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うちのロールキャベツ #HITOTEMAレシピ

夏日も顔を見せだし、春の食材は「はしり」の時期を終えて、惜しみなく使っていい時期となった。
料理店では、旬の食材を早く使うと、お客様に「初物はつもの」として喜ばれることから、誰しもいち早く献立に取り入れたいのが常だ。

だけど、数あるレストランのみんながその方向を向いた時、
生産者サイドは、「早めに市場にだせば、実際の旬よりも高く買ってもらえる」という事実から、どんどん生産サイクルを早くしてしまう現状が生まれる。

出始めを高くても買う行為によってもたらされる、自然の恵みのゆがみ。

それを避けるため、なるべく「ハシリ」を避け、
実際に太陽と水の力で自然に育つ生産サイクルに則ってメニューを作るようにする。そう心がけることで、自然のサイクルは「レストラン」という営利目的の下敷きになって崩されてしまわないのだ。

早めに市場に出そうとするのがなぜあまり良くないかと言うと、
そのためにはまだ寒い時期にエアコンを駆使して作物を育てなければならない。つまりCO2も排出量が増え、環境に負担がかかるということなのです。


前置きが長くなりましたが、やっと暖かい日が続くようになり、
春野菜は今から5月下旬までが真っ盛りです。

今日は、春野菜の中でも非常に安価に手に入るキャベツを使ったメニュー、定番ですがロールキャベツをお届けしたいと思います。
うちの定番は、豚肉を粗く挽いて使うこと、「肉」の旨味と「貝」の旨味のダブルづかいをすること、が大きく特徴的な面かと思います。

野菜、肉、海鮮、疲れをとるアミノ酸豊富なだし汁で作ります。
トマトジュースとローリエを加えてイタリアンな感じにするならチーズを入れたり、生クリームやホワイトソース仕立てにしたり、酒粕を加えて白味噌で仕上げたりなど、アレンジが効きますので、翌日も味変をして楽しむといいかなと思います。

キャベツには整腸作用と美肌効果を期待できますし、旨味のためのマッシュルームによってたった300g程度のお肉でみんなの胃袋を満足させることができます。
緑色のお野菜と二枚貝は薬膳においては春に積極的に摂取したい食品でもあるので、さまざまな視点から、優れたメニューとも言えますね。

面倒ですが格別です。トライしてみてください!

それではレシピです。

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渋谷区にあるレストランHITOTEMA。お店の名前であるひとてまは、「ひとてましかかけずに美味しいものを作り出したい」という思いと、「作ると食べるが最も近い場所」「人と人の、手と手のあいだ」という意味の二つがあります。 子育てをしながら仕事を続ける中で、トライ&エラーを繰り返してきました。私自身の、嘘のない気持ちで「これはいい!」と思うものだけを掲載します。

HITOTEMA倶楽部

¥980 / 月

「HITOTEMA」は、2014年にスタートした渋谷区にある週一回のみオープンするレストラン。そんな変わった業態でお店を続ける中で、お客様…

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