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D判定で国立後期19

E子さんの勝因2つ目は、E子さん向きの大学に出願したこと。

そもそも行きたい大学と、行ける大学の線引きは必要です。仮に行きたい大学が東大だとしましょう。学力が遠く及ばなければ、受験するだけ無駄です。

勿論、どうしてもその大学に行きたい理由があり、何浪しても、如何なる努力をしてでも行きたいなら、話は別です。

ただ、例えば医師になるのが目的なら、何処の大学の医学部でも良い筈で、大学名に拘る必要はありません。

E子さんの場合、歯科医になるのが目標だったので、1番合格確率の高いT大学を選んだ訳です。

T大を選んだ理由は、センター試験と二次の割合が50対50であった事。

ある程度の実力はあり、センターで思いの他点が取れなかった場合、二次の比率が高い大学を狙うのが必須です。

しかしながら、センターで点が伸び悩んだ生徒が、二次で巻き返すのは容易ではありません。

そこで、多くの受験生の採る作戦は、得意科目の配点が高い大学、苦手科目の配点の低い大学を受験することです。

医学部受験で、経済的に恵まれた方の採る作戦の一番手は、国公立を捨て私立の医学部一本に絞る事です。

苦手の文系科目を勉強しなくて良い、勉強の負担が減る→合格の確率が上がる。との考えが根底にあるからですが、医学部受験はそれ程甘くはありません。

同じような、文系科目苦手、理系科目得意な受験生が沢山いますし、昔ほど私立の医学部が国公立の医学部より易しいと言う図式は、とうに終わっています。

話がそれましたが、E子さんの場合、二次の配点が高く、それもいわゆる学科ではなく、小論文、面接、内申書が二次試験、と言うのが出願戦略でした。

内申書が○Aで、比較的文系科目が得意、英語をさ程苦手にしていない。感じが良く面接も有利、小論文さえ点数が取れれば、合格の可能性が高いと踏んだ訳です。

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