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読書の良し悪しを紐解く

趣味と聞かれると読書があります。「どんな本を読みますか」「おススメはありますか」といった具合でコミュニケーションツールになりますし、お互いの知識、視野を広げてくれています。

一方で、「活字が苦手」「漫画は読むけど本はちょっと…」「本より動画の方が良い」と言った声もよく聞きます。確かに、動画などの映像と比べると、読書という行為は能動的なので、受け身の姿勢ではインプットしにくい部分があります。漫画は活字ではありませんが、本の一種なので、読書行為になるかどうかは意見が分かれるところです。ただ、「読書」という字は、
①「書いてあるものを読む」
②「読みながら書き留める」
という2つの立場で捉えても良いのかなと思います。今回は、①について記事にしています。

【読書の良し悪し】
本好きの人間からしてみれば、読書行為は肯定的な意見であって欲しいものです。

上記の動画にもある通り、本には成功者たちの知恵が詰まっており、本を通じて彼らと友達になれるとあります。
確かに、私たちが懸念していること、ミスやエラーというものは過去何度も繰り返されており、「同じ轍は踏まない」という意味を込めて、本は良い羅針盤となります。

一方で、読書に対して否定的な意見もあります。

20年以上前に買った本です。
筆者は、読書に対して割と否定的だったので、ショックでした…

(前略)、だから読書の際には、ものを考える苦労はほとんどない。自分で思索する仕事をやめて読書に移る時、ほっとした気持ちになるのも、そのためである。だが読書にいそしむかぎり、実は我々の頭は他人の思想の運動場にすぎない。(以下略)

【読書について】ショウペンハウエル 著:岩波文庫128頁 より

著者曰く、「読書行為は他人に物事を考えてもらうため、それに慣れてしまうと、自分で物事を考える習慣を失う」としています。読書のリスクを示唆するものであって、何も全否定しているわけではありませんが、本自体に読書の警鐘を鳴らされているようで、複雑な気持ちです…

それでも、私は読書によって、社会の見方が変わったのも事実だし、もっと言えば人生観が変わった部分もあります。

そこで、本を読む人とそうでない人の違いは何かと考えてみました。

【とある風刺画で…】

画像検索でたまたま見つけたものです。
おそらく、積み上げた本がその人の読んだ量を表しています。

上記の風刺画が、読書の意味を象徴していると思います。

一番左の人は、見たものを素直に受け入れる楽観さを表していると思います。壁に両手を付いて景色を見ているのは、その証左です。

左から二番目の人は、読書によって新しい世界が見えています。ただ、見える世界は暗黒のようです。確かに、本によっては過去のリスクやエラーが歴史として記されているので、悲観してしまったのかもしれません。

左から三番目の人は、多読した本を自分の人生に落とし込んでいった人なのかなと思います。雲の上の太陽と同じ目線に立ち、眼下の社会を俯瞰できそうです。壁に片手を付けているのは、希望が見えたからでしょう。

一番右の人は、さらに上にいます。彼は途中まで本を読んでいて、その後、数冊の本と共に、つるはしを片手に屋上に立っています。おそらく、本を参考にして、自身の想像力・創造力でビルを建てたのかなと思います(あくまでも私の想像ですが…)。

もしかすると、中途半端に本を読むくらいであれば、読まない方が楽観的なのかもしれません。多読によって高い所からの景色も見れますが、時間と労力を考えると、自分でビルを建てるべきなのかもしれません。

以前の記事「勉強のあれこれ…」でも掲載しました。
両さんの意見も一理あります。

今回は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。これからも本や動画を紹介しつつ、参考になる記事を投稿していくのでよろしくお願いします。

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