音感の始まり 0~2歳
こちらも過去記事の転載です☘️ 2014.9.26
楽器を4~7歳で始めるのと、8歳~ではまるで違う、という記事を見かけましたが、
よく聞かれる「音感」に関しては、一番初めのきっかけは、
0~2歳、だと私は感じています。
以下の、愛らしいYouTubeをご覧ください♪
お母さんの歌の心を受け取り、10か月の赤ちゃんの表情がそのままに変化します。
人間は頭で解らなくても、音楽や人の心の中心を、そのまま受けとるんですね。。
(歌の合間は、お母さんは微笑みかけているのでしょう。。☺️)
赤ちゃんの透明な澄んだ心に、こちらも涙が出ちゃいます。
そして、最後の2人の「会話」をよく聴いてみてください。
お母さんが「Mommy's done♪(ファ♭ラ♭ミ)」と言ったあと、
赤ちゃんは同じ音から、「んん~(♭ミミ)・・・ああっあ(ファ♭ラ♭ミ)」
母「ふふふ(♭ミ~↑)Are you OK ? It’s just a song. 」
と、始まりと終わりがほぼ同じピッチで会話がされています。
人の最初の音楽・演奏が始まるのは、この「会話」だと、私は感じています。
「演奏」は、伝え受けとりながら場の空気を変えるもの、
=コミュニケーションだからです。
音感は、4歳くらいから訓練する方法もありますが、
このVideoの頃から音感が入っている人は
演奏をしていても少し違う音色を出すように、私には聞こえます。
言葉のない時代から音があるので、ドレミの名前がつく以前に、音が体内にある状態。。
ですので、訓練で入った人よりも、脳のより広い所が活性している様に感じます。
(音を名前だけで分別しているのではなく、触覚や刺激などなど、少し違うものでも記憶しているのでしょう。)
赤ちゃんに一方的に話すのではなく、同調し、
声を無意識に同じトーンに合わせ、安心を与えるお母さんと、
それにいつも応えてもらうことで幸せを感じ続ける赤ちゃん。
その毎日の繰り返しの数年間。
その安らぎに、赤ちゃんの耳の神経回路は心置きなく全開してゆきます。
「音を合わせる」ことが、幸せなものとして脳に強くインプットされ、
聴いたものをそのまま発音する力がとても強くなります。
(このコミュニケーションが、聴覚ではなく、触覚や視覚が優位の親子だと、
そちらが強くなるのかもしれませんね。)
その延長線上に音楽があり、聴いたものを再生する力に繋がってゆきます。
その後さらに、2~4歳の間にピアノや音楽が「遊び」の中にあり、
本人が好きで、気の向くままに本人のペースで遊ぶ環境があると、
指を自由に動かせる様になる幼稚園くらいに、教えなくとも両手で引き出す子が出てきます。
幼稚園やテレビで聴いた歌や、モーツアルトやショパンや。。
ピアノを弾いている時の脳の状態は、本当に喜びに溢れ、幸せな状態。
ただただ楽しそうです。
それはまさに、この赤ちゃんとお母さんのようにシンプルな、
「外界と自分との幸せなコミュニケーション」を、
ずっとし続けているだけなのですね。
普段、音楽家でなくとも、会話をしていると脳と心が心地よくなる時というのは
どちらか、またはお互いに、声のピッチや色(周波数)を合わせて会話がされていますネ。
この親子のように、無意識に。
逆に「けんか」というのは、全く音の周波数が合っていなく、耳も心も塞いでいるでしょう。。
ですので、仲良くしたい時や、好きな人が相手だと、
人は無意識に相手の言葉をまねたりもしています。^^
楽器の演奏が脳の発達に良いというのは、脳の多くの部分を使うからだけではなく
そんな、人との無意識のコミュニケーションを「聴く耳」を
育くむきっかけを与えてくれるからだと、感じています。
音楽とは、言葉を使わないコミュニケーションです。
伝え、伝わり、受け取り、返ってくるもの。
どれか1つでも欠けるとコミュニケーションにはなりません。
ピアノの先生からもよくご相談があるのですが、
子ども達へ、大人から一方的に怒る毎日があまりに続くと、
それはコミュニケーション(伝達)にはなっていなく、
雑音として認識され、子どもは無意識に耳のスイッチを切り、
音(声)を聴かなくなります。
それは子どもが声に対して、目や心で、
感情を伴って反応しているかを見れば解ります。
コミュニケーションのある環境にある子は、全く言葉にできなくとも、
照れたり考えていたり、、何かしら心が反応しているものです。😊
「聴く耳」は「共感のあるコミュニケーションをする」ことで育ち、
心と音が温かな意味のあるものとして認識され、どんどん記憶し、
耳の器官はより育ってくれます。😌
世界と自分の繋がり、それは音、耳から始まる😌💞
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