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「マンガ家失敗物語」〜サイコパスでストーカーと霊能力者と障碍者が出て来る物語(仮題)〜②

第2話「霊能力者」

「霊能力者がいうには、死にかけています。
雨や台風を凌げないような荒屋(あばらや)にホームレスのような姿で見えるそうですビジョンが。早く助けないと!」

突如僕にDMを送ってきた
30代の漫画家鷹巣ヒロキ先生。

面識もないのに危ないメールを送ってきやがった。

いかん!またしても危ない子や!

僕の仕事場には過去から
「統合失調症」✖️2名
「不安神経症」✖️2名
「セックス依存症」✖️1名
さまざまなメンタルに異常があるアシスタントがやってきた。

「歌舞伎町からゾンビが追いかけてくるんです。あれなんなんですかね?」
僕と仙道の新婚当初から統合失調症の子を預かっていた。

何なんですかね?と言われても薬飲めとしか
統合失調症は幻覚や幻聴が聞こえる病気だ。

仙道が「メンヘラホイホイだよね。直ちゃん」というと
前屋雄一郎が「クレがおかしいからな。おかしい奴を引き寄せる」

新婚時代に邪魔するかのように
我が家に入り浸りの前屋雄一郎

「新婚旅行の時に統合失調症の子の面倒よろしくお願いします。」

「おう!まかせろ」
前屋さんが病気のアシの子を面倒見てくれていた。

新婚旅行から帰り
アシの子が病院から指示されていた毎日の日記を読む。
前屋雄一郎も
「俺めちゃくちゃ食事頑張ったし、遊び連れてやったから感謝されてるぜ!」

日記を開くと
「今日も前屋は面白かった」

「あー!!呼び捨てか!!しかも俺を下に見ている!!」前屋さんは目を丸くしていた。

鷹巣くんのメールを見て
そんな20年前を思い出していた。

「うん、、今連載始まるから、、準備終わったら探そう。」
少し時間を稼ごうと思った

その連載は3回で終わった。
時間稼げなかった。

その仕事はのちに法的な問題に発展するが書くと怒られるので
後にトラブルに発展するとだけ記す。

半年経って鷹巣くんが痺れを切らしてきた
「そろそろ探し行きましょう。死んじゃいますよ前屋さん!」

紅林「待って待って、、俺、今色々抱えてるじゃん、、、
娘も高校生になったばかりだし
仕事のトラブルなやつ。それ終わるまで待ってすぐ終わらせるから。
この手のことは普通すぐ終わるから常識的に言えば」

すぐには終わらなかった。
約3年かかった。

高校一年の娘が大学生1年になるまで終わらなかった。

思えばその仕事引き受ける前に
後ろから包丁で目を切られる夢見たんだよなあというと。

「紅林さんは暗黒期が4年続くと霊能者がいっています。」

まだ一年あるんかい。

紅林「その霊能力者は前屋さんだけでなくて俺も見えると言ってるんだ?」

鷹巣「はい。僕と紅林さんは悪友で僧侶だそうです。前世の話だそうですが。」

前世か、、、パワーワードまた出てきたぞ。

とはいえ嫌いじゃなく
実は僕にはサイキックなところがあり

お金が欲しいと手をあげると一万円が飛んできて手のヒラに収まったり
(集英社の編集者さんが目撃している)

長女が赤ちゃんの時
蛍光灯カバーが娘に
物理の法則を超えて
娘にカバーが直撃する直前で
僕が手を伸ばすと
90度真横にカバーが
触れてもいないのに飛んで砕けた。

何?今の?
仙道とキョトンとする。

ある時は
数日前の飲み会で
講談社のUさんに紹介されて出逢った編集者に
電車で遭遇する事があったが

「もう一車両先」と女性の声が聞こえたのだ。

その通り一車両先に行くと
そこには数日前であった編集者さんが、ご家族でいらっしゃった。
お嬢さんのリュックに名札がついている。
どう考えてもこないだ一緒に飲んだ編集者さんだ。

「Tさんですよね?」と声をかけると向こうが驚いていた。
僕も驚いた。
そのご縁で、妻の仙道ますみに
Tさんから連載のお仕事が来たのだから本当のことだとしか言いようがない。


