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たこ焼きだけじゃない!大阪でオモロい人に会える3店

大阪のおもしろさは『人』にあり


関東に移住して5年は経ったが、
「生中、ひとつぅ!」と言うだけで「大阪の方ですか?」と即ジャッジが下るほど
いつまでもコテコテの関西弁が抜けないせいで
月1くらいのペースで聞かれるコレ。


『美味しいたこ焼き屋おしえて。』

きっと関西人ならこう答えるでしょう。

「ちゃうねん。」と。

夏休みだ!
大阪に行こう!
USJに行って、たこ焼きを食べて、グリコで写真撮って、551を買って帰ろう!

どのガイドブックを見ても、永遠のテンプレ観光はこんな調子になっている。
もちろんどれもおすすめだ。
大阪を感じられる定番コースは絶対に一度は押さえてほしい。

でも元心斎橋筋商店街広報担当として、伝えたいのは大阪のおもしろさは「人」にあるということ。

会いに行けるアイドルとして一世を風靡したAKB48のように、
会いに行けるオモロい大阪人が大阪にはたくさんいる。

私は数ヶ月に一度の帰省のたびに、あらゆるスケジュールをテトリスのように組み合わせてスタンプラリーのごとく会えるだけ会いに行く。
みなさんが元気かどうかの確認と、美味しいものを食べさせてもらいたい欲望と、「次いつ会えるかわからんしな」という気持ちを常に胸に抱えつつ、エネルギーチャージするためにしゃべりに行く。
(私が唯一続けている推し活かもしれない)


今回、誰でも会いに行ける(お店を営んでいる)人を紹介するので、是非会いに行ってほしい。

どこへ行ったか、
何を食べたか、
それらを凌駕する思い出をくれるのは
いつだって大阪の「人」だ。

まるで実家のように「おかえり!」と迎えてくれる人を大阪にたくさん作ってほしい。
それでは、いってみよう!

最も大阪を感じさせてくれる3人

◆はらいそスパークル 銭湯とスパイスを愛するジョルさん
大阪といえばたこ焼き、お好み焼き、串カツ…と思われがちだが実はスパイスカレーのメッカでもある。
特にジョルさんの作り出すカレーは唯一無二、毎度メニュー名だけで飲めそうな新作がどこからともなく湧き出てくる。
『いぶりがっこ入り 秋田味噌クリームチーズソースのせ無水チキンカレー』
『シマチョウのネギニラココナッツカレー』
『もち豚のニラ醤油角煮の黒胡麻味噌カレー ワサビヨーグルトソース』
どれもお酒好きにはたまらないラインナップだ。
ランチ時は日によっては並ぶこともあるくらい人気。夕方からカルダモンジンなんかを軽く飲みながらスパイス系のアテをつまんで、シメにミニカレーという手もある。

ただジョルさんの日常が4コマ漫画が描けるのでは?と思うほどに、てんやわんやすぎるのでSNSで営業確認をしてから訪れてください。

はらいそスパークル
https://www.instagram.com/paraiso.spice?igsh=YTFiNnVkdzR1bjhu
人生ではじめて、桜川のタテバの水風呂の冷たさの魅力に共感してくれた人。
そして注目すべきは、類稀なる文才!


◆純喫茶 麓鳴舘 みんなのお母さん
「ろくめいかん」と読みます。心斎橋筋商店街から少しずれた路地の中にひっそりとある喫茶店。営業時間は気まぐれなのですが、だいたい14:00頃なら開店してるはず。(遅め…)

私はここで昼なら黒糖入りのホットコーヒーを、夕方ならバスペールエールを飲みながら、アデルのレコードをかけるのが大好き。

「隠れ家と言って秘密にしたがるけど、ちゃんと宣伝してや!」と言うのは80歳近い?超えたかな?ジブリに出てきそうなお母さん。
ここのカレーもまた美味しいんですけど、スパイスカレーとは違う昔ながらの欧風カレー。
ゴロゴロの野菜とウインナー、ゆで卵がドーンと乗っていて、「もらったから」と筍が乗っている日もあれば、「卵ないから許して」という日もある。
「毎週土曜日の18:00に10年来てくれる人がおるねん」だそうで、そのために店を続けなあかんと言っていたこともあったなぁ。
小一時間しゃべって、「連絡先、ここに書いて」と手帳を持ってこられたら、もぅ息子or娘認定!
「お母さん」と呼びましょう。

麓鳴舘
https://maps.app.goo.gl/6vbgcrL4p8PE5mvi9?g_st=com.google.maps.preview.copy


◆韓国料理屋デーバク とにかく元気なオモニ
私の中で第二の実家オブザイヤーを毎年受賞しているのはこちら。
まず、何度も訪れているが未だかつてメニューを見たことがない。(あるんかな?)

