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SDGs折り返しの今大切なこと

こんにちは、naok1です。
久しぶりの投稿となってしまいました。

2015年に採択され、目標年である2030年に向けて、いよいよ折り返しのSDGs。
ですが、みなさん、SDGs疲れしてませんか?
SDGsを軸に活動している私自身もそうです笑


カラフルに光るSDGsバッジもよく見かけますが、あまりよく分からずつけている方も結構います。
そして、そんな人たちを見て、表面的なきれいごとで胡散臭い!と、こき下ろすアンチSDGsも少なくありません。

日本国内で、SDGsの大切さが広まったのはいいですが、表面的な概念のみが広がり中途半端な啓蒙に終わってしまった感も否めません。

本日お伝えする内容は、とても大事なことです。
そのことを通じて、皆さんに考えるきっかけにしていただきたいと思います。

企業におけるSDGsの取り組み状況

SDGsはこれまで上場企業をはじめとした大手企業で積極的に推進されてきました。
ただ、株主や投資家への情報開示の側面が強く、ブランディングやアピールに終始している印象です。

SDGsに取り組むことが目的になってしまっています。

SDGsだけではありません。
SDGsに関連するキーワードで言えば、脱炭素、パーパス、ウェルビーイング、人的資本経営、DX、など。
全部大事だけど新しい言葉はがりで右往左往。
それもそのはず。取り組むこと自体が目的化しているから。

また、中堅企業、中小零細企業、フリーランス含む個人事業主は、SDGsは大事なんだろうなと総論では理解しつつも、目先の事業の優先度が高く、本格的に進めるまでには至ってないところが大多数。

SDGsの認知度は確かに広まりました。
生活者、消費者としての意識も高まりました。
10代・20代の価値観も大きく変わり、良くも悪くも世代間ギャップが生まれつつも、世代を超えて新たな価値観が創造されてきています。

たとえば、コーヒー一杯購入する場合、
同じ100円なら、物語が語れるような社会と繋がったコーヒーを選びますよね?

今や、同価格なら、社会性が伴う商品・サービスが選択するという方が6割を超えました。
少し高いだけなら選ぶという方は3割もいます。

一方、企業サイドとして、そんな生活者意識に応えられるような取り組みが進んでるかというと、答えはNO。

これでは、SDGsウォッシュと言われても仕方ないですし、
早くから取り組んできた企業ほど、息切れして、SDGsを逆に倦厭するようになってしまってます。

企業経営における長期戦略の重要性

ですが、それでいいのか?と言いたいです。

SDGsは国連が提唱し、世界共通の目標として展開されてますが、
世界的な流れだから乗っかるか、、では、もはや不十分です。

企業として大事なのは、まず、企業の存続、つまり企業の持続可能性です。

毎年毎年、状況が変わる中、不安な道を進むことほど大変なことはありません。想定外と言われる事態のほとんどは中長期的に考えるとすでに知られていたことなのです。

私自身、SDGsやサステナビリティの観点でご支援してきた企業は、延べ70社を超えました。
そんな社長さんが最初にこぼすお悩みは、業界業種問わず皆同じ。
例えば、求人、集客、公的制度や認証制度の理解不足、広報ブランディングの出遅れ、社内整備の不足、などなど。

実はどれも、企業として目の前の優先順位を追いかけてきた結果、浮き彫りになった課題です。
対症療法としてそれぞれの課題に取り組むことも大事ですが、
長期的に企業として大切にしたいこと、そこから考えた場合、本当に大事なことは抜けていませんか?

緊急度と重要度の二軸で整理される四象限マトリクスはよく知られていますが、果たして「緊急かつ重要なこと」を優先度上げて取り組めているところはどれだけいるでしょうか。

コロナ禍を通じて、明暗が分かれてしまいました。
ここぞとばかりに準備してきた企業は加速しています。それもSDGsの本質を理解して社内で共有して一体感を持って土台固めをした企業ばかり。
いわば、対症療法ではなく根本療法をされてきた企業です。

今の経営課題は、暗い中、足元を懐中電灯で照らしながら歩き続けた結果です。
進む先を照らさないとちょっとした石ころでもつまづくかも知れません。
落とし穴や壁があったら、大怪我するかもしれません。