Tさんの出会いで生まれた漫画

さらに前
友人弁護士と漫画家のケーキを食べる会が東京であったのだけど
田舎の静岡に帰る用事ができてしまい行けなくなった。
直前にお断りして申し訳ないと思っていたら。

次の日東京で会う予定だった漫画家さんと
静岡のエスパルスドリームプラザのお土産屋さんでバッタリあう事に。

他にも西森さんとこのチーフアシの長谷川さんに
静岡のど田舎のバス停で会うとかetc

説明できない超常現象(大体良い事)が起きる

そう、俺はサイキックソルジャー

鷹巣君が
「僕たちは霊的なつながりらしいです。」

俺はスピリチュアルサイキックソルジャーだったのだ

「どこにいるんだ?前屋さんは?リモートビューイングは可能か?その霊能力者は?」

「はい分かっています。福岡県飯田市、オートレース場で朝から酒飲んでます。」

「そ、そんなに見えちゃうの?具体的に?」

「四国に旅行したんですけど本物すよ。一緒に賢見神社っていうところいきました。
めちゃくちゃ霊感鋭いんすよ。」

紅林「・・・・今、なんていった?賢見神社?鷹巣君それどんな神社か知ってて言ってる?」

鷹巣「え?すごく神聖な神社で強力と聞いてます。御守りも持ってます。」
お守りを見せてくれる鷹巣君

紅林「日本で唯一、動物の霊や式神を落とせる神社だよ。
狐憑き、強力な呪い『犬神』も祓う事ができる。唯一の神社」


賢見神社御守り

ちなみに僕の子供の頃の旧姓は
「北御門(きたみかど)」
親が離婚して紅林姓に

北御門姓のルーツを探すために
一昨年、下加茂神社に行った近くの地名に北御門がある。

陰陽道を嗜んでいる人には有名な「土御門」と近いのではないかと
自分なりに研究していた矢先に
強力な陰陽系神社「賢見」と「犬神払い」の御守りを持つ
前屋雄一郎の弟子

鷹巣「僕たちは引き合ってますね!!!」
「行きましょう!紅林さん!」

なんの物語だっけ?

霊能力者と
サイキックソルジャーが世界を救う話だっけ?
冷静に話を戻す。

「・・・・まあ待て、霊能力者が言うから

はいそうですかとは行かないんだよ。
行って居なかったらどうすんの?徒労じゃん。

福岡県飯田市にいるかどうかは
僕の方法で調べさせて。それがダメだったら霊能力者に従おう」

鷹巣「どうやるんですか?」

紅林「彼は鹿児島出身
鹿児島全域の前屋姓、全てに電話をかけて見る。
すでに電話番号と住所は調べてある。
50軒程だから数日で終わるよ。
親戚の一人にでもヒットすれば居場所はわかるよ。
福岡県飯田市かどうかもね。」

鷹巣「よろしくお願いします!」

仕事のトラブルが円満に納得する形で終了したので
本格的な
前屋捜査に入ったのが
今年2023の3月から

50軒の前屋姓に電話をかける僕
記載されている住所を
Googleマップで見ながら、電話での反応なしやアリを
映像で確認してチェックを入れていく

Googleマップは360度周辺を探索できる。
住んでそうな雰囲気も確かめられる。

シリアルキラー(快楽連続殺人犯)の足取りを
CIA捜査官がマップにマークしながら
プロファイリングで調べていくように

一軒一軒しらみつぶしのローラー作戦

昔からの捜査の基本だ。

しかしヒットしない
とうとう残り5軒になってしまった。

一番有力視していた、家がダメだったのだ。
今日はここまでにしよう、、と思った瞬間

「あと一軒かけて」

編集者を見つけた時の「もう一車両先」の女性の声だ。

幻覚と幻聴が聞こえるのは「統合失調症」という病気だ。

良いでしょうあと一軒かけます。と空(くう)に返事をする。

「はい前屋です。」
「恐れ入りますが、前屋さんのご家族に雄一郎さんという
東京で漫画家をやっていた方はおられるでしょうか?」

「はいおりますよ。隣に住んでいます。同じ住所なんです。」

ビンゴ!!!!

俺はスピリチュアルサイキックソルジャー!!!

次回「サイコパスでストーカー」







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