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グラフで見える〇〇の世界 こども編

 ここでは、数字やデータが苦手な人向けに、グラフで見える〇〇の世界と題して、世の中に落ちているデータをちょっとだけ加工すると、新しい発見ができる!をTipsも交えてお届けします。なお、数字やデータを扱う際は、数学ではなく、”算数”を使っていますので、ご安心を。


1.日本のこどもは、どこにいる?

 日本の人口減少問題は、少子化と高齢化のセットで押し寄せてきています。地方に行くと高齢化問題は日増しに深刻化し、同時に少子化も止まらず、2022年は初めて出生数が80万人を切り、1973年の第二次ベビーブーム時の出生数211万人と比べると半分以下にまでなりました。
 では、そんなに減ったこどもたちは、どこにいるのでしょうか?都市部にいるんだと漠然と思っていませんか?では、都市部ってどこでしょう?県庁所在地をイメージしていませんか?実際は、都市部といっても、もっと限定されたところに集まっているのです。現代の”ハーメルの笛吹き男”が連れていく場所をデータで見つけてみましょう~。

 結果:こどもたちは、”東京に一極集中”しています。

 今回可視化するデータは、国勢調査が発表している年齢ごとの人口動態を時系列でエリア内の構成比を比較しています。矢印で強調していますが、ポイントは一目瞭然です。首都圏では、1995年度を底に年々東京だけにこどもたちが”吸い寄せられている”のがわかります。実際、1995年の東京都0歳児人口の構成比は、約30%強だったものが、毎年増加の一途を図り、約40%にまで増加しています。

首都圏における主要年齢における人口構成比推移

 0歳時の増加に底上げされ、6歳、12歳も年々伸びてはいます。しかし、18歳になると、1995年以降、35%と横ばいなのも面白い傾向です。これは、東京に住んでいると、こどもを育てやすいとか、こどもの教育をするなら東京だと思って定着しているのかもしれません。しかし、高校を卒業すると東京に集まるというわけでもなく、それぞれに生活の場を求めるので、18歳人口は18歳以下の伸びをそのまま受けて伸びていないのかもしれません。

関西圏における主要年齢における人口構成比推移

 次に、データは比較が大切なので、同じ手法で関西圏も分析してみました。すると、東京ほどの変化はみられませんが、直近で0歳人口が増え始めています。今後、東京のような現象が起こるのかもしれません。一方、注目は滋賀県(茶色)、ここの0歳人口が2000年に入ってから県の人口規模を考えても、急激に伸びているのは注目です。この変化はビジネスにおいても大きな変化が起こっていると考えられますが、滋賀県の皆さんいかがでしょうか?

2.Tips

 以下のサイトは、サイト内でもデータアウトプットができるので、便利です。今回は、ここの都道府県別年齢人口を調査年度を分けて抽出しています。

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