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さくらんぼの思い出@パリ

さくらんぼの季節ですね。

もちろん日本の佐藤錦のようなデリケートな色彩、味わいもいいのですが、これぞ!という真っ赤なチェリーも大好き。
日本だとアメリカン・チェリーと日本の二択なのは残念…。

そんなさくらんぼ。

色々思い出や、このケーキが一番!とかパフェならこれ!とかあるのですが、今日はパリの思い出。

基本が大トランク×2(+手荷物キャリーバッグはあったりなかったり帰りだけあったり)が標準装備な事に加え、帰途は書籍の重量が加わることが確実で、自力移動はかなり困難。

以前はホテルが呼んでくれたことで知った、オーナーとも知り合いの感じのよい中国人のドライバーさんに以後直接連絡を取ってお迎えなども来てもらっていたのですが、連絡が取れなくなってしまって以来、その時々色々試しています。

その時はネットでクチコミやお値段でこれなら大丈夫かな、という感じでお願いしました。
車種はお任せタイプ、時間はだいぶ余裕をもって予約をしました。

予定の20分頃前に戻り近くのお店でちょっとしたお買い物をし、アイスを食べていました。いつも泊るホテルは車は入れるけれど、細い道にあります。そこに割合大き目の黒いミニバンが入ってきています。黒人の運転手が降りて果物屋さんによるのが見えました。

その時はそれが自分の乗る車とは思わなかったのです。
会社によってスーツ着用だったり、カジュアルだったり色々あるのですがこの時はあまり確認していなかったのです。

時間5分前にホテルに戻ると先ほど見かけた黒人の男性がホテルのフロントまできて「Madame Haga?」というので分かりました。

「おっ、重いねーっ」と言いつつもさくさくと荷物を運びこんでいきます。

そしてさて出発!
少し走ると渋滞まではいかないまでも少し車がつまり始めました。
これまで予定の飛行機に間に合わなかったり、色々な事があった海外での空港移動の経験から近年はだいぶ余裕をもって空港に向かうようになっているので、そこは安心して「混んできたわね」、という感じでした。

いつも帰りたくないなぁ、と思う時間でもあります。
まさに後ろ髪を引かれる、という状態。

すると運転席から「さくらんぼ好き?」との質問が。

「もちろん、今シーズンよね、大好きよ」
と答えると、マルシェで買った時に入れてくれる紙袋に入った真っ赤なさくらんぼが運転席から差し出されました。

ありがたくいくつか貰って袋を戻すと
「遠慮しないで、食べて・食べて!」と再び。

思いがけない事でした。
きちんとしたびしっとスーツでのお送りも悪くないですが、こういうのも楽しいなぁと思いました。

聞けば、「早く着きすぎてしまったらあの道は駐車禁止だから車を移動しろと言われたので、まぁいいじゃないかってついでに買ったんだよ、けっこうおいしいよ!」とのこと。

本当に美味しかったです。
最後こんな形でさくらんぼを楽しめると思いもしなかったので、嬉しい時間でした。

そして車内の音楽はリアーナ。
実は名前は知っていても音楽とつながっていなかったので、スゴイいい声、そして音楽!と思いました。

分からなかったので、これは誰?と聞くと「有名だよ! リアーナ、ディーヴァだよ」との事。

その後、彼女が作ったコスメブランドFenty Beautyを愛用するようになるのですから面白いなぁと思っています。
社会貢献の彼女の仕事も素晴らしいなと思ってみています。

ふんふんと時に鼻歌混じりのそご機嫌な運転手さんにさくらんぼをもらいながら夕暮れのパリから空港まで送ってもらい、またパリ滞在の一つの楽しい体験が増えた気がします。

こうした思いがけない事もあるのが旅の楽しみですね。
さくらんぼで忘れていたこんな事を思い出しました。

次回の旅、早く実現しますように。

ありがとうございます。 欲しかった本やプログラムを購入し、Ballet Collectionの充実に励みたいと思います!