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なぜ“ジャズ”がニューオーリンズで生まれたのか

お店ではジャズの生演奏を開催しています。

そのご縁もあって、「ジャズ講座」を開催していただいたこともあります。

ジャズは、19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズの黒人コミュニティで生まれた音楽を称して言います。

ニューオーリンズでジャズが生まれた背景には、ニューオーリンズがフランス領さらにスペイン領であった時代があることが関係しているそうです。

アメリカ南部は、ヨーロッパをルーツとする領主とアフリカをルーツとする使用人という関係が、農業を中心に形成されていました。
そんな環境で、ヨーロッパをルーツとする領主とアフリカをルーツとする使用人との間で、子どもが生まれることもありました。
その場合、領主の子どもは、たとえ、アフリカ系ルーツの方との間の子であっても、領主の子として育てられ、ヨーロッパの教育が与えられたそうです。
肌の色より血の系統、だったのですね。

ところが、南北戦争後に制定された“ブラック・コード”によって、領主の子どもであったアフリカ系ルーツが混じっている人も、肌の色で識別されるようになります。
このことにより、ホームのアフリカのサウンドあふれるワークソングを歌っていたアフリカ系ルーツの人と、ヨーロッパの音楽知識を習得したアフリカ系ルーツが混じった人とが一緒になることで、“ジャズ”という音楽が生まれたのだそうです。

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