見出し画像

色紙販売の難しさ。

鳥山明さんの色紙が数万円で取引されていますが
実際に描かれた鳥山アナログ色紙が数万円ということはないです。

最低数十万円の価値があります。しかも後半の数十万です。


あと数年すると本物は数百万で取引されると思います。
そして
作品の文脈上、重要な物は数千万、数億と将来的な価値が発生します。

全ての作家ではなく。
歴史的に重要な作品がです。


母が40年ほど前に画廊で買った一枚20万円相当の絵、7枚は
終活で売却しようとしたところ

7枚で、7万円の価値しかありませんでした。

目利きが効いてなければそんなものです。

この人の作品文脈はこの位置であり、重要な作品というのは
蒐集家や美術の鑑定家達が決めていきます。

僕がパーフェクトドラゴンクエストサイン色紙を
構想していたのはその価値があるからです。
(鳥山明、藤原カムイ、稲田浩司、堀井雄二さんのサインが一つにまとめられていたら億の価値があるという物)

この構想を聞いた人はいずれも鳥肌が立っていました。
もちろん叶わなかった夢ですが。

え?でもスクウェア・エニックスがそれを許すの?


そこが僕が考えていた障壁の一つです。


この問題を考えると色紙販売の壁が見えてくるのです。



同人誌での頒布


同人誌の販売会場、実際は販売とはいってはいけません。
あと黒字にしてはいけないという間違えた認識が広がっていますが

基本的に、材料費や製作費、諸経費を埋める分の回収はしていいし
活動の足しにプラス分の黒字を得ても良いのです。

次回の活動のための内部留保という考え方は大丈夫なのです。

ただ、個人が大きな儲けを出してはいけません。
許可を得ていない二次創作では特に
他人の作品で大きな利益を出してはいけないのです。
もし一次版権者に頒布の禁止を言われたらそれで終了です。

というわけで

ヘッダーにある
マーベル、ディズニーに権利がある作品を
描くのもOKですし
同人会場で頒布もOKですが

販売は危険行為になります。特に日本では。

同時に
同人誌会場や、アーティトアレイ以外での販売(頒布)は

違法行為になります。


趣味のトニー 許可なく販売したら犯罪です
趣味のキャップ プレゼントするならOK。

店舗やBOOTH等での営利販売


僕の作品で言うと
100%著作権単独作品はもちろん販売できますし

僕の共同著作権者の許可があれば
販売は可能です。

それでも条件はいくつかあるのですが
複雑な出版社との契約については後半に説明します。


浅草オカオカ本舗や
吉祥寺ギャラリー創や
尾崎テオドラ亭で

現在、原画や複製原画、色紙などを販売していますが

売ると犯罪になるものがあります。

著作権侵害をした物の販売は
営利目的の販売をしてはいけないのです。

「著作権侵害など!していません!」


作家がそう言ったとしても
作家が著作権を理解していない場合
大変な事態になります。

刑事罰の対象になることがあります。

画期的な判決が2年前でました
ゲームチェンジャー的な判決でした。

正規品と混同させて販売することは
違法販売になります。

つまりこうです

販売すれば偽物の絵の販売になります

この絵を同人誌会場やコミコンなどのアーティストアレイで販売(頒布)はOKですが

営利目的の販売すると
「正規品を混同させた販売」

簡単に言うと偽物を販売したことになるわけです。


はい、偽物です。
偽物と言われると憤慨しそうですが
僕自身が権利がない物であり。
販売してはいけません。

冷や汗が出てきた作家さんもおられるかとお思いますが

販売出来ないと思ってください。

さて、、、ここまでは分かり易い

ほとんどの作家は「当たり前だよな」と思ってると思いますが


ではこれはどうでしょうか?

