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精神科の転院を考える

私は双極性II型になってから25年が経つ。きっかけは32歳の時の離婚だ。あまりにも上昇志向の強い前夫についていけなくなったのだ。離婚後世間体にこだわる両親と一緒に暮らしていくうちに、躁病の父とうつ病の母との生活に明るい未来が感じられずに悶々としていたが、とんでもない閉鎖病棟に入れられてしまい、ひどい目にあったが、その後今の夫と再婚してセキセイインコや念願の犬を飼って今まで何とか夫と喧嘩をしながらもそこはルーズな自分を変えようと頑張って生きてきた。

みきを飼ったのは生活を楽しいものにしてくれた.一緒に公園に散歩に行って犬をつれている人とたわいない話をして、よく亡くなった伯父が、平凡ってすごく難しいんだよと言っていたが、平凡な生活のありがたさを噛みしめていた。

みきが歳をとるのは分かっていたので、亡くなった時のために何か熱中できるものはないかといろいろ習い事をした。でたどり着いたのがイラストだった。始めはニューヨークにいた時に撮った家の写真を見ながら真似て家を描いてみた。学校では図工や美術が好きだった私は多色を使うことでウキウキした気分になるの知り、図書館で色鉛筆でお花のイラストを描くのを真似て、家族や友達の誕生日や季節のお手紙などに送ったりした。ただ段々真似っこだけだとつまらないな〜と思っていたら転機がきた。うちの近くに雑貨屋さんかできてそこに無料で飾ってもらうことになったのだ。

自分も楽しめて人にも喜ばれる趣味でいいな、と思い、いろいろ描いてみたらアイデアがたまに湧いてくるようになった。亡き祖父が工芸家だったので自分にもその血がながれているんだ、と思いながら。そのうち水性ボールペンで描くと色が鮮やかなイラストが描けることがわかり、楽しくて今は寝ながら描いている。

転院の話だが、西調布にある精神科の病院にもう10年近くお世話になり何度か入院もした。いろいろな先生にかかったが、抗うつ剤などの薬がどんどん増えていった。5年前にたまたまとてもいい女医さんに出会い、減薬計画を立てていただき、この5年で少しずつ薬を減らしてもらい今は11錠までになった。それでも、体調は悪くねたり起きたりの生活、外出の時は頓服を40分間隔で飲まないと動けないのだが、帰るとその分体がだるくなるので2〜3時間はベッドでゆっくり休んで充電しないとならない。春から夏にかけて頓服なしで長野まで遊びにいけたのに…と思うと悔しい。どうすれば普通に動けるようになってまた料理もできるようになるのか…カウンセラーさんがいうには、疲れたら休む、休んだら動くというセンサーの回復と人間として成長することができれば病は治ります、と言う。私は精神的年齢が低いし、精神的に自立していない。その2つの課題をカウンセリングでいま取り組んでいる。

精神科医との相性も大切で、減薬を勧めてくれた女医さんが9月にやめてしまい、引き継いだ先生が申し訳ないけどいい先生ではなく、悩んでいたら前の主治医の女医さんが旦那さんと調布にメンタルクリニックを開業したと聞き、すぐに転院を考えた。ただ、クリニックに電話して聞いたら女医先生は週に一回しか診察をしないとのこと。その翌日にまた電話したら体調不良のため月一度の診察になりそうだとのこと。私は外出する時は頓服を何度か飲むため、9時か9時半ごろの診察時間にしか行けないのだ。それだったら、女医先生で希望の時間に予約が取れないということは、旦那さんの先生が代診で入ることが多くなる可能性も高い。信頼している歯医者の先生に相談したり夫とも相談したりして、旦那さんの院長先生に初診にお会いしてみてよければ主治医になっていただこうと決めた。今月の終わりに今の病院で診察を受けるので、その時に今の先生に書いてもらっているクリニックの院長先生宛の招待状を持っていこうと思っている。不安はあるが心機一転で転院を決めていいような気がしている.いろいろ悩んだが、神様にお祈りしていい結果がでることを願っている。

その1週間後のこと。メンタルクリニックは受付の人も感じがいいし、あとは院長先生に会ってみて良さそうなら主治医になってもらおうという気持ちになったのだが、薬局のほうも考えないといけないと思い、クリニックに近い薬局を2件教わり、昨日電話をかけてみた。一件目は少しのんびりした対応。機械で分包してもらえるか聞いたら手作業でやるとのこと。私は朝昼夕寝る前と1日4回飲むので分包する機械がある今の薬局ではいつも1時間ほど待たされていた。調子が悪いので、40分ごとに頓服を飲んで4時間の通院を往復タクシーの中で横になり、さらに薬局では長椅子が四つあるので待っている間そこに横になることができて楽だった.なので、次のメンタルクリニックに転院した時にも横になって待っていられることを条件に探していた.一件目の薬局は長椅子が三つあるけどよこになるのはできないとのこと。2件目の薬局は畳の椅子があり10人くらい座れるとのこと。横になって待つには2件目の薬局のほうがいい。

でも、それ以上に薬の流通の関係で、今私が飲んでいる薬を出してくれるどうかということの方が大事だとわかってきた。それで、心配になったので、その二件の薬局の薬剤師の人に、電話越しにお薬手帳に載っている難しい薬の名前を一つずつ読み上げることになり、結局調べてもらったら2件とも全て入荷してくることがわかったてホッとした.ただ待ち時間が最初のところは手作業なので3時間、2件目のところも30分から1時間、人が多いと2時間はかかると聞いて、横になれるとしてもそんなに待てないと困っていたら、両方ともヤマトで着払いで配達してくれるとのこと。普通なら問題はないと思うのだが、私の場合うちで寝たり起きたりしているので、体調が悪い時にピンポーンと玄関のベルを押されて、玄関まで行ってお金を支払うというのはきつい時もあるのだ.それを夫に行ったら配送料を先払いにして薬を宅配ロッカーに入れて貰えばいいじゃないか、交渉するんだよ、と言われて、何度か頼んでみたのだが、前例がないとのこと、上の人にも聞いてみたけれどそれはできないことがわかった.で、思ったのは宅配便を受け取るのが楽な時間帯はないかトライしてみようと思った。この間冷凍ものを玄関で受け取る時に16時から18時までの時間帯にしたらわりとスムーズに受け取れたのだ。それを今日もやってみたら何とかできた。何でもトライアンドエラーである。ただ、また問題が。受け取った薬を朝昼夜寝る前と何日分か切って1日分にホチキスでまとめる作業をいつやるかだ。それも頭が痛いがなんとかするしかない。でも、こうしていろいろ新しいことにチャレンジして精神的に成長することで病が治るとカウンセラーさんにいつも言われているので、また考えようと思っている。

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