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第5話 Facebook vs. WSJ

こんにちは。なおきです。

ウォール・ストリート・ジャーナル(以下、WSJ)は、日本で言うところの日本経済新聞でしょうか。
昨年ぐらいから、僕の印象では、WSJはFacebook(以下、「メタ社」)を目の敵にしているかのような頻度で批判的な記事を書き続けています。

と言うわけで、今回は、WSJのポッドキャストです。

The Journal by The Wall Street Journal
2022年3月7日
Facebook’s $10 Billion Advertising Exodus
(フェイスブックの100億ドルの広告収入流出)

ちなみに、このポッドキャストの番組名は、The Journal(以下、「ザ・ジャーナル」)。ザ・ジャーナルの冒頭は、いつも”Welcome to the Journal; Our show about money, business, and the power.“ (ザ・ジャーナルへようこそ。マネー、ビジネス、そして権力についての番組です)とはじまるんです。。。

マネー、ビジネス、そして権力・・・言い切っていいのか、と言うぐらいキッパリ言い切ってます。ターゲットカスタマーが明確ですね〜。むちゃど迫力。

メタ社とは?

メタ社と言えば、以前はフェイスブックという会社で、インスタグラムやワッツアップを運用する企業を買収した、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazonのそれぞれの頭文字を取った総称)の一社なわけですが、創業者のマーク・ザッカーバーグ氏が、突然、社名をメタ・プラットフォームズに変更しちゃったんですね。

別途、この辺りはツッコミたい気持ちはありますが、興味のある方はこちらもどうぞ。(こちらは、Robinhoodという若者を中心に利用者が多い証券会社がやっているPodcastです)

このPodcastによると、旧社名時、従業員はフェイスブッカーと呼ばれていたそうですが、これからは、メタメイトと呼ばれるそうです。僕はこういう小ネタが好きですねw 社員はどういう気持ちになるんだろうか?とか。

メタ・ショック

さて、本題に戻ります。アップルが、昨年(2021年)、プライバシーポリシーを改定して、「アップルはプライバシーを守ります」と発表したことで、メタ社が大変になったわけです。iOS14以前は、自動的にユーザーのアプリ使用状況についてトラッキングを行なっていたわけですが(つまりユーザーの同意なく広告メールなどを送り付ける「オプトアウト」)、iOS14になってから、オプトイン(ユーザーの同意があって初めてアプリ側がトラッキングできる)になりました。

なので、iPhoneユーザーの方は、iOS14にしてから「アプリ上でトラッキングしていいですか?」と質問されることに気がつかれた方も多いと思います。

SNSであるFacebookにとって、これは非常に大きな影響があり、ビジネスのうち、97%の売上を占める広告が激減(100億ドル(約1.15兆円)以上)したというメタ・ショックです。

ザ・ジャーナルの記者によれば、80%以上のiPhoneユーザーが、アプリのトラッキングをオフにした(トラッキングができないようになった)ということです。

Facebookの広告機能を使って顧客を獲得していた中小企業の多くが、スナップチャット(!)、TikTok、 Amazon、ウォルマートなどの他社へとシフトしているのです。

僕は、この背景には、みんなの「疲れ」があるんじゃないかと思います。Facebookの広告も、慣れてはきたけど、なんだか疲れる・・・。自分に合った最適の広告・・・かもしれないけれど、SNSのプラットフォームをタダで使えることの代償としては要求が大きすぎる・・そういう疲れなんではないかと。

僕自身は、Facebookユーザーではないので(5年前ぐらいに面倒になって放置してしまいました・・)あまりFacebookのことは分からないのですが、先日久しぶりにインスタグラムを見たら、レイアウトというか?機能というか?UI(ユーザーインターフェース)がすっかり変わってしまい、自分とつながっている人たちの写真はさっぱり出てこなくなってしまいました。

GAFAはすごいと思いますが(負け惜しみではありません笑)、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉を思い出すに至った今回のエピソードでした!

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