ナースの仕事は人間関係が全て

私の仕事はナース。

ナース界隈は女性が大半を占める社会でもある。男性看護師の存在が風通しよい社会に一役担っているが、まだまだ女性特有の同調圧力が強い職場社会であることは根強くある。

人間関係が全てであり、仕事の対象である患者さんからは不人気でも、看護師同士の人間関係が上手くいっていれば仕事として成り立つ。

極論だがこれはまさに私が22年ナースを続けてきた実感である。

よくスキルアップとか、ナースには研修が多い。

だがそんなもの何になるのだろう。

ひたすら休み関係なく研修や学会に自費で参加してきた私は思う。

スキルアップしなくても、研修に参加しなくても人間関係さえOKなら良いのだ。それなりに仕事は楽しくでき、なんとかなる。

それゆえに人間関係に行き詰まると、キツイ。

ひたすら孤立した環境で働くことになる。これはかなりキツイ。

そのキツさを私は何度も身をもって知る。

人間関係がうまくいかないとかなりキツイし、一人でひたすらキツイ業務をこなすことになる。

看護師にはフラットに物事を見る人が少ない。管理職になるとまたべつだが。

大抵のナースは派閥を作りたがる。仲良し同士のナースや、忖度するナースの話には興味をもつ。

浮いてるナースの話など興味ないのだと思う。

自分が担当する患者さんがどんな状態であれ、仲良し同士のナース達なら誇張し合ってお互いの大変さを讃えあう。

浮いてるナースの担当する患者さんがたとえどんな重症でも、興味ないのだ。だから助けようともしない。そしてますます孤立していく。

孤立した中で働き続けるのはきつい。

だから私はそんな中で決めていることがある。

それは。

たとえ違う職場に行っても、自分という人間が変わらない限り今とそんなに状況は変わらないと覚悟して、転職活動にのぞむこと。

孤立する人間というのは多かれ少なかれ孤立するのだ。私のように。よほどお局ナースみたいな偏狭な人間がいてその人間から嫌われ「孤立した」こと以外であればだけど。

だって私は同調圧力というものが昔から怖い。表ボスみたいな人間がいて、その人間に好かれれば色々なことが得する、ということがわかってても。

その人間を好きになれないのなら、好かれなくていいか、と考える人間なのだから。

私の場合は給料が良いとか、仕事場が家から近いとか、仕事を続ける理由は大きいかなと思う。

また看護師は患者の体調管理にあたり、自分の得た情報を周りに共有し伝達、時には医師に報告する任務がある。自分が得た情報を伝えて信じてもらえないと感じた時は迷わず退職してもよいと思う。

自分が観察しアセスメントした情報が相手にされないとか、剥けつけて馬鹿にされた(あまりないと思うが)なんて事あったら、この先も同じ事は続くだろう。萎縮しながら働き続けるのは辛い。

だがそうでもして働き続けなければならないのも現実。

とどのつまり

働かなくては食えないのも現実。

それなら働くのだ。8時間。

サクサクと。淡々と。

なんとかなるし、どうにでもなる。どうにかしないといけないこともなんとかなるから。

気負わず。

そして今日もくたびれ果てた自分にきっと月は微笑むから。

ビールを飲みながら夜空を仰ごう。







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