これは僕の作品ですが

小説の権利を借りた2次版権作品です。

同人誌会場で頒布するのもOKですが
条件はあります。
著者のひなたさんや、小説権利を管理している会社の許諾は必要でしょう。


ましてや

営利目的の販売となると
勝手な行為はできません。


自分が描いていたとしてもです。
権利が自分だけではないからです。
ひなた先生だけのものでもない、小説管理会社の物です。

例えばの話をします。

最初に出てきた
ドラゴンクエスト色紙で例えます。

ドラゴンクエストの2次創作はたくさんあります。

ロトの紋章、ダイの大冒険も2次創作です。
その他沢山の2次創作作品が存在します。


原作者堀井雄二さんがOKなら大丈夫か?というと

同人誌会場やアーティストアレイの会場では大丈夫です。
そこはそういう場所だからです。
非営利の。

営利販売の店ではどうか?オカオカ本舗やギャラリー創など


スクウェア・エニックスが権利を主張をするでしょう。

当然です。
堀井雄二さんは著作者ですが、ドラゴンクエストは
堀井雄二さん個人だけのものじゃないからです。
スクウェア・エニックスの物だからです。

と言うわけで
ドラクエやスト2、マーベル、ディズニー、ジブリの物が勝手に販売できるわけがないのです。


僕が考えたパーフェクトドラクエの色紙の施策は
「チャリティーのためのオークション」でした。


いつ何時、日本は巨大地震や災害に襲われるかわからない土地です。

そんな時
被災地を元気づける最強の勇者達が揃った色紙を
大企業も参加できるオークションにかけて
被災地支援をするという構想でした。

大企業にとっても
企業イメージをアップさせる効果があり。

被災地にそれが向けられた物であれば
どんなに勇気をもらえることでしょう。

このような構想を昨年夏にしていました。

チャリティーで
スクウェアエニックスの協力を取り付ける事ができれば可能と言う
僕の考えでした。

つまり営利販売目的ではないのです。

もちろんこれは
もうなし得ない敗れた夢です。

・2次版権作品で同人誌会場での販売はOK
ただし、公式作家だとしても商品を傷つける作品の頒布は
版権権利の停止を言い渡されることもある。

・公式2次作家であっても勝手な営利販売は出来ない


などのリスキーな物だと理解する必要性があります。

責任は
販売した店がとってくれないと思います。


そもそも色紙販売できない可能性もある作家達


実はこれは新しい知見でした。

僕は2025以降の仕事のためにTwitterを辞めました。
公の物が絡む自分自身だけのもので無い仕事のためです。


そのため違法行為、著作権による違法行為ができません。
その仕事がなくてもしないけども😃

ですから
沢山の方たちにレクチャーを今受けています。

そのうちの一つに
出版社との自動更新される
任意契約に

全ての2次版権を出版社に任意契約で預けている場合

自分の作品といえども
複製原画販売はもちろんダメですし
(複製を販売することを出版社に預けている)

営利目的の店舗で
大量に高価な色紙販売もNGになります。

例えば3万円から5万円の物を永続的に販売したとします。
将来的に1000枚くらい売れたとすると
5000万円の利益が発生します。

そんな作家がゴロゴロ発生してきます。


色紙に美術的価値があるとみんな知ってしまったからです。

あの作家もこの作家も
色紙販売を独自でしだします。

ここまでくるとおそらく出版社も待って待って
契約書に、、、って言ってくると思います。


自動契約で全ての版権の管理を任意契約している場合です。

僕が
今やっていこうとしている2025以降の仕事では
その契約書が足枷になる事態も発生してくるとだんだんわかってきました。

その場合ちゃんと出版社に出向いて作家が契約の変更を申し出ることが筋になると思います。

現行言えるのはここまででです。
この辺のリポートは僕の実体験を踏まえて
2025年以降出していきます。

契約書の内容次第では
色紙の販売をできない作家が多数いると思われます。
特に2次版権作家様はご注意してください。

色紙に美術的、コレクターズアイテムの価値があると分かり
有名作家の原稿に数百万、数千万の価値がつく時代に
これから突入します。

違法販売などを作家がして
訴えられたり、捕まったりしないよう
(偽造商品、偽色紙は刑事罰対象)

薄氷を踏むような細心さで進みましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?