旅立ち、前日のナオラニ。 ピアノも、黒猫もいなくなった空間の、空虚感に愕然

出発前日の朝。 

もう、リビングルームに ピアノがない、ナオラニは、何か、ぽっかり 穴が空いたよう。

家に帰って来たら、必ず、出迎えてくれる黒猫 ポーちゃんがここにいないのが、こんなに 

さみしいものだと、予想だにしなかった。

気配がない。

彼の醸し出す、独特の、空気感がない。

ナオラニが建って6年半、ずっと、一緒だったポーちゃん。 

私はその間、日本にも帰っていないし、 どこにも、旅行に行かなかった。

居なくなってから、彼の存在が、私の一部になっていたという事に気づく。

ポーの気配のしない家に いるのは、辛すぎて、 あと、2日間、なんとか、乗り切ろうという気持ちになる。


ポーちゃん、守ってくれてありがとう。 私の周りの、エネルギーの一部になってくれて居た。

お客さんにも、とても可愛がられて居た猫。

多くの魂が、彼の存在で癒されたはず。


でも、マウイのハイクに戻り、また来るときに、逢えるのも楽しみ。

ピアノのいない、ナオラニが、こんなに空虚になるとは。


家の中心に鎮座して、 ピアノも一緒に、ここの、エネルギーを作ってくれていたことを感じる。

私たちの生きている空間は、このように、物や動物とともに、作り上げている ということなのだ。

物にも、魂があり、気持ちがあり、 空間の中にいる、人間と 調和しながら、作り上げられる、空間。


物がただの、物ではないことを感じる 瞬間。

お客様と、私と、ここにある、全ての物たち、お花、木によって 作り上がられた、ナオラニ。


多くの悲しみでない、喜びと癒しの涙が 流された空間。


ありがとう。 ありがとう。ありがとう。


この空間を分かち合えた、 全ての魂に、ありがとう。

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