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天安門に行く

6月4日に天安門に行った。
といっても中国・北京ではなくてJR王子駅近くの中華料理店。
サントリーホールから最寄りの六本木一丁目駅で南北線に乗って埼玉県方面に帰るときは、王子駅で京浜東北線に乗り換える。その際に立ち寄ることが多い。

取り立てて特徴のある店ではない。
どこから見てもオンボロで、昭和な町中華。入店してくるのは地元のおじさんっぽい人か、若いサラリーマンのグループ。女性は一人では入りづらいかも。外国人観光客の姿はまず見ない。

北とぴあの方ではなく、駅前の大通りを渡った向こうの、キャバクラの客引きに会ったりするようなやや怪しげなエリアだが、面白そうな店も多いので、ときどきこのあたりを徘徊したくなる。そこで見つけた店だ。
日頃はクラシック音楽の評論家などという仕事をしているが、本質的には庶民的なものなら何でも大好きなので、こういう古びた町中華には目がない。

挽肉ともやしとニラの入ったさっぱり醤油系の天安門ラーメン(650円)

孤独のグルメの井之頭五郎じゃないけれど、仕事モードから解放されて、こういう店で一息つくときは、本当に安らかで自由な気分になる。

何しろ店の名前がいいではないか。天安門。
看板メニューの天安門ラーメンは、味付きのひき肉とシャキシャキもやしとニラがたっぷり入っており、さっぱり醤油味のスープに細麺が合って、なかなか個性的で美味しい。いまどき物価高の時代にあって、これで650円というのは破格の安さ。定食類も700円台、800円台が多いのが嬉しい。
近くに来る機会があったらぜひどうぞ。


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