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Episode 1 : 無名選手がどうやってプロになったのか 〈 The Road to Professional 〉



日本のバスケ人口はおよそ60万人だというのをYahooニュースで見た。

Bリーグの総チーム数はB1からB3まで全て合わせて47チーム(2020年8月現在)で、選手登録を12人とすると、Bリーグに所属している選手は564人となる。

つまり


全体の0.094%だ。


全体の0.094%だ。なんてカッコつけてますが、僕は数学が大の苦手です。他人にこの計算をしてもらったことは言うまでもない。そしてこの計算が合っているかさえも分からない。


偉そうなことを言うつもりは毛頭ないが、僕は今この0.094%の中に入っている。

とは言え、なるべくしてプロになれたわけではなく、

かなり悪足掻きをしてここまできた。

タイトルにもあるように、僕は無名選手だった。


□ミニバス時代は身長152cmでセンターを任される
□中•高はずっとBチームで試合経験皆無
□有名大学に行った訳でもなく、リーグ戦で個人賞を取る事も無かった
□月バスに特集されてみたかったな
□あれはまじで羨ましかったなぁ


何をもって「無名選手」とするかは人それぞれだと思うが、

僕の「無名選手」というのは他と違って特殊なのだ。

Bリーグの中でも無名選手から這い上がりましたというのを見たことがあるが、

そのストーリーを見ると結局どこかのカテゴリーでワンマンチームでやっていたり、自分が主力だったのだ。

しかし僕は違う。

試合経験が圧倒的に無い。

中高と強豪校に属して、たしかに見てきたものはトップレベルのものだった。

だが実際に選手としての経験は、弱小高で試合に出てる人の足元にも及ばない。

じゃあ弱小高に属していて試合にも出ていない人はどうなんだ?!

と思うかもしれないが、

そんなことは関係ないという話を、後に書いてるので是非読み進めて欲しい。

やたらと自分が無名であることをアピールしているが、

無名具合でマウントを取るつもりはない。ただ実際にそうだったのだ。


無名具合でマウント取るってなんだよ。くそだせぇ。


じゃあなんで、どうやって、僕はプロバスケ選手になれたのか。

いつからプロになることを意識して、そこからどうやって行動していったのか。


今まで語られる事のなかった真実が、今明かされる——


とでも書いて、壮大なスケールの物語感を漂わせておきながら大変恐縮ですが、

今回の記事は有料記事となっております。

もう少し読み進めていくと「続きをみるには」となんとも憎たらしい文が出てきます。

では何で有料記事なのか?

今回のnoteでは、

どうやってプロ選手になれたのかという事に重点を置いて、これまでの僕のバスケ人生を振り返っています。

プロ選手になった経緯だけでなく、何故僕のバスケ人生を振り返るのかというと、

僕と同じような気持ちでバスケをしてきた人ってたくさんいると思うんです、

無名選手で…

自分に自信が無くて…

だけどバスケは続けていきたい…

そういった人に共感してもらいたいから。

共感してもらった上で「自分でもプロ目指せるぞ」という気持ちになって欲しいからです。

以前鹿児島にいた時のスクールで、

「自分なんか区の選抜にも選ばれてないから…」とU15のトライアウトへの挑戦をやめようとする子がいました。

その子に自分の今までのバスケ人生とそこからプロになるまでの話をした時に、

顔色を変えて「僕、やってみます!」と言ってくれたのが忘れられなくて。

そういった人のキッカケになれたらなって思いが強くあります。

もちろん、これからプロを目指す人にとっても、かなり有益な事を僕の経験から書いています。

大学在学中に特別指定選手としてBリーグに入れる選手以外でプロを目指す選手は、必ず自分で行動を起こさないといけません。

そして必ずトライアウトを受けることになると思います。

そのトライアウトにおいて、

チーム側から注目してもらえる確率を上げるために他の選手との差をつけるポイントや、大切なマインドセット等も僕の経験からお伝えしたいと思います。

そう「経験」です。

今回は全て僕が長い間大事にしてきた「経験」を書いています。

ですので、「文章を書いたからみなさん読んでください!」ではなく、本当に僕に興味がある方本当にこの記事に興味のある方だけに読んで欲しいという思いが強くありました。

「自分の大事な経験を本当に限られた人にだけ読んで欲しい」

この想いです。これが有料記事にした理由です。

この記事は引退した時にでも書こうかなぁと思っていたのですが

このコロナ禍において、いつ何が起きるか分からないというのを痛感させられ、このタイミングでの執筆となりました。

それから既にお気づきの方もいるかと思いますが、

この記事がEpisode1ではあるならばその次もあるということですね。ふふふ


知らんけど。




◆将来の夢はスーパーのレジする人


バスケを始めたのは小学校1年生の時。

いや、正確には3年生になってからだ。

兄の影響でバスケットボールに触れ始めた、そんなベタなキッカケだった。

恋愛漫画で、曲がり角から飛び出してきたアイツが実は転校生だったってくらいベタな話だ。

しかし、学校が休みの日には家族で遊園地に行くなんてそんなベタな生活はそこには無かった。

そこはベタであれぇ!と千鳥のノブさんに言ってもらいたいものだ。

休みの日には練習試合か遠征。

自分の生活には常にバスケットボールがあった。

それが当たり前だった。

「バスケが楽しくて仕方がない!」

そういったことではなく、バスケ中心の生活が当たり前、ただそれだけの事だった。

そんなバスケ漬けの毎日だった僕は

その頃からプロ選手になりたかったのかというと

そうではない。

プロ選手になりたいなんて、1度も思ったことはなかった。

僕は子供の頃から何故か現実を見る子だった。

今でも不思議に思う。

将来の夢なんて持ったことがなかった。

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