職業「マンガ家」は終わる?
AIでマンガ制作が簡単にできる世の中が、もうすぐそこまで来ています。
アイデァはあったけれど技術が足りなかった人、根気が無かった人、時間が無かった人…そういう人たちにとっては、手軽に自分の夢が叶う時代になるのではないでしょうか。
「マンガ家」というのはある意味「選ばれし人」しか就けない職業でした(もうしばらくは現在進行形かも知れませんが)。それは絵もストーリーも自分で考え、描き、まるで一本の映画をひとりで完成させるように様々な能力が必要だということを、多くの人が認めていたからだと思います。
そして、その作業は「途方もない根気」を必要とすることも、マンガ家を目指す人にとって高いハードルだったと思います。
いくら絵がうまくても、同じような作業を何度も繰り返しながら最後までコツコツと描き上げる根気が無い人は、決してマンガ家にはなれなかったのです。
そのハードルを、デジタル化やAIが、今やどんどん低くしてくれています。数年後にはAIが描くマンガがWEB雑誌に載るようになると思います。
そのノウハウがある程度蓄積すれば、一般の人も簡単にストーリー漫画が描けるソフトやアプリが出回るようになり、「マンガ」というコンテンツの価値は今よりさらに下がっていくと思います。
例えAIが描いたものでもそこそこ面白い作品なら、多くの読者が喜んで消費すると思います。そしてそれらは「無料」が当たり前になり、すごいスピードで現れては消えていく単なる情報になってしまう気がします。
そんなときでも「マンガ家」と名乗り続けられる人、それで生計を立てられる人とは一体どんな人なのでしょうか。
私は、マンガは「体験」であって欲しいと願っています。
「情報」ではなく「体験」。
「体験」とは身体性と質量が伴うものだと思います。
「体験としてのマンガ」…それは何か?
それは、実際に手にとれるものであり、どこかに行かなければ手に入らないものであり、想像力が膨らんだり考えるきっかけが与えられたりするものであると思います。
私が今、感覚的に始めた「一コマ立体マンガ」は、そうした私の気持ちの現れだったのだと思います。言語化するのが下手なのでうまく伝わらないかも知れませんが…。
とにかく、今年はマンガアート作品をたくさんつくって、どこかのフリマとかで手売りしたいな~と思っています。
世の中の流れとは違うことをしたい!…って、それが本来の「作家」(クリエーター)の姿ですもんね。
同じことをモヤモヤ思っている方、良かったらコメントください✨
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