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#008 『エコトートバッグ』

初めは単純に2つのことをクリアしたエコトートバッグを作ろうと思った。

・男子でも持ち歩きたくなるデザインであること
・奥行き20センチのフラットパックが傾かないこと

ちなみに、わたしがエコバッグではなく〈エコトートバッグ〉と呼ぶのは、エコバッグのような使い方(つまり、折りたたんで収納できる)ができて、トートバッグ単体としても十分使えること(つまり、畳まずに日常使いもできる)をイメージしているからである。

そして、わたしの手元にはそれに適した機能的なアウトドアファブリックがたくさん揃っていた。アウトドアファブリックの共有の特徴は、次のような点があげられると思う。

・薄くて軽いが、とても丈夫
・ナイロンやポリエステルで出来ているもの多い
・防水/撥水加工がされており、更に透湿性を備えたものがある

つまり、アウトドアファブリックを使うことで、必然的に軽量/コンパクトで水や汚れに強いバッグが実現できるのである。そして、概ね男子っぽいデザインにもなっていくので一石二鳥どころか、一石三鳥である。

機能が優秀なアウトドアファブリックたち。
見た目が男っぽいところも◎

アウトドアファブリックの「薄くて軽いが丈夫」という利点を考えたときに小さく畳めるが実は大容量という考え方も盛り込めるなと思い、容積効率が良いと思われる立方体に広がるバッグを作ることにした。

初めに作ったバッグは、一般的なエコバッグの形状に引っ張られすぎて、胴の部分と持ち手つなげてデザインしたため、持ったときに間口が狭くなってしまい、出し入れする時点ですでにフラットパックが斜めになりNGだった。

初代エコトートバッグ。持ちやすいように幅広の持ち手を前面からそのまま上に
伸ばしたデザインだったが、使い勝手が良くなかった。。

2回目に作ったバッグは、考え方を大きく変えた。立方体になる胴部分と、それを持ち手と補強が一筆書きのように底面まで回り込む、という考え方である。これはなかなか良かった。アウトドアファブリックの質感も手伝って、見た目もとても男子っぽいデザインで出来上がってくれた。

2代目エコトートバッグは、立方体部分を30センチの大きさで作ってみた。幅も高さも奥行きも30センチなので、容量は27リットル。2リットルのペットボトルが13本も入る計算である。しかも、バッグ自体の重さは83gしかなかった。

2代目エコトートバッグ。1辺が30センチあり、27リットルの大容量だが、
畳むと手のひらに握れるくらいコンパクトで超軽量。

週末には、それをリュックやサコッシュに入れて持ち歩いた。

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