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ずっと大丈夫だったんだから、これからも大丈夫。

女性のN様とお話をした。N様はお母様を亡くされてから、心身の不調に苦しまれた。

特に、去年が一番ひどく、金銭面のこともあり、もう人生を諦めたい、でも、体力がなくて、死ぬのも大変だから、何とか生きているとおっしゃっていた。

N様は「引き寄せの法則を利用して人生を好転させようとしたけれど、何も起きなかった。むしろ苦しくなるばかりだったんです。でも、偶然、あなたの記事を見つけて、人生を変えようとしないで、明け渡す、ということを知ってから楽になりました」と伝えてくれた。

お母様を亡くされて苦しんでいた二年後、とある海辺で寝転んでいた時、N様のハートが突然ひらいた。

「ハートに愛が溢れて、涙が出てきたんです……訳もなく幸福な感じがしてきて……今、思えば、あれは一瞥体験だったのではないか、と思っています」

N様は「実は将来のことを心配しないで、ただ明け渡せば、大丈夫なんだ、ということが分かっているんです」とおっしゃるので詳しく聴いてみた。

N様は絵を描くお仕事をされている。仕事の受注の窓口はSNSなのだけれど、体調がずっと悪かったせいで、投稿も宣伝も特にしていなかった。それにも関わらず、お金が無くなってどうしようもない時、突然、仕事の依頼が来ることがあるのだと言う。

また、今年の二月頃、やはり、お金がなくて、もうダメだ、と思っていたら、突然、少しばかり遠い親戚から連絡が来て、金銭面の援助をしてもらったりした。

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僕はN様と静寂を感じるための瞑想をした……。

思考が出てきたら、瞑想で感じた静寂に戻ってください、と言った。その静寂をハートで感じてください、と付け加えた。

N様は絵を描く仕事以外にも、OLとして一般的な企業で働いていた時期がある。そのほか、アルバイトもいくつか経験したけれど、どれも続かなかった。続かないだけではなくて、体調が著しく悪化する。さらにはリストラまでされた。

僕はそれを聞いて、「もう創作をして、生きていくしかないと思います。創作をすることで源泉とつながって生きるのです」と伝えた。

N様もそのことについて自覚されていた。「絵を描いている時は、小さい頃からハートの中の愛とつながっている感覚がありました」

話を深めていけばいくほど、N様は神秘的で不思議な方だと思い、「あなたは何かに守られている。特別なご加護の元で生きているように感じる。もっと、それを信用したほうが良いですよ」と伝えると、実はN様は亡くなったお母様やお祖母様に守られている感覚があり、また、誰にも言っていないけれど、子供の頃から自分のことを見守っている何かがいて、仕事をする時など、それからインスピレーションをもらって生きている感じがあります、とおっしゃっていた。

こう書くと、N様があまりに現世離れしているように感じるけれど、N様はスピリチュアルなことを仕事にしているわけではまったくない。占い師とか、チャネリングとか、そういうことをしていない。だから「このことを他人に言ったのはあなたが初めてです」とおっしゃっていた。

僕はN様の今世の目標は「人生を完全に明け渡すこと。つまり信頼すること」だと思います、と言った。

N様は今まで、「もう来月はダメだ、と思うときに限って、どこからともなく助けが入るんです。だから、大丈夫なんだ、というのは分かるのですが、どうしても思考と不安が働いてしまうんです」とおっしゃる。

僕は「人生がダメになることなんてあるのでしょうか?」と問いかけた。

一体全体、「ダメ」というのは何をもって「ダメ」なんだろう?

たとえ、お金がなくなっても、ひとりぼっちになったとしても、治る見込みのない病と闘っていたとしても、「ダメ」だということはないと思う。

「わたし、いつも大丈夫だったから、何があっても、今回もきっと大丈夫だろうということが分かるんです。でも、どうしてもっと早く問題が解決しないのかな、と思うのです。いつもギリギリなんです」

「たぶん、N様は試されているのではないでしょうか?」と言った。

何から試されているのか?と言うと、神さまとか源泉とか、宇宙とか、魂だ。

ギリギリまで問題が解決しないからこそ、あなたは信頼し、明け渡しますか?ということを試されているのだろうと思う。

恩寵と言うのは、自分の思考のまったく思いも寄らない場所からやってくる。

N様のように、まったくSNSを更新していなかったのに、突然仕事の依頼が来る、というのは、常識とはまったくちがう。

毎日投稿をして、フォロワーを増やし、多くのひとに認知される、というのはオーソドックスな収入の得方だ。

でも、N様はちがう。

N様は確かにお金をたくさん稼ぐことはできないだろうけれど、自分にとって必要最低限のものを与えられて生きる。

「明け渡し」の鍵は静寂とハートだ。

いかに、瞑想的な静けさのなかにいるか。今この瞬間にいるか。あなたがこの文章を読んでいる、今この瞬間には問題はないのだ。

そして、ハートの愛とつながり、宇宙の流れを信頼する。

明け渡した人間は二歳の幼児のように、母親の胸に飛び込んでゆく。そのような愛おしい子供を、あなたの魂を生んだ神聖な母親が見捨てることがあるだろうか?

naokiさま

今日は貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。

自分にとって大切な時間になりました。

今しずかに、でもふつふつとハートに喜びが湧いてきています。

呼吸の事を教えていただいた時に仰っていた、体感を伴わないと肚に落とせないというのが本当に目から鱗でした。

私は知識得たり意識を変化させることしかしていなくて、そこから進展がない期間がとても長かったのです。

呼吸の大切さはあちこちで目に触れていましたが、今回お話を聞きながら実際に体験して、今の自分にとても必要と深く思いました。

色々なお話が新しい気づきと共にこれまでの答え合わせのような、本当にありがたい時間でした。長い時間ありがとうございました。

私にとってnaokiさんの言葉は訳もなく染み込むような心地よさがあります。感謝申し上げます。

これからも発信楽しみにしています。



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