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【世界の放送局より】UEFAチャンピオンズリーグ決勝戦の様子

先週末はスポーツの大一番が目白押しでした。特に注目が高かったのがUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦。リヴァプール対レアル・マドリーという人気チーム同士の対戦、久しぶりの満員の観客、そして大混乱による試合開始の遅れ…様々な話題がありましたが、今回は世界の放送局の番宣映像や事前番組"プレショー"をご紹介し、視聴率の結果もお伝えしようと思います。

イギリス BT Sport 

イギリスで決勝戦を中継したBT Sportはゲストが豪華でした。リヴァプールのレジェンド、スティーブン・ジェラールとマイケル・オーウェンが登場。

ピッチサイドに設置
スティーブン・ジェラール
マイケル・オーウェン

この他リオ・ファーディナンドやジェイク・ハンフリーなどBT Sportの中継でお馴染みの面々が登場。

リオ・ファーディナンド
ホストのジェイク・ハンフリー

中継カメラで他局の様子も伝えていましたが、元に戻ってきたなという感じでした。


ちなみに決勝戦はBT SportのYouTubeやアプリでも生放送されました。まだ視聴者数は発表されていませんが(発表され次第更新します)、SportsProによると昨年は870万人が視聴しました。


スペイン Liga de Campeones por M+

スペインで決勝戦を中継したスポーツチャンネルLiga de Campeones por M+について、まずは番宣映像から。



プレショーの冒頭ではビッグイアーも登場。

Evening of UCLという意味
ホストのスサナ・ガシュ



スペイン TVE

スペインでは地上波のTVEも中継。プレショーの開始時間としては世界で最も早かった印象です。3時間前から始まりました。

進行はアルセニオ・カニャーダ


 

SportsProによると、TVEの平均視聴者数770万人、占有率は52.8パーセントを記録し、2014年のマドリーダービーとなったレアル・マドリー対アトレティコ・マドリーの決勝戦以来、同国で最も視聴されたチャンピオンズリーグ決勝戦となりました。第1チャンネルLa 1の視聴者数のピークは870万人、ストリーミングサービスRTVE Playの総ユニークビジター数は71万8500人を超えたとのこと。


フランス Canal+

まずは番宣映像から。いつも思いますが、カナルプリュスはしっかり作りこんでいてクオリティが高い。

一方プレショーの冒頭はうまくいかなかったようで、VTRと思われる音声は流れるものの、映像はスタジオのカメラが動くこともなくじっと引きの映像を流していました。

このスタジオ、コロナ禍はずっと観客不在でした
ホストはエルベ・マスー


Canal+の決勝戦の視聴者数は106万人でした。フランスではこの他地上波のTF1も中継し、平均590万人の視聴し占有率は33.4%。ちなみに昨年のチェルシーとマンチェスター・シティによる決勝戦は、スポーツチャンネルのRMCで中継され240万人が視聴。


イタリア Sky Sport 

イタリアでは地上波のCanale 5とスポーツチャンネルのSky Sportなどが中継しました。Sky Sportのプレショーの様子です。


Canale 5の平均視聴者数は610万人で、33.7%のシェアを獲得。上記Sky Sportは、107万人が視聴しました。


ドイツ ZDF

ドイツでは地上波のZDFとストリーミングサービスのDAZNが中継。ZDFのプレショーの様子より。


ちなみに引きの映像より。各局がピッチサイドから放送しています。

決勝戦のZDFでの視聴者は平均839万人を獲得し、34.5パーセントの占有率でした。DAZNの数は公表されていません。昨年は地上波では中継されず、その前2020年にバイエルン・ミュンヘンがパリ・サンジェルマンを破った決勝戦では約1280万人の視聴者を集めていました。(SportsPro


ポルトガル Eleven Sports

ポルトガルのEleven Sportsは独占中継だった模様。こちらも2時間30分前という早い時間からプレショーを放送していました。



アメリカ CBS / Paramount+

アメリカではUCLはCBSなどのパラマウント系列が中継。関連のプレショーなどは”UEFA Champions League Today”というタイトルで展開されており、決勝戦前もこのタイトルのイントロでした。

目を引いたのは現地特設スタジオのテーブルでCBS Sportsの表示よりもParamount+のロゴが圧倒的に大きかったこと。この試合はCBS地上波でも中継されていたのですが、最近米国でストリーミングサービスを地上波よりもプッシュしているトレンドを象徴しているように感じました。

また決勝戦の現地パリから出演した人がとても多かったのも印象的でした。特設スタジオ、実況ブース、サイドラインさらにレアル・マドリーを応援するニューヨークのバーからも中継されていました。

分割画面ではCBSとParamount+のロゴが同じ大きさに
マイクはCBSでした

また、プレショーの前には女性ホストがスポーツに関するディスカッションをする”We Need to Talk”が1時間にわたってオンエアされていました。


今シーズンはスポーツの視聴率が世界的にいい印象です。もちろんコロナ禍の反動もありますが、動画配信を中心にしてコンテンツがとにかく増えすぎている今、認知度の高いコンテンツが逆に注目されるという状況も起きているような気がします。8月の再開に向けてブレイクに突入した欧州サッカー、果たして来シーズンの視聴率はどうなるでしょうか。

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