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太宰治を読む。

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個人の読書感想文であるが、マガジンをきっかけに「太宰治の作品を読んでみたい」と思ってくれる方が1人でも現れたら、私にとってはこの上ない喜びである。
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2020年7月の記事一覧

「太宰治を読む前に」【5/11執筆】

太宰治の作品は、中学授業時に学んだ「走れメロス」を除き、大学入学後から読み始め、直近で何…

なおきち
3年前
5

「お伽草紙 太宰治」【7/14執筆】

↑青空文庫なので0円で読めます、オススメ  「舌切雀」 原作をほとんど知らない状況で読ん…

なおきち
3年前
6

「竹青 太宰治」【6/30執筆】

↑青空文庫なので0円で読めます、オススメ 結末に「自註。これは、創作である。支那のひとた…

なおきち
3年前
4

「清貧譚 太宰治」【6/23執筆】

↑青空文庫なので0円で読めます、オススメ 「以下に記すのは、かの聊斎志異の中の一篇である…

なおきち
3年前
5

「走れメロス 太宰治」【6/16執筆】

↑青空文庫なので0円で読めます、オススメ 「メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除…

なおきち
3年前
4

「駈込み訴え 太宰治」【6/9執筆】

↑青空文庫なので0円で読めます、オススメ 「私はあの人を愛している。あの人が死ねば、私も…

なおきち
3年前
2

「地球図 太宰治」【6/2執筆】

↑青空文庫なので0円で読めます、オススメ 「シロオテ」が「シドッチ」を指すということは、物語を読み進める途中で気付いた。 また、日本史の知識から、新井白石とシドッチの物語だと考え、これはどうやら実話を元にした創作小説なのではないかと勘付いたのである。 特に3回に渡る新井白石とシロオテの会見は、読み応えがある。 「新井白石は、シロオテとの会見を心待ちにしていた。白石は言葉について心配をした。」という描写があるように、言葉の壁を感じながらもシロオテとの会見を楽しみにしてい

「めくら草紙 太宰治」【6/1執筆】

↑青空文庫なので0円で読めます、オススメ 「めくら草紙」は、「列車」と「玩具」同様、『晩…

なおきち
3年前
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「玩具 太宰治」【5/30執筆】

↑青空文庫なので0円で読めます、オススメ これまた不思議な短編小説である。 「私は書きた…

なおきち
3年前
4

「逆行 太宰治」【5/29執筆】

↑青空文庫なので0円で読めます、オススメ 太宰治の「逆行」を読んだ。タイトルが謎である。 …

なおきち
3年前
7

「列車 太宰治」【5/27執筆】

↑青空文庫なので0円で読めます、オススメ この作品もまた太宰治と切り離して考えることは、…

なおきち
3年前
3

「ロマネスク 太宰治」【5/26執筆】

↑青空文庫なので0円で読めます、オススメ 「ロマネスク」が面白いのは、仙術太郎、喧嘩次郎…

なおきち
3年前
5

「魚服記 太宰治」【5/19執筆】

↑青空文庫なので0円で読めます、オススメ 「魚服記」全体として、不思議な物語であると感じ…

なおきち
3年前
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「女生徒 太宰治」 【5/12執筆】

↑青空文庫なので0円で読めます、オススメ 弱冠14歳の女生徒が、起床から就寝までに過ごしたありふれた日常のわずか1日を、丁寧に叙述している点に心惹かれる。 また、太宰治の女性の心理描写の巧さに驚きながら、女生徒が1日で経験する出来事に対する喜怒哀楽の心の変化に、こちらも心を動かされる。 そして、女生徒は、時折「自己嫌悪」に陥る。電車で見かけたおばさんに対する嫌悪感、来客のご機嫌を取る母に対する嫌気を抱かずにはいられないが、自らも同じ女性であること、また母と同じことをして