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私、焼き鳥、そして藤が丘魂

「大学時代からお世話になっている焼き鳥屋が東京にオープンしたから一緒に行こう!」

そうテンション高く語る、美味しいグルメに目がないりなこ。

このお店の本店は名古屋市・藤が丘駅の近くにあって、本店の店長が1年前に満を持して自ら東京・神保町に出店した。

名古屋の大学に通っていた際に、よく藤が丘の本店を友達と利用していたりなこは、まさに常連中の常連。

「大学生の頃は飲みってなったら必ずそのお店に行ってたから、そのお店がほぼ私と同じタイミングで名古屋から上京するなんてこれ運命しかないよね!」

話を聞くと、神保町のお店に通う人たちも、りなこと同じように藤が丘時代からずーっと通っている常連客だそうだ。

そんなエピソードを聞きながら期待を膨らまして一緒に店内に入ると、既にお客さんでカウンター席がいっぱい。

「店長のしげさんも名古屋出身で本当におもしろいしいい人だから絶対話合うよ!」

お店に入るやいなや、しげさんの元気な掛け声に温かく迎え入れていただいた。

早速ハート形のマイストローで(お店にボトルキープならぬストローキープか、さすがりなこ)ジャンボサイズのドリンクを飲みながら手際よく注文していくりなこ。

このお店のメニューを知り尽くしている彼女が特におすすめする一品がこちら。

トマチー(トマトチーズ)

焼き鳥ももちろん美味しいが、このトマチーは常連客のみぞ知るメニュー。シンプルにミニトマトと溶けるチーズを組み合わせた、和のテイストもありながらどこかイタリアの風を感じる一品。

「東京と違って名古屋は緊急事態宣言出てないから、もし東京で営業できなくなったら、しげさんのためにみんなで藤が丘までいくわっ!(笑)」

しげさんとお客さんのやり取りを見ていると、しげさんみんなに愛されているなあと、つくづく感じた。

お陰様で皆さんとは初対面の僕でもすぐに打ち解けることができ、名古屋の地元話に花が咲いた。終始見事なボケとツッコミがかけあって、気づいたら2時間ずっと笑いっぱなしだった。

「もうこれでなおきも常連の仲間入りだね!(笑)」

外で食べるのもよし、家で作るのもよし。時には忙しさに追われる毎日が続いても、常に地元が身近に感じられて、ホッとできる居場所があることが大事だと思う。それを物語っているように、りなこは屈託のない笑顔を見せた。

そんな温かい人情に触れた、とある仕事終わりの金曜日の夜だった。

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レストラン情報:ひのてつ 神保町店

食べログURL:https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13253600/

料理のイラスト:https://instagram.com/bijou_d_alice?igshid=1eizejm188t37


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