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世界遺産、アマルフィ海岸へ!

さて、翌日目覚めると天気はこれまた快晴。今日はナポリを経由して世界遺産、アマルフィ海岸へと行く日です。

ローマ、テルミニ(中央駅)を10時頃に出発し、1時間ほどかけてナポリに移動しました。ナポリ駅では有人の荷物預け所に荷物を預け、まずは身軽に。

それから12時前の列車に乗って、アマルフィ海岸へ向かうバスが発車する駅、サレルノへ1時間半ほどかけて向かいました。

どの列車も混んでいなかったので、ゆったり座ってイタリアの田園風景を楽しみました。

サレルノからアマルフィ海岸まで、バスで1時間半弱!

さて、サレルノに到着したのが13時過ぎですが、なんとここからアマルフィ海岸まではバスで1時間半弱かかるのです…

しかもすんごーーーい峠道を行くので、バスは右に左に大揺れ…バス酔いする人には絶対にオススメしません。乗っているこっちがヒヤヒヤするような断崖絶壁を行く大型バス…もちろん運転手は慣れているのでしょうが、カーブを曲がる度に前方からくる車に対してクラクションを鳴らさないといけないくらい、先が見えないカーブが続きます。

もちろんそこから見える景色は海岸沿いのため最高っちゃ最高なんですが、窓も開けられないのでただただ1時間半の間、大きく揺られながら到着を待つしかありませんでした…

ようやく着いたぜ、アマルフィ海岸!!

ということで「もうバスは結構です…」という気分になった頃(笑)、ようやくアマルフィ海岸に到着しました。

観光地だけあって、やっぱり人、人、人!バスも通れば、車も通り、正面の通りは結構混沌としていました。笑

テラス席ではビールを楽しむ人たちもたくさん。

バスに長時間揺られた上、人の多さに疲れ気味の私。笑 ジェラートが食べたいという娘の要望をすんなり聞き入れ、ちょっと休憩です。

公衆トイレは€1、便座がありませんでした…

余談ですが、ここはバリバリの観光地でもあるため、公衆トイレのお値段が高め。オランダではだいたい€0.50〜€0.75くらいですが、ここでは€1。どんな綺麗なトイレなんでしょう!と期待したら、なんと便座がありませんでした。爆

「便座がないってどういうことよ?」と思われる方にこのお写真を。

しかもこれは綺麗な方。笑

有料トイレのゲートを入って見た先の景色がこれとはなかなか衝撃です。

一方通行のトイレ

ただ、このタイプのトイレ、実はギリシャのミコノス島の空港でもありました。便座がないって…と、その時も思いましたが、その時は無料のトイレで。
今回はお金払って入ったトイレに便座がないって…ねぇ…

最悪のバスオペレーション

…ということで、帰りのサレルノ行きのバスを調べたところ、何やら明確な時間が現れない…Googleマップで調べたり、イタリアの公共交通機関のページで調べたりするも、サイト毎で言っていることが違う…何だかやな予感。

写真を撮り忘れたのですが、アマルフィ海岸からバスを使って主要な駅に向かう場合、海岸にあるバス停を利用する必要があります。ただ、そのバス停がロータリーになっている訳でもなければ、行き先別になっている訳でもなく。ただ、大型バスが8台分くらい並んで停車できるくらいの区画が作ってあるだけで、自分が帰りたい駅に向かうにはどこでバスを待てばいいのかが全くわからないような作りになっているのです…

その辺にいるバス会社の人たちに時間を尋ねてみたら、それぞれで言ってることが異なり…「え、次のバスいつくるん?」という感じ。

結果的に、1時間程度バスを待つことになったのですが、そこに停車するすべてのバスが遅れていたせいで、バスターミナルは最高潮のカオス状態。笑

立っていたバス会社のおじちゃんに尋ねれば「あそこで待ってろ」と言われ、そこで待っていたら先着順で乗れるのかと思えば、どうやらそうではない様子。結局、私たちよりも後で待ち始めた人たちがドドドっとサレルノ行きのバスに乗り込み、私たちが乗れたのは最後の方…これには流石にカチンときました。

先に乗り込んで座席を取ろうとする人たち

順番通りに並ばない人たちと、先に乗り込んで家族の席を取ろうとする人たちでごった返すバス車内。後方で家族の席を取ったって、通路に人が溢れているので家族を迎え入れることなんてできません。それなのに、席取りをした人たちが「家族を通してくれ」と言うので、流石に言いました。

「この状況で、家族の座席はキープできないでしょう。通路にいる人が座席に座れることを優先すべきじゃないですか」

と。言われた人はだんまりしてました。というか、周囲を見渡して老人や子どもを優先すべきでしょう。周囲をよく見るんだ!!

言い方は冷静さを保つも、脳内は
「えぇ加減にせぇやぐぅおらあぁぁあ!」状態の私。笑

もちろん、その人たちの気持ちもわかるんですが、とりあえず怒りの根源はお粗末過ぎるバスのオペレーション。こんなことを毎日繰り返して、嫌にならんのか。非効率過ぎて、ちょっとやってられん。…ロータリーを作るとか、バスのオペレーションシステムをもうちょっと効率化するとか…せめて電光掲示板用意するとか、行き先別に停留所を設けるとか…ほんと、できることあるやろうに。

ということで、不満いっぱいの人たちを乗せたバスは満席状態で、通路にもたくさんの人たちを立たせた状態で、ぐわんぐわんと揺られながら断崖絶壁を走り抜けていったのでした…

オランダも100%とは言えませんが、この辺に関してはかなり効率的な国だと感じます。その一方でイタリアは対象的過ぎました…これにはきっとプロテスタントかカトリックかで考え方の違いがあるのでしょうが、これが「寝たら明日には忘れる〜」という明るい太陽の国の人々の生き方の象徴みたいなもんなのかな〜。と思ったりもしたのでした(私には合わん!笑)。

ようやくサレルノへ到着、そのままナポリへ!

右に左に揺られたバスは無事サレルノに到着しました。サレルノもまた大きい都市らしく、ちょっと観光してみたかったなと思いました。

サレルノの駅付近

さて、サレルノからまた列車に揺られてナポリへ。駅で預けた荷物をピックアップしてから、地下鉄に乗り(娘はガッツリ私のカバンを守ってくれていました。笑)、ナポリの中心地を歩いた後、今夜の宿へ到着したのでした。

ナポリの路地

この日の宿は、フルーツ屋さんの上にあるコンドミニアムで、生活に必要な物すべてが揃っている上、フルーツ屋さんがくれたであろうフルーツが用意してあり、とても助かりました。

貴重な世界遺産とはいえ、アマルフィ海岸への往復でクタクタの私たち。そして、天気は最高だったのに、バスのオペレーションのおかげであんまり良い印象ではなくなっちゃって。笑

ナポリの夜をちょっとだけ覗いただけで、この日はバタンキュー。翌日はまた移動のために早く出るので、ナポリ観光はお預けです。夜に少しだけ街を歩いてみると、とても素敵な場所だったので、義則と「また今度ナポリ観光にこよう!」と言って、この日は眠りについたのでした…


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