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まるちゃん通信誕生秘話(秘話でもない)。

いよいよ世間が大変なことになってきましたね。

今日は本来ならば愛媛で敬愛する水樹奈々様のライブツアーに参戦する予定でしたが中止となり。

観光も今週自粛することに決めました。

おかげで暇…いえ、溜まったタスクを片付けねばですね。


さて。

お客様と仲良くなることが得意と言われていた私ですが

人よりもコミュニケーション能力が高かったのかといわれるとそうではありません。

もっと早くつづるべきでした、まるちゃん通信について書こうと思います。



卑屈でもなんでもなく、事実としてそうなのですが、

生命保険の外交員は最も疎まれる職業の一つです。

不快に思った方がいたらすみません。しかしあえて断言します。


理由は私が想像するだけでもいくつかあります。

①役に立つか立たないか加入時にはわからない(ニーズを感じにくい)

②歩合制のイメージが強く、自分に不利なものを売られそう

③離職率が高い

④公共性が高い商品であるため慎ましい態度が求められるが不思議なくらい同業種の方より圧倒的に派手な見た目の人が多い。

⑤その上推しもめちゃくちゃ強い(笑)

こんなところでしょうか。


実際に私や同期が新人の頃にお客様より言われていた言葉がこちら。

「若い子は信用できない」

「また担当変わったの?」

「女性は結婚してやめる人が多いから男性に話を聞きたい」

「どうせあなたもすぐやめるでしょ?」

などなど。

若い女性外交員から旦那さんに電話がかかってくるのがいやなのか「もう電話してこないで!!!」という奥様のヒステリックな声が同期の受話器からガンガンに聞こえてきたこともありました。

なんでこんなに嫌われてるんだろう。

新人の頃は常々感じていました。

私が思うに外交員の離職率が高いのは、成果が挙がらないからではないと思います。

いや、結果として成果が挙がらないのはあるのですがそれ以前にお客様と信頼関係が築けず、話すこともままならない、不信感の眼差しを向けられながら仕事をすることがつらいからではないかと思います。



私もそうでした。



人見知りをあまりしないといっても一人で知らない会社のフロアに入るのは

例えるなら敵陣に一人で乗り込むような感覚。

一方でお客様の多くは私という個人に確かな悪意はなく、「なんとなく」そっけない態度をとる、「なんとなく」生保の外交員は無視、というのが当たり前になってしまっていることもわかりました。

冷たくされて悲しい。

でも信用してもらうにも新人の頃は知識も経験もないため何も勝負できません。

毎日会えるとも限らない。

どうしたら爪痕を残せるのだろう。

そんなときに誕生したのがまるちゃん通信でした。



当初、話すきっかけとして商品チラシのほかに本社の人が作った時事ニュースを印刷し一緒に配っていたのですがそこに先輩から

「手書きで書いてあると目を引くから今日も頑張りましょうとか一言でもいいから何か書いておくといいね」と言われていたので

毎日その日の記念日や誕生日の芸能人、時事の感想や週末の予定などを書き込んで配っていました。

また、当時たいした仕事もできないくせに、同期にこっそり仕事のやり方(といってもお客様に見せる資料の整理法やアポ取り話法など些細なもの)をマネされるのも常に誰かの視線を感じている気がして少し苦痛でした。

しかも私のほうが元祖なのにそれを研修センターの上司が同期をほめていてはムカついて(笑)

ニュースも当然周りの同期が同じことをし始めて、「今日の記念日って何?」など逐一聞かれるようになったので

私は逃げるように、いっそのこと全部手書きで、内容も私だけの内容にしてしまえ!

と考えるようになったのでした。


変な動機が混じっていますが(笑)、結果としてパーソナリティーを売って勝負する営業手法は大成功しました。

毎日これでもかこれでもかと1人1人の机に置いていき、

どんな人間か知ってもらえることに加え、毎日来ているというアピールにもなりました。

書いていた内容は、6年一貫して「日常で食べたもの、行った場所、買ったもの、感じたこと、周りの人の話」

その中でも反応があったのはグルメでしたかね~

万人受けする内容はどこでも変わらないですね。

そのうちお客様のほうから話しかけてもらえるようになりました。

知らない人からメールで感想をいただいたり、出版社さんでは誤字脱字を赤ペンで直されて渡されるなども(笑)

それだけでだいぶ回りやすく、つらい気持ちはなくなったものです。

信頼関係が築けたことで、実務の話も自然に聞いていただけるようになりました。



それから私の仕事のモットーに「お客様も自分も楽しい」「空気は読まずに作る」が入りました。

438号まで続きましたが、100号単位ではその担当企業の思い出や

部署のイメージ、社長のインタビューなど自分の話題ではなく企業特集を組んだりもしました。

お客様と遊んだ内容なども特定されない範囲で書いていたのでご本人様達からはよく

「ドキドキしながら読んだ」

と言われていましたね(笑)

でもやはりご自分が話題に出るのは誰でもうれしいみたいですね。

断然書く気につながり、6年間私の営業活動にはなくてはならない武器にまでなりました。



もしこれを読んでいる外交員の方がいたら、新人さんでも中堅さんでも必ず実践することをお勧めします。

外交員でなくとも通ずるのかな?

なんでも手軽に済ませてしまえる時代だからこそ、喜ばれるものってあると思います。

みんながやらないことをやる=最先端ではないのかなと。

自分自身こつこつと継続するのが苦手な性分だったのに続いたことが不思議ですし自信にもなりました。


いまはあれほど熱中できるものがなく少し寂しく感じています。


このnoteに想いをぶつけなくては。




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