見出し画像

WhatsAppでペイメント (Facebook Pay) スタート

WhatsAppでとうとうペイメントサービス (Facebook Pay) がスタート。インドではなくブラジルでまずはローンチです。

主要メッセージングサービス同様、ビジネスへのWhatsApp上でのデジタル支払いと、友人間送金が利用できるようになります。TwitterのWhatsApp公式アカウントの動画は送金機能にフォーカスして魅力を伝えています。

ビジネス利用(商品購入) については、WhatsApp上の製品カタログからの購入・支払い利用という説明となっており、店頭でのコード支払いといった機能について現時点では言及はありません。

ビジネス(商品購入) においては、ビジネス側が手数料を支払いお金を受け取ります。友人送金機能の利用は無料。支払い時はセキュリティのため6桁のPINコードまたは指紋認証が必須。将来的には1つのIDでFacebookファミリーのアプリをまたいで利用できるようになるとのことです。

WhatsAppのペイメント機能は元々MAU4億人とWhatsApp最大のユーザーベースを持つインドでテストしていると言われていました。

実際、2020年のF8で、CEOマーク・ザッカーバーグは以下のように発表していました。「ペイメントは最も重視、今年の目玉。プライベートな交流が盛んになれば、気軽に簡単に送金できることが重要になる。100万人の協力を得てインドで実証中。今年の後半には他の国にも展開する。支払いと個人間売買は特に興奮する機能。今後数年にわたり発表する機能がたくさんある」

画像1

この後Facebookは、Facebook Pay や Libra への取組を表明。フィンテックへの中長期的な取組を数々打ち出しました。当初想定通りには進展していないとは言え、各所からのフィードバックから、多くの方向性の転換・調整を継続しています。

WhatsApp上ペイメントに関しては、インド政府の規制によりインドでの利用拡大の道が阻まれたままとなっています。このためMAU1.2億人とインドに続く大きなWhatsAppユーザーベースを持ち、また1千万の小・マイクロビジネスがあるブラジルからのスタートに判断を切り替えた模様、と報道されています。

主要メッセージングサービスの中では後発とも言えるペイメントサービスとなりましたが、このためにWhatsAppでは近年着実にビジネスに対する機能を整えてきたとも言えます。

昨年5月のF8では「1年以内にSMBにとって顧客と直接コミュニケーションを取れる場所に。まずは製品カタログの導入から」と発表していました。この1年で、店舗カタログ機能、またWhatsAppビジネスアカウントへの広告誘導等がありました。

今回のペイメントサービスにより、店舗カタログは眺めるだけでなく購入まで繋がったものになりました。支払いがシンプルになることで、多くのビジネスにデジタル経済への入口が開かれ、新たな成長の機会がもたらされるだろう、としています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?