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ブランドストーリー作りのポイント

あなたのブランドにストーリーはあるか

従来からこの#みんなのブランディングで何度も言及しているように、ブランドには共感できるブランドストーリーが必要です。では、そのブランドストーリーを作るときに何がポイントなのかについて今日の記事は書き進めていきたいと思います。
まず、ブランドが今すでにある、という場合と、今から作るという場合があると思いますが、今回については、今すでに存在するブランドについてのストーリーを作っていくことを前提として書いていきたいと思います。ブランドストーリーはいくつかの視点で考察され、きちんと構成されていなければなりません。この視点が抜け落ちてしまった場合、独りよがりのブランドストーリーであったり、どこかの企業がどこかで発信していたようなブランドストーリーになってしまいがちです。この作業はかなり奥深くまで自社ブランドを掘り避けないといけないですし、ある程度時間もかかります。今日の記事はあくまでもそういった視点があるんだ、という気づきになればいいかと思っています。

4つの視点から考えよう

では大枠から書いていきましょう。ブランドとは、ステークホルダーとの関係性の中で作られ、強化されていくものですので、いくつかの視点から見方を変えながら考えていく必要があります。その視点とは、

自社
既存顧客
社会
競合

の4つです。自社とは、すでに何度か触れていますが、企業としてどのような価値を提供していくのか、という根本的なことです。実はこの部分が明文化されていない場合が多いので、この機会に明文化してしまうのもいいでしょう。その中には、創業者の想いをはじめ、強みや提供する商品・サービスの事業領域、それに誰に届けていきたいのか、などが含まれてきます。
次に既存顧客です。すでに買っていただいている人は、なぜかきちんとケアされなかったり、すでに獲得したものとして振り返られない場合が多いのですが、やはり大切です。なぜ買ってくれているのか、提供できている価値の中で何が1番受け入れられているのかに耳を傾けていくことはかなり大切です。
そして、社会からの視点。今の社会情勢や社会の要請のようなものを勘案しながら、そもそも、今のブランドがどこまで知られているのか、そして、競合の状況はどうなのか、を整理しておくことが大切です。この点は社会の流れが速いため、ブランドのアップデートが頻繁に行われなければならなかった理由でもあります。
そして最後は競合からの視点です。同じようなコンセプトのブランドはあるのか、競合品はどうして買われているのか、などを知っておくことは独りよがりのブランドストーリーにならないためにかなり重要です。

ブランドストーリーで伝えたいことは多くても短く作る

最後に、実際にブランドストーリーを作る際には上記の視点から徹底的にブランドを主観・客観双方から考えて要素を明らかにしていくのですが、注意点が一つあります。長くならないことです。どうしてもブランドストーリーで多くのことを語りたくて長くなってしまうことがありますが、そこはできるだけポイントは少なく、短く作ることが大切です。
いづれにしても、ブランドストーリーの目的は、そのブランドストーリーによってより多くのステークホルダーから共感してもらえるかということなので、作りこみにはじっくりと取り組んでいただきたいと思います。

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