「18:00に4人で行きまーす。」と電話すると、着いた頃にはボックス席に、よく見る韓国の前菜オンパレード、キムチ、鍋に参鶏湯、チャプチェ、ケランチム、韓国海苔はあちこちの引き出しから無限に出てくる。(チヂミでもなんでも海苔で包んで食べるように言われる。理由は美味しいから。)
いや、もぅ実家やん!

ビールを頼むと瓶ビールを嬉しそうに開けて、席に座るオモニ。自分用のグラスにもちゃっかり注ぎ、乾杯〜とグビグビ飲んでいる。

いや、もぅ実家のおかんやん!

初めて連れて行った友人には必ず海苔巻きのお口アーンの儀式がある。(目を閉じで受け入れてください)

お店はカウンターと、ボックス1席のみでオモニが一人で切り盛りしているが、忙しくなってくると誰かしらお客さんがいつのまにか洗い物をし始める。注文が入れば、生ビールも注いだりしている。

そして、これは私のことを娘と思ってくれているがゆえに発生するイベントかもしれないが、帰る頃にはリュックの隙間に入るだけの韓国海苔を詰められ、『キムチを送るから!』と住所を聞かれ(届いたことはまだない)、先日は流行ってるからと韓国の伝統菓子ヤックァを箱で持たされたりもした。
予約がないと店を開けない&暇になったら早めに閉めるかもしれないらしいので、必ず電話してから行ってください。
カウンターに一人で行くのもおすすめ。
混んできたら洗い物も手伝って!

デーバク
TEL06-6211-9449
https://maps.app.goo.gl/kpYbzFa9D6h14ANM7?g_st=com.google.maps.preview.copy

野生の大阪人は芸人を超える

それから、忘れてはいけないのが街中や店のカウンターで出会う野生のレアポケモン的な大阪人だ。
歌がうますぎる人のことを「口から音源」というらしいが、
彼らは「口から漫談」である。
スタバで居合わせた作業服のメンズ二人とか、
エレベーターでメイクしながらハンズフリーで喋り続けてる女子高生とか、
阪神電車の小学生なんて最高にオモロい。
関西では、小学生になるあたりから最大の褒め言葉として、もしくは母のお手上げ宣言として、「もぅアンタ、吉本(興業)いき!」と言われるジュニア達が一定数いるのだが、阪神沿線にはその予備軍が多く、阪急電車では出会えない逸材に高確率で出会える。

飴ちゃんをもらったことはありますか?

そして、嬉しいことに本当に飴をくれるマダムも令和6年現在、まあまあな数で実在している。(ワタシ調べ)
このいつか滅びうる「飴コミュニケーション」は、いずれ私がなんとかして「イケてるカルチャー」であることを若者たちに伝えていかねばならないと、今後の課題として真剣に捉えている。
マダムがカバンに必ず入れている飴の袋はスーパーのサッカー台にある名もなきビニール袋で、相当しわしわになっている。
飴のラインナップは昭和から変わらず、黒飴、黄金糖、花のくちづけ、パイン飴、たまにあわ玉が入っていればラッキー。
今はなきチェルシーもレギュラーだった。
大阪で知らないマダムから突然「飴いる?」と聞かれたら、ぜひ遠慮せずにもらってほしい。

最後に

関西に住んでいる人も、観光で訪れる人も、出張で訪れる人も、改めて「大阪ってええやん!」と思ってもらえたらいいなという気持ちで書きました。
出来ることならお一人ずつ、私が案内したいくらい!

「大阪行くんだけどさ、美味しいたこ焼き屋知らない?」って聞かれたら「ちゃうねん」と言って、この記事のリンクを送っていただけたら嬉しいです。
※たこ焼きはどこもだいたい美味しいし、めっちゃ好きです。

次回は、大阪生まれ大阪育ちの私が長年かけてGoogle mapに星をつけまくったリストからおすすめシーン別に美味しいお店を大公開。
朝ごはん、ランチ、カフェ、飲み屋まで、たっぷり書きたいと思います。

ほな!


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