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日曜版 失敗から学ぶブランディング 2021/1/30

思いつきで口を出す

今週の「失敗から学ぶブランディング」ははっきり言って、よくある事例だと思います。
マーケティングも同じことが言えるのですが、ブランディングというのは事例がインターネットなどで多く調べることができるし、仕事をしていると同じようなブランドのターゲティングに引っかかるので競合の情報が目に入る機会も多いので、どうしても自社がやっていることと比較をしてしまうことが多くなります。その時に良くないケースとしてあるのは、

特に経営者やシニアのポジションにいる人が口を出してしまう

ことです。口を出すこと自体は悪いことではないのですが、ブランディングの一貫性を失うことやブランディング上で大切にしているプライオリティを変更してしまうようなことはブランド戦略そのものに影響を及ぼします。
私の経験上、それらの指摘や要求は、深く考えられて出てきたものではなく、経営者などの個人的な感覚や嗜好から出てきていることが多く、いわば、思いつきに近いものです。
ブランディングを担当する方々にとってはトップダウンの指示は無視するわけも行かないために、メッセージの一貫性を犠牲にして対応することになります。結果ははっきりと出るものではありませんが、確実にブランディング施策にネガティブなインパクトを与えてしまいます。
このような事例はブランドを管理している方であれば一度や二度は経験していることだと思います。対応策としては、よく話をしてブランド戦略を変えるか、思いつきの指示を見送るかのどちらかしかありません。当然、強くは後者の選択肢を取れるように説得をしてしましょう。

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