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美容・化粧品業界におけるSDGs

SDGsの実践イメージを具体的に描きやすくするため、様々な業界におけるSDGsの情報をご紹介していきます。
現在その業界に身を置いている方だけでなく、今後のキャリアを考えている学生や社会人の皆さんにとっても、参考となれば幸いです。

今回のテーマは、「美容・化粧品業界」です。
美容・化粧品の位置づけは、元来、スター女優などへの憧憬からくる美意識の向上、自己肯定感の向上といった意識が中心だったところから、昨今は自分らしさを発信する自己表現の一つの手段の意味合いも含まれるようになってきました。
さらに、女性のための化粧文化から、ジェンダー問わず、最近だと男性向け美容サービスも充実してくるなど、広がりを見せています。

多様な変遷を辿るこの業界でも、SDGsの取り組みが注目されています。美容院・エステサロン、美容製品・化粧品の製造販売など、様々な企業が活躍していますが、お客様の美をサポートするという共通点があります。主だった取り組みとして、以下が挙げられます。

1.製品容器の見直し
マイクロプラスチック対策として、プラスチックボトルの削減や代替素材の活用など、使用する容器を見直す工夫が求められています。

2.化学物質の取扱いの見直し
カラー剤やパーマ液、シャンプーなどに含まれる化学物質(合成界面活性剤等)は河川の汚染の直接の原因となってしまうため、原料・成分の見直しが必要です。

3.アニマルウェルフェア(動物福祉)
化粧品開発における動物実験を他で代替するなど、エシカルな観点で製品開発工程の見直しが求められます。

4.ジェンダーフリー化による多様性
ジェンダーギャップで取り組みが遅れている日本において、LGBTQをはじめ、多様な性・ジェンダーの垣根を超えて、美容・化粧品による美の追求の提案が求められています。

5.ヘアドネーション
先天性や心因性よる脱毛症などで髪を失った方や、ガンや病気を抱えている子供をはじめ、さまざまな方のために、寄付された髪の毛でウィッグを作って無償で提供する試みも期待されています。

一般社会の通念や常識が色濃く反映される業界だからこそ、いち早く「誰も取り残さない」取り組みを進めることが大切です。


美容・化粧品業界に携わる方で、より詳しく知りたいという方は、お気軽にご連絡ください!

中小企業経営・ライフキャリア長期戦略パートナー
合同会社エネスフィア 加藤直樹
https://enesphere.co.jp/

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