私はウェーディング(川や湖に入って釣りをするスタイル)で釣りをするのが好きだ。自然と一体になれる感じがあるし、狙えるポイントもウェーディングしない場合より倍以上増えるのも魅力だ。
一方で川や湖に入って釣りをする以上、危険も伴う。先日、よく行く清流で
こんなことがあった。
Nさんは対岸に渡ろうと浅瀬を横切る形で入水したところ、足を取られて流された。シーバス用のフローティングベストを着用していたので、流されても水を飲まずに済んだらしい。Nさんは幸い助かったが、死を体感した人の顔つきで憔悴しきっていた。
この川はスモールマウスバスの聖地で、休日ともなればどこのポイントも管釣り並みに人で溢れる。水質もキレイだったり浅瀬のエリアも多いので、ウェーディングで釣りする人も多い。特に雨で増水した後はランカーサイズが爆釣する時もあり、その時を狙って釣りする人も多いのだ。ただ、見た目以上に流れが早く、流心でウェーディングなんてするとあっという間に足を取られて流される。この川でバス釣りの水難事故はあまり聞かないが、鮎釣りや水遊びしていた人が流されたというニュースは頻繁に耳にする。
流れのある川でウェーディングする時は基本的に膝までしか入らないようにしているが、実際はどのあたりまでが安全なのか参考文献を参照しながらChat GPTも活用し考えてみる。
※湖はウェーディングの考え方が少し異なるので、ここでは割愛します。
膝丈までが安全に楽しめる水深
まずはこちらの動画を見ていきたい。
はじめは膝丈くらいの場所でウェーディングしていて気づけば流心の方へ…
流れの速さや深場に気づいて戻ろうとした時には既に手遅れで、ウェーダーは浸水し、流れも早いので戻れないというアングラーあるあるではないだろうか。幸いこのアングラーさんは自力で泳ぎ切って岸にたどり着いたけど、ウェーディングの危険性がわかる動画だ。
この動画にアウトドアのガイドの方から貴重なコメントがあった。
一旦、ママ掲載させていただく。
めちゃくちゃ参考になる。
Chat GPTで要約するとこんな感じだ。
水深が倍になると身体にかかるエネルギーは4倍以上になる
これは常に頭に入れておく必要があると思う。川に入ってみるとわかるけど、見た目以上に水圧は体に重くのしかかる。地元の利根川も一見するとゆったり流れているように見えるけど、深場に行くほど押しが強く、立っていられないほどだ。見た目で判断しないことが肝心だ。
以上のことを踏まえネットの参考文献も参照しながら、Chat GPTでウェーディングの安全マージンについてまとめてみる。
大枠はこのまとめを守れば大丈夫そうだけど、ここに自分の経験をプラスすると、
シーバスやってる人は濁ったエリアをガンガン進んで行く人もいるが、おすすめしない。特に本流は台風19号の爪痕がいたるところに残っており、足元は水深30cmほどでも一歩先はブレイクになっていて水深1m以上なんてことはよくある。この動画を見てほしい。一寸先は闇だ。
余談
これから6月を過ぎると地元茨城の清流で一斉に鮎釣りが解禁になり、多くのアングラーで賑わいを見せる。一方で毎年と言っていいほど水難事故が起こる。鮎釣りは基本的にウェーディングで釣りをするスタイルだろうけど、そんな危険なポイントでウェーディングするものなのか…?
YouTubeで動画を見ていたら、目を疑う動画を発見した。
はっきり言って危険極まりない。見ていて怖くなった。
日本屈指の清流、九頭竜川の早瀬で胸まで浸かってウェーディングするとは…
ちょっとでも体勢崩せば流されるだろうし、釣りのスタイルがパンキッシュすぎる。かっこよくもなんともないし。動画の中でウェットスーツの安全性に触れているけど、この流速でウェットスーツなんて意味をなさないだろう。鮎釣りのスタイルの1つ?として紹介しているみたいだけど、危険性しか感じない。真似をする人はいないだろうけど、大手メーカーがこの動画を上げる意図が全く理解できなかった。
命あっての釣りなので、安全第一で行きたい。