います。

オランダ人にとって誕生日は"超"がつくほど特別な日!

オランダ人にとって「誕生日」はとても特別な日です。私が持っている
"You know you're Ducth when..."という、オランダ人やこの国の文化を面白おかしく紹介している本には、

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「(オランダ人なら)トイレに誕生日カレンダーを持っているでしょ」

と書かれています。オランダにはアジェンダ文化、つまり先の予定をスケジュール帳に予定を書く文化があると言われるのですが、その延長線上にこの「誕生日用カレンダー」があるようです。

誕生日だ!学校でも祝ってもらうんだ!

ということで、この誕生日はオランダの子どもたちにとって1年で最も「自分が主役だ!」と叫べる日かもしれません。笑

1年前、当時の担任から、

「もうすぐあなたの可愛い娘ちゃんの誕生日ね!オランダでは学校でも盛大に祝うわよ!ところで、オランダの誕生日の慣習は知っているかしら?」

と連絡がきたことを思い出します。

オランダの小学校(特に低学年)では、子どもたちの誕生日をクラスで盛大に祝ってくれます。

誕生日の主役がみんなにプレゼントを配る慣習

誕生日は周囲の人たちに祝ってもらう日ですが、同時に祝ってくれた人たちに感謝を伝える日であるかもしれません。
ということで、誕生日を迎える主役が周囲の人たちに小さなプレゼントを配ります!娘のクラスは先生を含め22人!
数日前から母はプレゼントになるものを買い物中に探しながら、同時に娘にも何を渡したいかを聞き、前日に一緒に準備をしました。

今回は、カタカナが書けるようになった娘と一緒に、ラミネートしたお友だちのネームカードも作ることにしました。それぞれの名前をカタカナで書いて、小さなカードにして配ります。日本にいる母から送ってもらった和柄の千代紙を飾りに入れて、1つずつラミネートしました。

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そして、シャボン玉や袋入りのお菓子もセットに。
本来ならば家で焼いたマフィンやケーキを持参できるのですが、コロナの影響で今は袋入りのお菓子を配るように言われています。

誕生日の朝だ!6時前に目が覚める!笑

誕生日当日、娘はハイテンションで6時前に起きてきました。(おいおい)
それから、買ってあった誕生日プレゼントを開けて、朝から忙しく遊び...彼と用意しておいた配布用のプレゼントを持って、学校へ。

プレゼントを持って門を入ると、まず担任の先生が娘をハグしてくれたそうです。
そして、周囲の保護者も、"gefeliciteerd!(おめでとう!)"と彼に声をかけてくれたと言っていました。

先生が作ってくれた特大の王冠と、パーティー!

誕生日の生徒がいる時は、いつも朝のうちにパーティーをするそうで、娘のパーティーも朝に行われたそうです。
娘の学年であれば、本来なら保護者も一緒に教室に入り、その様子を見学することができるそうなのですが、コロナのためそれはありませんでした。

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担任の先生は娘のために特大の王冠を作ってくれていて、それをかぶって皆んなの中心に立ち、周囲の生徒から誕生日の歌を歌ってもらったとか。
先生が用意してくれた、手作りの(食べられない)ケーキにローソクを立ててもらい、みんなの前でそれを吹き消したそうです。

プレゼントで渡したシャボン玉を持ってみんなで外へ行き、そのシャボン玉で遊んでいる様子の写真も送られてきました。

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その日1日はずっと王冠をかぶっていたようで。笑
何ともスターな1日となりました。

帰りに迎えに行くと、担任の先生から、
「可愛い娘ちゃんの誕生日、おめでとう!そして、ママもパパもね!」
と、お祝いの言葉をもらいました。

その帰りには、お友だちのお家でケーキを食べて一緒に祝ってもらい、とても充実した1日になったようです!

週末の誕生日パーティー、道を歩けば「おめでとう!」の声

その週末は、娘が通っている体操教室でクラスの子どもたち12人を誘ってパーティーをしました。全員呼びたかったそうですが、それは叶わず...
泣く泣く人数を絞っての開催となりました。

朝から手作りのケーキを焼いたりして、いざ出発!
娘は担任の先生に作ってもらった王冠を持って行きたいと言うので、それを着けて会場へ。
そこへ向かう途中、娘の装いを見てたくさんの人が、「おめでとう!」と声をかけてくれました。

誕生日を大切にするこの国の文化、そしてそれを声に出してくれる優しさに親としてもとても嬉しい気持ちになりました。通りすがりの人にも「おめでとう!」と言える、この国のおおらかさを改めて実感したような気がします。

パーティーだ!パーティーだ!

日曜日、子どもたちが保護者に送られて次々と会場に来てくれました。
「菜央、おめでとう!」
と、周囲の保護者が声をかけてくれて、1時間半のパーティーがスタートです!

私たち夫婦はとにかく写真を撮ることに徹し...笑
会場の講師の人たちが子どもたちと一緒にゲームをしたりして時間を過ごしました。

娘は現地の学校に通っていることで、子どもたちはオランダ語を話します。私たちのオランダ語レベルではまだまだ子どもたちをまとめることはできないので、こうやってオランダ語で子どもたちをまとめてくれる人たちがいると助かります!

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いつかは自分たちで誕生日会を開くことができるようになりたい!と強く思いました。

ケーキを食べて、子どもたちが持ってきてくれたプレゼントを開けて...
夕方にパーティーは終わりました。来てくれた子どもたちに配るプレゼントを渡すのをすっかり忘れてしまい...明日から学校でこっそり保護者に配るはめに。笑

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娘はとにかく楽しい1日だったようで、「パーティー最高やったー!!!!」と家で叫んでいました。

ところ変われば誕生日の祝い方も変わる...

自分自身の幼少期の誕生日を思い出すと、友達との誕生日パーティーを開いてもらった記憶はありますが、学校で盛大に祝ってもらった記憶はないように思います。

私自身は高校教諭で担任をしていた時、生徒の誕生日には1人1枚の色紙に全員からメッセージを書いてもらうようにしていました。生徒たちが自主的にコミュニケーションを取り、1人も漏れがないようにマネジメントしてくれていました。
40人なので、毎月何人も誕生日の生徒がいるのですが、メッセージ書いてもらい、その日の終礼で前に立ってみんなから「おめでとう!」と言ってもらうだけでも、私は素敵なことだと思います。

「あなたがここにいるだけで美しい!」
そうやって言ってもらえる日は、実際のところなかなかないのです。
だからこそ、生徒たちにはその大切さを声に出して伝えて欲しいと思いました。

忙しい日々の中でも、あなたが生きていること、ここにいること、そしてその大切な日を一緒に祝えること。
その日のためにわざわざ立ち止まり、みんなでそれを楽しむ。

オランダは「誕生日」という日にある大切な意味を教えてくれているような気がします。

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三島菜央<🇳🇱オランダ在住/元高等学校教諭>

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元公立高等学校教諭→2019年5月オランダ移住🇳🇱現地校に通う6歳の娘の子育て中。オランダと日本を教育で結ぶ"Eduble"の代表。現地の学校視察やインタビューをしながら、講演会や執筆活動を行っています。🌱Eduble http://www.eduble.club/