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30歳を過ぎると新しい音楽を聴かなくなるのは本当か?

僕の場合はこれは完全には当てはまりませんでしたが、一般的には本当ではないかと思います。僕は今ちょうど30歳で、音楽を聴くのが大好きです。そこで題名の件について考えてみたのですが、僕は今でも新しい音楽をよく聴きます。例えばBig ThiefやLittle Simz、Tyler, The Createrなどはここ1年くらいで好きになったアーティストです。
けどこれはあくまで普段聴く音楽の一部であり、冒頭で「完全には当てはまらない」と言った通り、昔の音楽を聴くことが圧倒的に増えました。音楽が大好きな僕のような人ですらこうなるので、普通くらいに音楽が好きな方はおそらく題名の現象が完全に当てはまるのではと思いました。

試しに今この瞬間の僕のリピートしてる曲を見てみましょう。
Kanye Westのファーストアルバム、D'Angelo、Dizzee Rascal、星野源のファーストアルバム、BONNIE PINKなど昔の曲ばかり聴いてます。

なぜ新しい音楽を聴かなくなるのか?を考えてみると、音楽性が時代ごとに変わって、自分が昔聴いていたような音楽の新作が少なくなってくるからだと思います。個人的には、自身が慣れ親しんだ音楽を聴いた時が一番幸せを感じます。他の人も同じなのかもしれません。「初めて聴く超いい曲」よりも「学生時代死ぬほど聴いたまぁまぁいい曲」の方が聴いたときに幸せを感じませんか。ライブとかお店とかで自分のお気に入りの曲がかかった時はめちゃくちゃテンション上がりますよね。慣れ親しんだ曲への愛は異常です。同じ時代であれば同じようなテイストの曲がたくさんあるので、自分の慣れ親しんだ曲に似た要素を他の曲にも簡単に見つけられるので、さまざまな曲に興味がそそられます。しかし時代と共に市場の音楽性は代わり、気づいたら自分が好きなアーティストの新作もテイストが変わって好きになれなくて、みたいな現象が起こります。音楽性の変化は、数年単位で見ればあまり変わりませんが、10年単位でみるとしっかり違います。1960、70、80、90、2000、2010年代、それぞれ全然違いますよね。なので初めて音楽にハマる10代後半くらいから数年は色々聴きます。それから10年、20年たった20代後半から30代前半くらいには、時代がすっかり変わって中々知らない曲に手を出しにくくなるのではないでしょうか。

ちなみにテーマからは逸れますが、「好きなアーティストの新作を好きなれない問題」は時代とともに曲のテイストが変わるのもそうですが、もっと大きな要因はアーティストは初期の作品の方が良いことが多い、だと思います。
初期の作品はそれまでそのアーティストが10代、20代とデビュー前に長い期間溜め込んできたアイデアを爆発させる時期なので良い作品が生まれやすいのだと思います。もちろん、ビートルズのように時間と共に良くなったり、Fiona Appleのように一生良いアーティストもいますが、多くの場合はやっぱデビューアルバムがいいなぁとかなったりしないでしょうか。



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