大酒呑みだった私が下戸の夫と結婚してよかったこと
アベック(古い)がお店でビールと紅茶を頼んだら、男性の方にビールが置かれて女性に紅茶が置かれるなんてよく聞くけれど、うちは逆。
酒飲みの妻と、飲めない夫という組み合わせは意外と珍しくないということに最近気付いたんだけど、
独身の頃の私は、下戸の男性が大酒飲みの女と結婚してくれるわけがないという思い込みがあった。
思い込みが崩れたのは、当時勤めていた会社の飲み会大好き🍻な先輩女性。
といっても部署も違ったしそんなに近い関係でもなくて、たまたま何かの飲み会で隣にいて話した程度だったんだけど。
先輩「うちの夫、全く飲めないよー」
私「え、それアリなんですか?」
人生、いつ誰に影響を受けるかわからないなぁ。
大酒飲みの夫と下戸の女性という組み合わせはアリだと思っているのに、
その逆はダメなのではという、我ながらなんという偏見の塊だったのか。
アンコンシャスバイアスともいうけど、女性自らが、女性に対して不利な偏見を持っていて、自分を苦しめているという現実、あると思います。
実際夫は、酒飲みが嫌いなのではなく、酒で人に迷惑をかける人が嫌いなのだった。
(ちなみに結婚する前に同棲を始めた最初の週末、私は友人と数年ぶりの再会で盛大に飲んでいて記憶をなくし終電を逃し、2時位にタクシーで帰ったら翌朝に激詰めされて平謝りしたのは大反省。100%私が悪い)
だから私が美味しそうにお酒を飲むのを見て、
「いいなぁ〜^_^」
と心から羨ましそうにしていたし、
自分は飲めないのに私のために週末や誕生日にお酒を買ってきてくれることも多かった。
私は飲めない夫を持ってどうだったのかというと
まぁ一緒に楽しく飲める人の方がベストだな〜とは思っていたけど
「一緒にお酒を楽しく飲む」という行為は夫以外の友人でも十分満たされていたので、結婚の絶対条件ではなかった。
というか1人目の夫がそれこそ私と同じかそれ以上の酒飲みでかつ酒癖が悪かったので、
酒飲みではない=酒癖が悪くないというのはむしろプラス要素だったのだ(完全に自分のことを棚上げしているが…)
夫の家族は全員下戸なので、帰省してみんなで集まっても誰も飲まないので、
「気を遣わずに飲んでね」と言われつつ私だけ申し訳なさそうに1〜2杯飲んでいるだけ。
この環境が、今にして思うと最良だった。
最初に実感したのは娘を妊娠した時。
夫は酒飲みではないことに加え、社交場の参加もそんなに好きではないので最低限。
送別会などは社交辞令で参加してくるけど、二次会は行かずに帰ってくる。
当時の私は妊娠中=お酒を我慢せねばならない期間だったので、もし夫が酒飲みだったら
自分だけ楽しく飲んできやがって…!!
# ゚Д゚)·;’. ゴルァ!!!
と軽く殺意を覚えていたに違いない。
娘が産まれてからはもっと強く実感。
出産祝いと称して夫が会社の人に飲みに誘われるなんていう話を聞くけど、
うちはそういうのも一切なく真っ直ぐ帰ってきてくれたのが本当にありがたかった…。
唯一残念な点で言うと、お酒っぽいものに対する拒否反応が強すぎて、ノンアルコールドリンクすらノーサンキューなところ。
1人で飲みきれないノンアルのボトルを開ける機会がなかなか訪れないので、誰か飲みに来てほしい笑
私の親と兄も、食事時に缶ビール1杯くらいは飲むけど別にすごく好きとかいうわけでもなく、
むしろ私が一番飲むので「母親が酒を飲むなんて」と呆れるような古典的な感じではありつつ止めはしないという感じだったし、
私がお酒をやめたと言っても「あ、そう」と興味なし笑
夫の家族もなんせ全員飲めないので、周りが飲んでいて私だけが控えるなどという気まずさも苦行も一切なしだったので、卒アル(卒業アルバムではなくアルコール卒業)には最高の環境この上ない。
行動習慣や思考習慣を変えるのに1番大切なのは環境だから。
結婚する当時はお酒をやめる気なんて全くなかったのに、今思うとなんて先見の明のある私(後付け100%)。
なんかこれ書いてたらもっと夫や家族に感謝しようという気持ちになってきた笑
そして今気になっているのは、呑兵衛と下戸のハイブリッドである娘が飲める体質なのかどうか。
食の好み的には明らかに呑兵衛に向いている。
保育園児の頃からブルーチーズ大好きだし。
蕎麦屋も寿司屋も好きだし。
だいたい私が作る料理自体が飲み屋で出てきそうな感じだし。
これから先が楽しみです。
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