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「食う」「出す」「寝る」ができればどこでも生きれる。

尾ヶ島サバイバルキャンプ
サバイバルキャンプは2020年のコロナ禍でどこにも出かける事が出来ない、行けない。という状況のなかで、近隣で外に行き活動できる事を考えていた時に始まったプログラム それがもう4回目 早いものです。
今回のサバイバルキャンプは初めて子どもたちのとのキャンプの中で尾ヶ島で宿泊できた貴重な1泊でした。
尾ヶ島は近くて遠い島と僕はいつもいうのでうが、風が強かったり、波があったりすると上陸すらできません。
そんな着岸率の低い島で、今回夜を明かすことが出来た事まずそこが貴重です。
そして、太平洋高気圧に覆われた太平洋側の海のコンディションに感謝しています。
サバイバルキャンプという言葉通り、水は1人2リットル、食べるものも非常食、個人のお菓子はまぁ楽しみという事でありますが、制限があるという事です。
当然島には何もありませんので、島に向かう途中に薪になるような木も集めて行かなくてはいけません。
日差しを遮るものもありません。
過酷です。
こどもたちも、おとなたちもみんなよく頑張りました!
ちゃんと生きて陸に戻る事!それでOKです!OKなんです。
子どもたちだけでカヤックに乗り、一路島を目指します。こどもたちの力のバランスが悪く、うまく漕げないチームと途中、薪を拾う場所で再編成。こどもたちのだけの力で島に向かいたいとの希望があり、それを尊重して進みます。
島は「あそこに泊まるんですか??!!」といつも聴かれるほどの小さな岩の島。
夜の満潮時は波が…と思うかもしれませんが、もちろん大丈夫です。
上陸して子どもたちと上陸の雄たけび!やった!!尾ヶ島に上陸!
そこから自分の食料の管理含め遊びが始まります。サバイバルといっても、何もないわけでなく、非常食を持っています。
水2リットル・アルファ米1・カンパン1・袋インスタントラーメン1 食器もありません。あとは個人のお菓子かな。
1日目も島到着から自由に遊ぶ、飛び込む、潜る、流される。
自然が彼らを遊ばせてくれます。
なんだろう、解き放たれている時間というのか。そして、いつから大人はこんな風に遊ばなくなるんだろう。って感じた瞬間でもあった。
日が暮れるにつれ、空は美しいグラデーションのショーをみせてくれた。
空に移る雲の地球サイズの影がまた美しく、宇宙と空と、海の淡いを感じさせてくれた。
食事も身体をたくさんたくさん動かしているので当然腹が減る。アルファ米のお湯を沸かすのに、こどもたちが集めた食料、平イソガニの出汁を取り、そのカニをムシャつく。出汁の味は…あまりない。
カニは部位によってうまい。食べれない子もいた。でもトライする姿勢がかっこいい!
うんこだって、みんなでどこにするか考えてできるようになる。
基本「食う」「出す」「寝る」ができればどこでも生きれる。
海に落とそうと思ったうんこは岩に張り付いて落ちない、そんなうんこをみんなで見て大笑い。


みんなもしているし、うんこしちゃおう!って、おもった子もいたんじゃないかな。
この経験が大切!!
子どもたちが過ごしたいように過ごし、それをサポートする、リードする必要もない。
彼らのキャンプ。
夜は海から沿岸部が丸見えなので、3カ所の花火を同時に観るなんてちょー贅沢な花火大会!
こっそり持っていっていた、花火を尾ヶ島で花火大会を開催!
夜は新月だったから満点の星空。流れ星もあったし、衛星?UFO?もいた。
夜は大人は外で眠り、子どもたちも焚火を囲みながら、もにゃもにゃ、いつしか子どもたちも夢の中で遊びの続き。
現実的な地球時間では朝の5時前から子どもたちは動き出す。
おきて目の前にあるのは海。入りたくなるよね~~!
朝一でどぼん! 風呂か!って突っ込みたくなります。(*^▽^*)
さぁ、朝の5時ですから長いですよ~~。起きて海に飛んで、戻って、非常用のパンを口にするのですが、みんなお菓子もない、カンパンもない。食料がなくなってくる。
腹減ったと口にする子がでてきました。
そりゃ、活動時間ながいですからね。そうなります。で、いったん、みんなの食料をぜーんぶ出します。
水、お菓子、カンパン、パン、ようかんなど
水がない人もいる。腹へったひともいる。
だから、いまこの目の前にあるものを分け合うのだよ。分け合えば足りるんだ。
満腹は無理だけど、足しにはなる。みんなが笑顔になるんだよ。
今回のサバキャンは、いつもと違う場所にキャンプしたこともあり、ほんとに非日常での時間が過ぎていきました。
何もない。でも満たされている。
1食、1食の貴重さ。日常での生活のありがたさ。感謝の気持ち。
水の大切さ。蛇口をひねると水が出る。あたりまえはあたりまえじゃない。
生きてること、食べれることへのありがたさ。
電気の便利さ。エアコンや冷蔵庫。ない時はどうしていたんだろう?
そして、みんなを遊ばせてくれた尾ヶ島の海の素晴らしさ。
そんなとっても大切な経験をしたからこそ、これから10年後、この海は維持されるのか、きれいになるのか、汚れてしまうのか、という事がわかるようになるよ。
この先も、ずーっと先も子どもたちが遊べる海がありますように。
そして、その「愛」は体験から知る。
また、遊びたいな。って気持ち。大切だよ。
ここでは語りつくせぬエピソードが山ほどあります。こどもたちの感性をフルに開放して、思考方の世の中で大人が学ぶこと、気づかされることがたくさんありました。
いつから大人は遊ばなくなるんだろう…
今回、サポートしてくれた、TPスタッフのみなさん、そしてアウトドアエデュケーターのみなさん、そして、こどもたちを勇気をもって送り出してくれた保護者のみなさん。
みんなありがとうございます。
おかげさまで無事帰還できました。
日々に感謝。食べれる事に感謝。家があって感謝。ふかふかの布団があって感謝。
生きている事に感謝。
2024年8月6日 今村直樹


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