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心のプリンセスと、頭の執事

1年前受けた脳診断で、私は見事に左脳派という結果が出た。もちろん左脳派が良いも悪いもない。だけど私はいつも損得や効率で、物事を判断する自分にずっと息苦しさを感じていたし、何より自分の本音ってなんだろう?がわからなくて、そんな自分を変えたいと思っていた。

ほっといても、勝手に頭の中で自動計算してしまう思考を黙らせて、「心で感じる」を育てる日々を過ごす中で、こうなったらいいなを具体的にイメージしてみた。


〜ここからいきなり、物語が始まります〜
あるところに、楽しいことが大好きだけどちょっと恥ずかしがり屋のプリンセスと、プリンセスのどんな願いも200%全力で叶えてくれる仕事ができる執事がいた。

プリンセスはすごく恥ずかしがり屋なので、いつも突然小さい声で「こんなことできたらいいな♡」とポロっとつぶやく。
執事はいつもプリンセスの声を聞き逃さないとアンテナを張っていて、キャッチするとすぐに、どうしたらプリンセスの願いを叶えることができるのか?全力で試行錯誤する。執事は絶対にプリンセスを否定しないし、バカにしたりもしない。

2人は強い信頼関係で結ばれていて、いつまでも二人三脚で歩んでいくのだった。
〜おわり〜

わかりやすく擬人化してみたんだけど、実はプリンセスも執事も、私の中にいる。プリンセス=心の声、執事=思考のイメージ。

このストーリーのようになるのが1番の理想なんだけど、実際今までの私はこんな状態だった。

とにかくせっかちで自己主張が強い執事は、「どうしたいのか、早く言ってください」といつもプリンセスに脅し気味で迫っている。だけど、もしプリンセスがつぶやいた内容が少しでもめんどくさそうだと、「めんどくさいから聞こえなかったフリをしよう」と仕事をサボったりもする。さらには、プリンセスが「でもやりたいの」というと、「そんなことしない方が、あなたのためです」と否定までする。

プリンセスは、いつも急かされたり、無視されたり、否定されたりするから、次第に「私はだめなんだ、いつも間違っている」と思い込み、執事の言う通りした方がいいんだと、自分の本当の願いを言わないようになってしまった。

執事をクビにしても、教育し直してもどっちでもいいんだけど、まずはプリンセスが安心して、自分の本当の願いを声に出せるように環境を整えてあげることが大切で。

だからこそ、執事は「あなたの願いは全力で叶えます。否定も絶対にしません。安心して信頼して本当の願いを教えてください」とプリンセスに約束して、実際にそれを実行していく。信頼関係は、1日では作れないから、何度も何度も実績を積んでいくのみ。

ちょっと前まで思考は悪だ!もう2度と喋れないように追い出そうくらいに思っていたけど(笑)、やっぱりめちゃくちゃ重要だった。

思考といえば、リスク管理のイメージが強いんだけど、本来の1番の役割は、「どうしたら願いを叶えられるかな?」のために働かせるもので、そのためにリスク管理が機能の一つとしてあるんだな〜と最近やっと気が付いた。

プリンセスに心を開いてもらいたくさんの願いを話してもらうこと、仕事のできる優しくて信頼できる執事を育てること。引き続き同時にやっていこう!

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