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断捨離して2年 意外な気持ちに気付く

2年前、母が施設に入ったのをきっかけに家の中を整理し始めた。
捨てられない性分の母世帯の片付けは大変。
基本何も考えず、片っ端から捨てまくった。
大型家具から洋服等など色々な物を捨て、家の荷物が半減どころが2割程に減った。

コロナ自粛期間と重なった事もあり、息子に手伝ってもらいながら、
『とにかく捨てまくった』

その時の私の気持ちはというと…
スッキリしたい
解放されたい
何から?
それまでの人生のモヤモヤしたものやそれらが染み付いた家の中の物から

それによって、床に物がなく、とても広い空間を手に入れた。
スッキリ、爽やか、解放感。

片付けで出たゴミの処分がホントに大変だったので、
新たに家具等の大きな物や捨てるのが大変な物を購入するのはやめようと誓った。

物が少ないことの恩恵は色々あるが
ダントツ1位はお掃除のしやすさ。

もう一つ大きな事
自分が死んだ後、残された人達の片付け負担を減らせる。
そう思えることによって、気持ちが楽になった自分に驚いた。

でもここ最近何か虚しさを感じていた
それが何なのか…

母世帯の片付けを終え、自分の片付けをしながら、常に考えていた事。
『私が死んだ時に息子に大変な片付けをさせたくない』

それにこだわり過ぎてきたせいで、
何か欲しい物が出てきた時に、買えない。

今とても手に入れたい物は私専用のテーブル。
今の家にはリビングに小さな2人用テーブルがある。
1日中夫が使っていて、私の使えるスペースは無い。

家にいる時はソファに座って居るが、ソファのテーブルでは書き物や作業は腰に負担がかかる姿勢になるので難しい。

しかしながら、『死んだ時に…』の理由でずっと購入を躊躇してきた。

そして、日々の暮しに物足りなさを感じるようになった

断捨離前までは
物書きしたり、刺繍等の手仕事をテーブルでして楽しかったが、
その時間が想像以上に自分の暮らしを彩っていく、とても大切なものだったようだ

あまりに日常に溶け込み過ぎて気づいていなかった。

ここ2年。
新たな買い物をする時には
残り少ない人生なのに…
もったいないのではないかしら
などと常に考えていた。

要するに"人生の終わり"を気にしながら生きていたのだ。
それによって縛られていく自分に気づかずに。

でもまだ50代半ばを過ぎたところ。
仕事もしているし。
その時の気分で無駄なものを買ってしまうのは避けたいが
もう少し、緩めてもいいかな。
それによって、この先の暮らしが楽しいと思えるならば

久しぶりに気持ちが上向きになっていく自分を感じられた。

さあて、
夫に「テーブル2台も必要?」
と言われた時に説明しなくっちゃ。
少し面倒なんだけれど…
この気持ち、わかってくれるかな~

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