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つらい時にする瞑想

 たえられないほどの苦しみや悲しみに襲われたとき、

 どうしようもなくて、消えてしまいそうなとき、

 誰にも頼れずに、ひとりぼっちでいるしかないときがあります。

 どんなに信頼できるカウンセラーさんでも、

 友人でも、

 パートナーでも、

 ずっとあなたのそばにいてくれるわけではありません。

 でも、あなたが生きているかぎり、永遠にそばにいてくれる存在がいます。

 それはハートです。

 ハートはあなたの魂の根源であり、

 「家」のようなものです。

 疲れたら、いつでも、「家」に帰ればいいのです。

 では、どうやって、「家」の玄関のドアを開くことができるのでしょうか?

 それはいつも身近にあるもの。

 それは生きているかぎり、

 失われないあなたの身体の機能です。

 あなたが母親のお腹から出てきて、真っ先にしたことは何ですか?

 そして、いずれあなたが、身体を離れるときにすることは何ですか?

 そう。呼吸です。

 取り返しのつかない過ちを犯してしまったとき、

 予想外の、あるいは、理不尽なできごとが起きて、

 目の前が真っ暗になっているかもしれません。

 とにかく、呼吸をしましょう。

 胸に手を当てて、

 呼吸をしてください。

 やがて、あなたは胸のあたりにあたたかさを感じるはずです。

 訳もなく孤独を感じるときも、

 同じようなやり方で

 呼吸します。 

 さみしいなぁ。 

 そんな気持ちを抱いたとき、 

 今度から、誰かに連絡したり、

 会いに行こうとするのをやめて、

 さみしさをめいいっぱい感じてみる。

 その感情と一緒にいる。

 さみしいんだね、と心の中で

 自分に声をかけてあげる。

 あなたはどこにもいかない永遠のパートナーを胸の中にもつことになるのです。

 孤独をまぎらわせないで、 

 ただただいっしょにいてあげると、

 あなたはだんだんハートを開いていきます。

 あなたはとても打たれ強くなり、

 たくさんのひとの、

 たくさんの、かなしみを受け止めることができるのです。

 ひとり。

 たったひとり。 

 感じてみる。

 いつの日か、

 帰って来る「家」があったことに気づくのです。

 ああ、そうだったのか、と安堵の息をつきます。

 わたしは、呼吸を忘れていたんだ、と。

 その苦しみや、悲しみ、そして、孤独は、

 ハートを開くためにあったのだ、と

 いずれ気づくときが来ます。

 胸に手を置いて、

 ゆっくり、

 呼吸し、

 ハート、

 に祈るのです。





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