もう楽器はそこにある。
な、なんともう10月も終わる!
ぼんやりすることにハマってぼんやりしてたので、noteも書けていませんでしたね。。。
でも、先日、生徒さんから「先生、note読んでるから、書いて!」と言われまして
こうして書き始めました。
えへへ。
この前、はじめましての生徒さんのレッスンで
うれしい楽しい驚きがありました。
とってもかわいい、笑顔がピュアすぎる19歳の女の子。
一回45分のレッスンで、声の出し方が思いっきり変わった。
生徒さんもびっくりしてたけど
私の方がびっくりしてました。
だって
“この人、もう声出る。ていうか出てるのに、歌う時に、出ない出し方してるだけ!!
なぜ!!??”
って感じだったんです。
この生徒さんは、演劇をやってる方で
喋る時の声の出し方が、すでに、歌唱の出し方に近かったんですよね。
なのに、さらに“歌おう”としてたんです。
そうすると、声帯が開きすぎて、息漏れが増えちゃう。口腔も咽頭腔も、力んで開けてしまう。
声帯は開いてもいいんだけど、そこまで高音の曲(クラシックとか)じゃないから息圧が足りない。し、そういう声を使う曲でもなかった。
レッスンのあと
「歌ってこういうもの、って、考えすぎてたんですね」って、おっしゃっていました。
うんうん。勉強熱心だからこそ、そうなるんだよね。たくさん学んで、自分なりに試行錯誤しながら、やってきたことがすごくよくわかる。
だから、45分のレッスン一回だけで
こんなにも変わったんだよ。それまでに自分の身体の使い方と、たくさん向き合ってきた証拠。
ミュージカル曲だから、歌の中にセリフもあるのですが、以前の歌い方だと言えなかったセリフ部分も、自然に繋がりました。
お芝居の方はね、もうわたしが何か言うことないですもん。本気でプロ目指してる子なんですもん。真骨頂です。すっごく素敵でした。
パーン!って弾けるような、声。
嬉しそうだったなぁ。キラキラしてた。
ビニールカーテン越しでもキラキラしてた。
私もすごく嬉しかった。
声が出るようになった生徒さんたちは
“これでよかったんだ”って言葉を使うことがあります。
その言葉を聞くたびに
そうなんだよ。それでよかったんだよ。
歌うからって、そんなに変えなくていいんだよ。
もう歌えるよ。歌えてるよ。
って、思います。
いろんな生徒さんがいて
いろんなトレーナーがいる。
大切にしてることは、みんなそれぞれがしっかりある。
そんな中で、わたしは
【なにかをすごく変えなくても大丈夫。
そのままのあなたで、もう楽器はそこにあるから。】
っていうことを
伝えられる場所でありたいなぁ。としみじみ思いました☺︎
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?