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<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」- 24 NYのソフトなSMクラブ?

ある日の夕方、ユリアは美里に特別なクラブに一緒に行こうと誘った。美里はどんなクラブなのか気になったが、ユリアの誘いにワクワクするのだった。

「美里さん、少しだけで構わないので、ボンテージっぽい服装で来てくださいね。」

「ボンテージ?って、どんな服装だったかしら。」
「ボトムは、黒のレザーとかのタイトなスカートやパンツで構わないです。上はタンクトップとかで。」

「それなら数着は持ってるって思うけど、クローゼットを探してみるわ。」

オフィスを出ると、美里はいったん家へ帰り、黒のレザーっぽいタイトなパンツに、トップはスパンコールの赤いタンクトップにハイヒールのブーツをはいてユリアとの待ち合わせ場所に向かった。

ユリアは、レザーっぽい真っ白なタンクトップに、白い網タイツをはいてはいるが、お尻が見えそうなくらいに覆う部分の少ないビキニのようなショートパンツ姿だった。

「ユリア、それはちょっと刺激的すぎるわ。」と美里が、持っていたスカーフをユリアの腰に巻こうとした。

「美里さんと一緒だから大丈夫です。」と、ユリアは笑いながらスカーフを巻くことを拒否したのだった。

「ところで、どこへ行くの?」美里は、ユリアの服装が刺激的すぎるので、いよいよ気になって聞いてみた。

「美里さん、このクラブは私が一番好きな場所の一つなんです。きっと気に入ってもらえると思います」

ユリアは興奮気味に話し、彼女の瞳は期待に満ちていた。美里はユリアのその姿を見て、彼女の情熱に触れられることが嬉しかった。

クラブに入ると、二人はその雰囲気にすぐに引き込まれた。プロのパフォーマーたちが織りなす美しい動きと音楽に、美里は心を奪われた。

真っ赤な壁に黒いレザーのソファやカウンター席があるショールームだった。来ている客はそれぞれにボンテージのスタイルだった。

黒いスーツ姿に、黒いレザーの顔面を覆うマスクをつけて目だけを光らせてる男もいるし。

映画「羊たちの沈黙」でレクター博士が装着させられていた拘束マスクを着けている男、胸が尻が見えるようなくらいタイトなレザーのキャット・ウーマンスタイルの女もいた。

美里は目のやり場に困っていたが、誰もがお互いをジロジロ見たりしないし、カクテルやウイスキーを片手に歓談している人ばかりである。

ダンサーたちが、鳥かごのような柵の中で踊っていたり、SMのステージでは、すでに女性が大きなろ蝋燭をタラタラと横たわる男に垂らしている。

「ここはSMクラブみたいなところだけど、もっとダンスクラブみたいな感じで、ソフトなので、一般客も来れるんです。SMの基本を学べるかなぁ~って思ったので。」ユリアが美里の耳元で説明をした。

ショーが盛り上がってくると、着物を身に着けた日本人女性がステージにあがった。

「彼女は、縛り専門のプロなんです。緊縛師(きんばくし)と称されている方に日本で弟子として教わっていた時期もあったそうです。」

椅子に座ったままの黒人男性が太い縄で縛られ、乳首に電気刺激のようなものを与える器具がとりつけられた。

目隠しをされているため、表情はほとんど見えないが、苦痛なのか快感なのかわからないような感じで唇だけがゆがんでいた。

周りにいる客は、さらに大きな奇声をあげて興奮しているようだった。

ステージの周りで踊り狂う若い男、さらに脚を広げ、尻を揺らしながら、セクシーなダンスを披露する女性のダンサーで盛り上がった。

ショーが終わると、二人は興奮で胸がいっぱいになっていた。

「ユリア、素晴らしいショーだったわ。本当にありがとう。このまま帰る気になれないけど、今すぐにでもユリアと一つになりたい。」

「美里さん、喜んでくれて本当に嬉しいです。これからも一緒にバレエの世界はもちろん、SMの世界も楽しみましょうね。」

二人はその後、クラブの周りを散歩しながら、SMについて語り合った。美里はユリアとの時間を心から楽しみ、彼女の情熱に触れることが自分にとってどれだけ大切かを実感した。

美里の家へつくやいなや、美里はユリアをベッドへ押し倒した。これまでとは違ったユリアへの欲望があらわになっていた。

「美里さん、ちょっと乱暴なところも素敵です。もっと私にいじわるなことしてください。」

「ユリアは、どんないじわるが好きなの?」

「もっと乱暴に扱われることが、ユリアは本当は好きなんです。」

「どういう風に?こんなところが濡れてるって言われたい?」

「ああっ、美里さん、恥ずかしい。もう私、濡れちゃってますか?」

「べっとり濡れてるみたいね。ほら、こんなに。おもらししちゃったみたいじゃない。恥ずかしいわねぇ。」

「いやっ、美里さん、恥ずかしい。」
「私が吸ってあげるわ。」ズルズルと、美里は零れ落ちるようなユリアの愛液をすすった。

ほらこうして空気を入れたら、ユリアの音が聞こえるかもしれない。」

「あぁっ、音が出ちゃう。アソコに空気を入れないでください。恥ずかしいからやめてください。」

「フフフッ、嫌がるからももっとやりたくなっちゃう。実は、この間、浣腸につかうための注射器みたいなのをSMクラブ用に準備したのよね。使っちゃおうっと。」

美里は、注射器を使ってユリアの穴に空気を入れて楽しんだ。

「美里さん、それは本当にやめてください。お尻のほうは特に。。。臭いかもしれないから。」

「大丈夫よ。ユリアの臭いにおいなら。私も嗅いでみたいし。」

「キャーッ。」ユリアが悲鳴ともわからない声をあげるにも関わらず、肛門へ注射器を挿入すると、美里は空気をスーッ入れた。

ブーッという音をたてて、ユリアの尻が震えた。

「美里さん、もうふざけるのはやめてください。」

「ふざけてないわよ。そういえば、生理食塩水も用意してるから。ちょっとバスルームへ来てくれる?さすがにベッドを覆うプラスチックのカバーまでは準備してないから。」

「美里さん、それはダメです。スカトロ系は私、さすがに。。。」
「ほら、早く。ぜ~んぶ、ユリアの食べたものを下から出してみたいから。」

美里は、これほどまでに自分がS女として興奮できるとは知らなかった。きっと相手がユリアだからだわ。愛してるからに違いない。

そう自分に言い聞かせながら、ユリアの手を無理やりに引っ張って、バスルームへ連れて行ったのだった。

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