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26歳、ファッションの遷移を振り返る

ファッションモンスター

幼い頃から母の影響でファッションには関心があった。母は自身でリメイクした服やアイテムを必ずどこかに取り入れていた。街へ出かけると目立つこともあり、幼心少し恥ずかしかった。たくさん服を持っていて、僕の部屋よりも何倍も広い部屋なのに僕のクローゼットを平然と侵食していた。小学生の頃は同級生の女の子達から母が作るデニムのトートバックが欲しいからと受注販売をしたこともあった。スポーツジュニアの子達からも母はちゃん付けで呼ばれていて周りはママ呼びだったなと思うと違うってなんかいいなと。

そんな個性の中で育まれてきたものの、僕自身中学校に上がるまでは普通になりたかった。みんなが使っているものやみんなが見ているものをどこかで気にしていた。でも、欲しい理由を聞かれても僕は正直にみんなが持っているからと言うしかなく、いつも「よそはよそ、うちはうち」と言われて却下された。今思えばありがたいことだったと思う。その頃から自分なりのファッションを意識し始め、毎月ファッション雑誌をチェックして自身のファッションに落とし込んでいった。そして、インスタグラムがサービスを開始したのもその頃だった。高校生になれば服は基本的に自分で買って楽しむという感じになり、お小遣いをコツコツ貯めて好きなブランドの服を買ったりした。そこでも着るもの買うもの母に相談するのは常だった。


いくら服が揃っても心が満たされない

そんなこんなで社会人になってからは稼いだお金は服に注ぎ込むことが多々あった。当時、組み合せうんぬんより、単体として気に入れば買っていたし、買うときの心情は「やっぱり黒が好きだから黒買おう」「最近黒ばっかりだから色物でも買おう」「好きなブランドが新作出したから何か買おう」といったように流行に流されていた。カードの分割払いを組んだこともある。

服好きとして根底には「人と被りたくない」「時代に遅れていると思われたくない」「好きな服やブランドを着たい」「知名度が低いブランドを着ていると特別感」といったような拘りが強かった。だが、数回着ただけで飽きてしまうし、売ろうとしても服はガジェットのように大した金額では売れない。買っては飽きて売るを繰り返していると、馬鹿馬鹿しくなってきた。高いお金を出してみんなが着ている似たようなものを買って、それでも満たされないんだったら考え方を変えよう。そんなこんなでファッションショーを見たり、インスタグラムでファッションをチェックすることが次第に減った。


何を大事にしたいか?

好きなスタイル、必要最低限の服、組み合わせができる、この3点を自分は大事にしたいと思っている。流行を追わなくなったとはいえ、意識しているのも事実。一生変わらないファッションスタイルでは面白くないし、被りたくない気持ちはありつつも、自己表現やテンションを作るものでもあるので、そこは大事にしすぎないようになった。服との向き合い方を自分なりに書き起こしてみる。

好きなスタイル:例えばジャストなTシャツにシックなスラックス、靴は少し古びたニュアンスのあるローファーかスニーカー、という感じ。その日のテーマを決めたりもする。

必要最低限の服:シンプルな服が好きだし、気にいると毎日着たいと思う。同じあるいは似たものを2枚以上持っていたりもする。無地Tシャツやジーンズなど。好きなスタイルの中で少しずつアイテムを変える。

組み合わせできる:素材や色で組み合わせやすい服を買う。服を手放すという労力を考えると正直買わなくてもいい服はたくさんある。その日のテーマで組み合わせを考えれる数あればいいと思う。

簡単に書いてみたが、服は頭を使うより心や体で楽しむ方が大事だと思うので考えすぎないことも重要。また服を手放したいのに手放せない人がいるが、今着るかどうかで選べばいい。もし毎年同じ服を着たいなら話は別だが、新しい服やいろんな服を着たいなら今年着ないなら手放す他ない。今を生きるとあるように、来年を生きようとするより今を生きて、また必要だったら手に入れればいい。


持ちすぎることで身動きが取れない

服に限った話ではないがものに感情はない。手に入れることで安心したり充実する反面、手放すことになると一気に不安になる。今は3Rが浸透しているので大切だったものは誰かも大切にしてくれると思えば気持ちは楽になる。そこに対価として値段を求めてはいけないし、値段によって自分の価値が揺らぐ。自分は高く売りたいけど相手はより安く買いたいのが心理。

僕はいつでも引越しできる物量で暮らすのが理想。要は断捨離する手間を日常の購入時や衣替えで済ませることで、今を楽に楽しく過ごせる。やるべきことはたくさんあるのに、自分が持っているものを手放さないといけない、持ちすぎているからどうにかしたい、といった感情になりたくない。


古着の買い方

僕は用事ついでにセカストがあればふらっと入ることがある。買うつもりはないが、セカストはエリアによってラインナップが異なるのでそれも面白い。あとは状態がいい古着を扱っている個人店もたまに行く。東京はたくさんあるので置いといて、名古屋だとover.Cというお店が好き。最近はZOZO TOWNの古着が穴場だと思っている。状態はランクによって担保されているし、サイズや商品情報も書いてくれている。お値打ち物がたくさんあるので、1万円あれば選択肢は結構あったりする。

上記がファッションに対する変遷と考え方。ちなみに母は現在もファッションを楽しんでいる。そんな存在がいるのでこれからも色々と変遷を経ていきたい。自分なりの考えを持って向き合うことが大事だと思う。

以上

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