悪戦苦闘の末フラット見つかる
ネットでベルリンの物件事情を検索すると結構「€300~400でWG(ハウスシェア)できます」と書いてあるし、カナダ・アメリカでシェアハウス探しの手順は熟知しているつもりだったので、今回もいつも通りやれば余裕と舐めきっていたらまあ甘かった。
ベルリンに到着した次の日からEbay、FBのWGグループ、クレイグスリスト、WG-Gesucht.de、etc をひたすら眺め続け、初日はとりあえず10件程メッセージを送った。正直きっとこの10件のうち3、4件は物件見学のアポが取れて、その中の1件からきっと決まるんだろうなと軽く考えていた。
しかし
10件ほどのメッセージに対して返信数わずか1件、しかも条件が合わないとのお断りの連絡だった。打たれ弱い私のハートは速攻粉々に砕かれた。
しかも、この物件良いなと思っても、結構 "only for German speakers"だとか "without Anmeldung(住所登録)"とか "for 4 months"とか"male only"とか条件が限られていたり、€350?! こっちは€450!安くて良いじゃんと思っても、中心街からだいぶ離れていたりと、なかなかメッセージを送るまで至らないものもある中でなんとか送信に至った10件が完全に空振りだったのはなかなかショックだった。ショックと言うか一瞬路上生活が頭を過ぎった。(打たれ弱いからすぐ最悪の状況を想定してしまう)
それでも気を取り直して次の日もその次の日も探し続けて、多分4日目になる頃には送信済みメッセージはおそらく50件は超えていた。もうなんかクッタクタのボロ雑巾のように疲弊しきっていた。せっかくベルリンに来たのに、路上生活を想像しては恐怖に怯えて観光する余裕も無く、資金だって限られてるから贅沢もできないし、ただただ友達の家のリビングに引きこもってメッセージを送り続けた。友達も、出かけないの?と私によく聞くようになってきた。(なかなか外に出ない私を見て何しに来たんだコイツと友達は思ってたかもしれないけど、楽しんでる余裕も無かった。)
と
なんだかんだ返信も来るようになってきた。と言ってもトータルで約10件ほどだった。そのうち物件見学までこぎつけたのが6件。2件目に見たところが総合的にベストだったけど、その後オーナーからの連絡は無かった。一つの物件に対して何人も何人も見学者が殺到するので、その中から選ばれるのなんて宝クジで当たりを引くようなものだ。
で
結果を言うと、最後に見た部屋のオーナーが発する勢いに任せてその場でそこに決定した。家賃はutility、インターネット代込みで€550。場所はMitteという中心地でなかなかの人気エリア。オーナーの喋る速度、勢い、態度など、気で負かされた感じがして、実は決めた後に少し後悔した。
だけど、ネットで色々物件を眺めたり実際に見学した結果、€450(最初の希望)で、中心街のサークルの中で、住民登録もしてもらえて、長期で住めるところなんてほぼ無いことは理解していたし、絶対に2週間で住む場所は決めたいと思っていたので、これ以上探してもベターな物件は無いだろうと判断し、契約に至った。(ドイツ人の友達2人もMitteでこの値段でしかも1週間で見つかるなんてラッキーだよ〜と言っていた。)
とう言うわけで、早速デポジットを払って月末には新居で新生活がスタートする。正直友達2人と離れて生活するのは寂しいし心細いけど、住処を見つけない事には先に進めないので、寂しさを押し殺す事にした。
二人と呑んだくれた次の日、「寂しかったら連絡してね、いつでも遊びにおいで。住所登録とか銀行口座開設とかも手伝うから、一つ一つ進めて行こう。」と言ってくれた。信じられる?年下だよ二人とも。優しさの出し惜しみが一つも無い。泣きそう。見習おうこれから。
海外行くたびに本当に色んな人に助けられる。ありがたい。日本出るときも友達からたくさん優しい言葉をもらった。泣かせに来てるとしか思えん。色々大変だけど、一つづつクリアしていこうと思う。
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