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プレッシャー(圧)をドライブ(駆)に変えたら

こんにちは。梅雨入り目前の決まらない天候ですが、今日も元気でお過ごしでしょうか?

仕事やプライベートなどで、プレッシャーがかかってストレスが溜まってしまうのは、よくあることですね。 私自身も、昔は小さいことから大きなことまで、あらゆることに、プレッシャーを感じていました。プレッシャーを感じることで、仕事の能率が上がる訳でもなければ、作品の質が良くなるわけでもないし、精神的に苦しいだけだとわかっていながらも、感じてしまう。 誰かに「期待してるよ」とか、「もっと業績をあげてくれ」などと言われようものなら、朝から晩までその圧につぶされて、前に進めなくなる。期待された結果に見合わないと、自分を責めたり、「満足させられなかったらどうしよう」という不安でいっぱいになる。 自分に圧をかけ続けるくせに慣れてしまっているんです。圧には自分を封じ込めてしまう強い力があります。このストレスフルな圧を、ドライブに変え、前へ進む原動力を生み出すにはどうすれば良いのでしょうか?

ここで少し、圧力について、考えてみましょう。圧には潰(つぶ)す力もあれば、押し出す力もあります。圧力の押し出す力を利用しているのが、例えば圧力鍋。鍋の中の気圧をどんどん上昇させることによって、水の沸点が上昇し沸騰しにくくなるため、高温で調理することが可能になります。圧力の爆発を利用したのが、ポップコーン。圧力に耐えきれなくなって、乾燥したとうもろこしの粒が破裂し、美味しいおやつに変身するんですね。圧をかけることによって、普段は起こらない状態が作り出される。

空気による圧力の力が強くなると、より大きいエネルギーをもつ気体にはなりにくく、エネルギーが小さい個体にはなり易くなります。プレッシャーがかかっているときは、体がガチガチになるのはこのせいかもしれませんね。

さて、私たちの体には日々、百キロの空気の重みが乗っかっていて、四方八方あらゆる方向へかかる空気の圧の中を泳いでいると言われていますが、なぜ体は空気の重み、圧力に押しつぶされないのでしょうか? それは、内側から同じ力で押し返しているからです。つまり、内側から同じ力で押し返すことができれば、潰れないということです。

プレッシャーがストレスになるときは、自分の焦点が、「プレッシャーがかかって押し返せない状態」にあります。「失敗したら」「売れなかったら」「受け入れられなかったら」「達成できなかったら」という思いに囚われ、中が縮んでしまい、圧を作りだせず、押し返せない。行動の主軸が他人になっているので、掴みどころがなく、内面の力が萎(な)えていくんです。

焦点を、「このことに関して、何が今の自分にとって一番大事か?」にシフトしてみましょう。「自分が圧を感じていること」をそのまま感じてみてください。こうやって、自分の軸に立ってみると、もしかしたら外から見て成功することは、自分が内から満足することほど、大事ではないと気づくかもしれません。自分主体で事に向かえば、締め切りやノルマ、業績を上げる義務などが、今までとは違って見えてくるのではないでしょうか。

圧を自分でコントロールする楽しいプレッシャーのかけ方もあります。例えば仕事で無茶な締切を迫られたとき、状況から感じられる圧を使いながら、押したり押されたりする。何を期待されようが、その人を満足させるためではなく、「自分の満足がいくまで楽しんでやる」という自分主体に置き換える。 外からクリアにプレッシャーをかけられたら、中をお花畑みたいにゆるーくしておくぐらいで良いかもしれませんね。そうすると中が動く。駆け出したくなる。また、自分にちょっと圧が必要だなと感じたら、圧をかけ、フィジカルな感覚で自分を前に進ませる手段として使う。

自分のために自分に圧をかける。そうすると苦しいことも楽しくなって来る。「あー自分で圧かけてるのに、なんでこんなに苦しいことやってるんだろう、バカみたい」と思いながらも、思わず笑っちゃう。楽しいんですよね。 圧というのはありすぎてもなさすぎても具合が悪い。圧自体には、問題はなく、自分の向かい方次第でストレスにもドライブにもなりえます。


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