逆に宝箱があるかもしれません。

今は視界の良好な平坦な道ではありません。
だからこそ、先を照らす懐中電灯が必要なのです。

それに対して、時間がない、人がいない、今は待ってみる、というのは、実にもったいないです。
今の時代だからこそ、長期戦略は必要不可欠なのです。
その文脈では、SDGsを入り口に思考を整理し、戦略を考えていくことはとても有効です。

世界的な漫画にもなった「ワンピース」はご存じでしょうか?(ご存じない方はすみません)
偉大なる航路、通称グランドラインと呼ばれる海洋地域では、季節・天候・海流・風向きの全てがデタラメで、鉱物をたくさん含む島々の影響で各所で強力な磁場が発生し、様々な超常現象が起きています。
通常のコンパスが使い物にならないため、ログポース(記録指針)という次の島への航路を指し示す特殊なコンパスを用いて初めて航海ができます。

現実の世界ではVUCA時代と言われるように、予期せぬ外部要因がたくさん潜んでいます。まさに我々はグランドラインに浮かぶ一隻の船です。

通常のコンパスだけを持って異常気象に左右されながら恐る恐る進むのか。ログポースのように、自分の進みたい道筋を立てて楽しみながら進むのか。

大きな違いとなります。
あなたはログポースを持ってますか?

ライフキャリアにおける長期戦略の重要性

これは、個人としてのキャリアでも同じことです。

人生100年時代と言われて久しい中、自分の人生をどうデザインしていくのか、自分の選択肢次第で、如何ようにもしていける時代になってきています。
ライフキャリアはいわば、自分の人生の経営戦略です。

自分がなんとかできる範囲ならまだしも、予期せぬ事態や不条理は思わぬところから現れる時代です。

SDGsで整理・可視化された「環境」「社会」「経済」でカテゴリー分けされた社会課題には、社会の歪みの縮図が見て取れます。
一番しわ寄せを受けるのは、この社会で生活する一個人としての自分たちです。

だからこそ、今何が起きているのか、これから何が起きるのか。自分と社会のつながりを見つめ、自分ゴトにして考え、自己選択・自己決定していくことは、とても大事です。


競争ではなく共創の重要性

変化が激しい時代、少し世代が違うと考え方も大きく異なる世代間ギャップも起きやすい状況です。
とはいえ、今生きる一個人として考えると、同じ仲間なのです。

これまで競争の時代でしたが、これからは共創の時代です。

私自身の話をすると、
私の親は、陶芸で生計を立てたり、一時期はペンション経営をしたりしていましたが、その時々の景気や産業構造変化のあおりを大きく受けてきました。
また、私自身30代ですが、子供がもうすぐ生まれるパパになります。

激動の昭和・平成時代を生き抜いてきた私の親世代である団塊世代は、パワフルで力もあります。
自分自身の30代を含む現役世代は、今の自分たちの生活や子どもたちの生活を考えなければならない危機感や責任感があります。
そして10代や20代のこれから社会で活躍していく世代は、機転や柔軟性を兼ね備えている方が多いです。

一人でできることには限界があります。
ですが、世代を超えて、一人一人が一歩でも同じ方向に進み、手を取り合えば、それだけで大きな力になります。

また漫画ネタですが「ドラゴンボール」はご存じでしょうか?(またもご存じない方はすみません)

その中で一番の最強技は何だと思いますか?


かめはめ波でもギャリック砲でも魔貫光殺砲でもありません。


元気玉です
(私の会社名の由来でもあります笑)

最強技は、少しずつおすそ分けされた地球人全員のエネルギーを集めて繰り出す元気玉なのです。

エモくないですか?

やらなければいけないこと、できることはまだまだあるなと感じます。


おわりに

自分さえ決めれば人生の選択肢は無限大です。
人生の選択肢は自分が決める、そのきっかけを提供し続けたいと考えています。

私は、SDGsを軸に社会とのつながりに気づき、次の行動を考える機会を提供する活動をしています。
具体的には、ボードゲームやミニワークを交えたワークショップ・研修、サステナビリティ導入フレームワークを活用した長期戦略の策定支援、ブランディング支援・資金調達支援などを行っています。

「中小企業経営・ライフキャリア長期戦略パートナー」として、今後も関わる全ての方々をご支援してまいります。
もし何か刺さるものがありましたら、ぜひ個別にでもお話ししましょう。


自分自身なぜSDGsに関わっているのか、思考の整理がてら文字起こししたのですが、図らずも長文となってしまいました。
ここまでお読みくださりありがとうございました。

合同会社エネスフィア 加藤直樹
https://enesphere.co.jp/

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