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ジャン・マレーが『窮鼠はチーズの夢をみる』に!

ヴェネツィア映画祭、黒沢清氏『スパイの妻』が銀獅子賞(監督賞)という素敵なニュースが。日本公開が待ち遠しいです。

そんなわけで、今日は映画のお話しなど。

一番好きな役者は?
と聞かれたら迷うのはヘルムート・バーガーとジャン・マレ―。(古いという突っ込みはおいておいて‥)

そのジャン・マレ―出演映画で一番有名なのが『美女と野獣』でしょう。

今では笑い話ですが、ディズニーの『美女と野獣』をベースにしたミュージカル『美女と野獣』をそうとは知らずにロンドンで見に行き、「箪笥が踊っている」「これは一体なに?」と当惑してホテルに戻ったことがありました。

私にとっては『美女と野獣』はマレ―が出ているコクトー監督によるイメージが圧倒的です。

前置きが長くなってしまいましたが、あれから映画『パヴァロッティ~太陽のテノール』『スペシャルズ』『窮鼠はチーズの夢を見る』を見ました。

舞台が少ない分映画をたっぷり見ている感じかもしれません。

行定勲監督、『窮鼠はチーズの夢を見る』にジャン・マレ―が!
しかも一番有名な『美女と野獣』ではなく、私が一番好きな彼の出演作品『オルフェ』の映像。
そのセリフの内容と映画の二人の関係の内容がオーヴァーラップするという洒落た演出ににやりとしました。

水城せとなさんは名前は知っていましたが、作品を実はちゃんと読んでいない作家さん。今回の映画を見て気になって少しだけWebで読みました。
元々後日談として出された漫画と二つの話を組み合わせた脚本なのですね。

窮鼠 - コピー

10~20代の心がひりひりするような恋を思い出す感情がぎゅっとつまった映画でした。大倉忠義さん、成田凌さん激しく時にほんわか、ほっこりとした場面もあるメリハリのある演技でひきつけられました。

激しい恋心、という点では自分の体験が色々フラッシュバックする人続出なのでは?

あまりネタバレは好まない方が多いようなので、差し控えますが、個人的にはカーテンの話や、たばこになりたい、好きなら例外(意訳)が印象に残りました。


よく見ると少しだけこの映像の中にも『オルフェ』が画面に映っています。


ちなみにヘルムート・バーガーは2015年公開の『サン・ローラン』で晩年サン・ローランを演じて大きな話題となりました。


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